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ヒーラー体験記:「大きな目標」を見定めることの重要性について

今回はヒーラーというより、広く仕事人、起業家、事業オーナーとしての心構えのことを書くことになる。最初に言うと、「大きな目標」を持てば、小さい問題は本当に小さく見える、ということを最近、実感した。そのことについて、皆さんと同じ一人の仕事人としてシェアしたい。これが本記事の主旨である。

私は、過去にモダンミステリースクールという形而上学に基づくヒーリングを教える学校で学び、9年半にわたり同スクールの公認ヒーラーとして活動していた。公認の活動として、「DNAアクティベーション」というヒーリングを提供し、また後半は「アデプトプログラム」という形而上学の入門編を提供し、少ないながらも複数人の方々に喜んでいただいていた。

これらの伝統ある手法は、一見微細でわかりにくい面はあるものの、その人に本質的な変化をもたらす。この変化を目の当たりにし、そこに関われることになった喜びは、ほかには代えがたいものがあった。

私は文章を書く仕事もしているが、広く人々に対して表現していく仕事と、一度にアクセスできる人は少ないながらも大きな変化をもたらすヒーラー業の両輪をこなし、忙しいながらも充実した日々を送っていた。

しかし、ある事情からヒーラー業を辞めることになった。

ただ、辞めて離れてみて分かったことがある。私はこのDNAアクティベーションというヒーリングの素晴らしさを、改めて認識したのだ。2年近くのブランクを経て、もう一度DNAアクティベーションを提供できるヒーラーとしての勉強を積むことを決意した。そして昨年暮れから再び、DNAアクティベーションが提供できる公認ヒーラーとして活動できるようになった。

辞めることになった経緯や、2年近くのブランクの期間を振り返ってみた。かつての自分を振り返ると、私の根本的な問題の1つは、「途中で『大きな目標』を見失ってしまったこと」だと思う。

■「大きな目標」があれば、小さい問題は本当に小さく見える

ヒーラー業を辞めることになった直後は本当にショックで、しばらくの間はいわゆるロス状態だった。

しかし、少ないが強力な仲間・友人の力もあり、いろいろな課題に気づき、結果として再びヒーラーとして活動できることになった。その経緯を振り返ると私は本当に恵まれていたわけだが、一つ自助努力として大きかったのは、「大きな目標」を思い出したことだったように思う。

なぜ私はヒーラーを続けるのか?
なぜ私はヒーリングを提供したいのか?

これらの「したい」を支える大きな目標――。この目標は、コーチングの基本(詳しくは故ルー・タイス氏や苫米地英人氏のコーチングに関する書籍を読んでいただきたい)として私は誰にも明かさない。なので詳しくは言わないが、私は約2年間のブランクの間に、この「大きな目標」の片鱗を思い出したのだった。振り返ると、私は若いときにこの「大きな目標」を心の奥底に描いたからこそ、DNAアクティベーションやアデプトプログラムに行き着いたように思うのだ。

しかし、ヒーラー業を続ける中、私は途中でこの「大きな目標」を見失ってしまっていた。「大きな目標」を見失ってしまっているがために、余計な人間関係の問題や、巧みな罠にはまってしまったと考えられる。

しごく当然とも言えるが、仕事や事業は山あり谷ありだ。どんな簡単な仕事でも、不調な時を経験すれば、上手くいく時も経験する。むしろ難易度の高い仕事や事業ほど、リスクが大きいだけに、その振れ幅は大きい。

しかし最近になってあらためて気がついた。「大きな目標」をしっかり見据え、常に意識をそこに向けているようにすると、多少なりとも起きる不調が、それほど後を引きずらなくなる。精神をむしばむような状態までには至らなくなるようなのだ。(振り返ると、私は若いとき、常に小さい失敗にぶらされていちいち落ち込み、絶望し、少なからず抱いていた大きな目標や夢・ビジョンを捨て去っていたものだった)

文字面で説明すると、当たり前と言えば当たり前のように思える。だが、いわゆる偉人たちが「大きな目標を持て」と語るアドバイスの本質的な意味を、私は体感を通じて垣間見たような気がしている。

現代はいわば洗脳社会である。極端な言い方だが、大きな組織の歯車になって、預金残高のことを気にしながらつつましく生きろ、という価値観で常に洗脳されているのが我々現代人だ。しかし、今の時代はその価値観が機能しなくなりつつあり、一人ひとりが自律的な個人として大きく脱皮するべきタイミングに来ている。

だからこその「大きな目標」ではないだろうか、と私は思う。私は、紆余曲折を経験して、この「大きな目標」を思い出してきた。

この先、この「大きな目標」の中身は変わるかもしれない。けれども、「『大きな目標』を持ち続ける」というアクションそのものは、おそらく、これからの人生において変わらず続けることだろう。

この「大きな目標」を持つというのは、本当の意味で人を強くするのだろうから――。

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