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「絶望の加害者人生」からの脱却に効いた、形而上学の学び

かつての私は、「耳元で常に自分を批判する声が鳴り響く」という状態にありました。物心ついた頃からこのような状態だったので、「これが普通だ」と思っていました。

精神疾患の用語を使えば極度の被害妄想といえば良いでしょうか。若い頃、仕事が忙しすぎてうつ病などの診断を受けて薬を飲み続けていたことはありましたが、この被害妄想については何の疑問も持たず、「おれはこういう奴なのだ」と決めつけ、問題視していなかったのです。

その被害者妄想の延長線として、私は30歳代頃まで、女性のパートナーと付き合うと相手の発言が極度に自分を侮辱しているように感じられるという状態にありました。そして、しばらくすると突然自分の中で別の人格が頭をもたげ、ある瞬間から、その別人格に自分をぷっつりとのっとられた感覚に陥り、爆発的に相手に猛烈な暴言を吐き、怖がらせた結果まもなく別れる、ということを繰り返していました。

「爆弾」を抱えている私と付き合った女性はまるでいつもと違う私と相対することになり、恐怖を味わったはずです。男女の付き合いが始まって楽しいはずの時期に、人格が変わった私から、強烈な暴言を吐かれるわけですから――。今なら間違いなく精神的DVハラスメントの案件として処理されるはずです。

私は決して怒鳴り散らしたくて怒鳴り散らしていたわけではありません。当然ですが、とにかく暴言を吐かないように注意しながら生きていました。

また、「相手が言っていることがすべて自分を馬鹿にしているように思える」「我慢しているうちに、ぷっつり自分のモードが変わり、別人格が頭をもたげてきて、まるで別の人間に意識がのっとられたような状態になり、ひたすら人格が変わった自分を、心の中で脇に追いやられている自分が観察する状態が続く」――このような自分の性質そのものには自覚があり、また問題意識がありました。ある段階からこれを自覚し、解決の糸口を探して心理カウンセラーなどに通っていました。ですがやはり自分の中で「これは自分の性格なので、努力して我慢するしかない」と思っており、「自分の問題だ」と結論づけて、それ以上の解決方法を探ることはしていませんでした。

そんな中、30代の半ばに出会ったのが形而上学の学びでした。

あるお世話になった人が、専門的な仕事をする傍ら、ヒーラーとしても活動していました。

突然、機械の動作モードが切り替わったように猛烈に怒り狂う私を見て、「あなたのその症状は、形而上学的なアプローチでしか治らない」と喝破しました。さらには「あなたが以前に『まるで自分が何かに持っていかれるように、自分が変わってしまうことがある』とつぶやいていたのを思い出して、ピンときた」とも述べ、次のようにアドバイスしました。

「あなた自身が形而上学の道に入り、それを深く学んでいけば、なぜあなた自身がそのようにモードが切り替わってしまうのか、ひいてはなぜ自分の中に『2つの自分がいる』ような状態になっているのか、そのうち分かるようになるだろう」――。

そうして私は、まるで何かに導かれるように形而上学の世界を学ぶことになり、数年後にはとうとう「2つの自分が内側にいる」状態を克服するに至りました。

もちろん、その状態を克服したからといって、私がまったく怒らないようになったということではありません。ですが、まるで自分の意志に反してもう1人の自分が内側から湧き上がってきて突然キレてしまうという暴走グセの原因を特定し、解除することはできたのです。

これは私の人生にとっては革命的なことであり、また日々、緊張せず安心して暮らせるようにもなりました。QoL(クオリティ・オブ・ライフ)は劇的に向上しました。

■心の内側から湧き上がってきた「自分の人生は、自分が創っていた」というフレーズ

先ほど根本原因は取り除いたと書きましたが、それでも一人の人間である私には、様々なネガティブな問題が積み重なっています。これは偽りのない真実で、日々これとの闘いと言ってもいいでしょう。

けれども、この形而上学の学びを深く進めることで、私は最近になってようやく、一つの確かな真実を理解するに至りました。

その真実とは、「人は、それぞれの人生の創造者なのだ」ということです。

言葉で表現すると当たり前だろうと思われるでしょう。けれども、このフレーズが、自分の内側から自然と浮かび上がってきた日の朝のことを、私は一生忘れないことでしょう。

これは後になって自覚したことですが、それまでの私には長く、心の深いところで「おれの人生は、外側の原因に翻弄されている人生だ」という諦めの気持ちが根強くありました。しかし、形而上学の学びを深く進めた結果、様々な経緯があって辞めていた時期に、この大きな気づきに至りました。「すべての物事の起点は、じつは自分だったのだ」と――。

さらには、「人は、それぞれの人生の創造者なのだ」という真実に内側から気がついたときに、「この真実に至ったのは長年、形而上学の学びを進めていたからだ」ということにも気がつきました。

この気づきは「自分とは一体何者なのか?」という壮大なる旅の一端でしかなく、私にはまだまだ分からないことだらけです。

けれども、この真実に内側から気がついたときの瞬間のことは、今でもリアルに思い出せるのです。

かつての私を「絶望的な加害者人生」から救ってくれた人や運命すべてに、私は感謝の言葉を述べたいと思います。

そして、もしかしたらかつての私と同じような苦しみを味わっているかもしれない人々に、この形而上学の道が拓く、人生の輝かしき道を紹介することができればとも思っています。

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