北東北ゴールデンめぐり@盛岡に行ってきた話

桜ひなのさんの20歳のお誕生日をお祝いするため、2024年5月6日、いぎなり東北産の北東北ゴールデンめぐり盛岡公演に行ってきたお話です。

すでにPop'n'Rollさんがオフィシャルレポートを出されているので、こちらはオタクの旅行記・感想記・ポエムとしてお読みいただければ幸いです。そもそもライブが終わると「最高だった…」という記憶しか残らないですし…。


旅程

今回、新幹線と盛岡のホテルはJR東日本のダイナミックレールというサービスで予約しました。GWということもあり、東京⇄盛岡の夜行バスが高かったので新幹線代とあまり変わらなかったですし、ホテルとセットで申し込むとホテル代がタダ同然というお得なプランでした。

5/5
東京から岩手へ移動
皆産が大曲でぶちあがってる頃、私は平泉を自転車で爆走していました。
中尊寺金色堂は圧巻でした。行って良かったです。

中尊寺金色堂 堂内は撮影禁止

この日は花巻市の台温泉にある中嶋旅館に宿泊しました。熱々の温泉、おいしい食事、木造建築、wi-fi、最高のお宿でした。部屋の名前が「さくら」でテンション上がりました。

中嶋旅館

5/6
いよいよ盛岡入りです。雫石川を越えるとそれまでの田園風景から急に大都市が現れて感動。盛岡、歴史と都市機能が上手く調和している印象です。

11時頃、会場のトーサイクラシックホール岩手に到着。待望の棒ペンラや生写真を購入。
ランダム性のあるグッズは買っちゃいけないってわかってたのに…なんでうちわも買っちゃんたんだろう…(ひなもん出ず、交換もかなわず、ひなもんうちわを嫉妬しながら見つめる哀れなオタク)

昼はハンバーグのベル大通店さんへ。こちらはびっくりドンキー発祥のお店になります。
ライブ後の夜ご飯は白龍さんで盛岡名物じゃじゃ麺をいただきました。

5/7
盛岡駅に掲示されたひなもん生誕ポスターを見てからぴょんぴょん舎さんへ。盛岡冷麺、もちもちの麺とキムチのエキス、梨のさっぱり感がめちゃくちゃ美味しかったです。

生誕パネル 実は私も少しだけ関係者です
ぴょんぴょん舎の盛岡冷麺

余談ですが、生誕ポスター前に居合わせた皆産とぴょんぴょん舎さんで再会して、ちょっと感動しました。まぁ話しかけるコミュ力はないんですけど…。

その後、盛岡八幡宮や桜山神社を参拝し、私の隠れ趣味①御朱印集めを達成し、その後私の隠れ趣味②現地博物館めぐりのためにもりおか歴史文化館を見学しました。
盛岡は喫茶店文化が盛んらしく、レトロな喫茶店で一息つきたかったのですが、残念ながらGW明けは臨時休業のようでした。というわけで盛岡駅のカフェで時間をつぶし、帰途に就きました。

ライブ感想

ライブ中メモしているわけではありませんし、ほぼほぼひなもんを見てるのでざっくりと、印象に残ったことを書いていきます。

<1部>昼公演は15:00開始。
私は11列の上手側でしたが、目線の高さがステージ上と同じくらいで全体が見やすいうえ、ひなもんも上手にいることが多く、とても良い席でした。

沼ラバ(くるくるぴょんぴょんを一緒に言うコールができてました)、わざとあざとというひなもん曲で開始、自己紹介後にひなもんお誕生日おめでとうのケーキ。
「来るだろうなと思ったけど、え、こんな早いのー?」みたいなことをかわいいお声で仰っていた気がします。かわいい。

かれんくんやかぁやさんが、もう20歳!?すごいね!と家族のように喜んでいるのが印象的でした。
りねこさんは「下の子たちは入ってきたときからすごかったから、こんなに長く一緒に続けられると思ってなかった」と話していて、レッスン生として始まり、ここまで続いてきた東北産の道のりは、決して平坦ではなかったことを伺わせました。

MC後は北東北ツアーで初披露となった大勝利宣言です。みんなで「オイ!オイ!」するのが楽しい。
テンポ早いのでうりゃおいが高速になっていて笑えました。私はやらない(できない)だろうな…。

振りでは「顔覚えたからな」のところでひなもんが銃撃してきます。1部では私の近くに着弾しました。「ウグゥ!」
オレンジ色が密集してたので狙われたんでしょう。銃撃されたい人は上手確保が最優先事項です。
あと、みうちゃんとるんちゃんが二手に分かれてメンバーを引率するような動きがあったんですけど、そのときのお澄まし顔のみうちゃんがめちゃくちゃかわいかったです。

ゾンビソサエティーでもコールができてました。個人的には「ファイヤー」系に抵抗があるのでやらない(覚えない)かなという感じです。2部の話ですが、前の席の皆産がコールよりも振りコピを完璧にしていて、そういう楽しみ方もあるんだなぁと勉強になりました。それぞれがやりたいように盛り上げればいいんですね。

東京アレルギーでは、私待望の家訓コール(ひとーつ!ふたーつ!あ~みっつ!)ができていて嬉しかったです。これ楽しい!

企画コーナーはジェスチャーゲームとけん玉チャレンジ。皆産とメンバーが3つのチームに別れ、客席がお題のジェスチャーをしてメンバーが答えるというものです。みうちゃんが銀河鉄道の夜を当てる教養の高さを見せて、私のチームはご褒美としてお見送りが1回プラスされました。

けん玉チャレンジは16回連続でけん玉を成功させ、沖縄旅行を目指すというもの。10回くらいは連続で成功しましたが、残念ながら失敗。「楽屋でも練習してたのに!」とのこと。
こういう企画のときって恋はじめという曲が使われるんですけど、恋はじめを聞くと笑っちゃうようになってきました。いい歌詞なのに…。

1部はNo Make、いただきランチャーでアゲアゲで終了。No Makeのかっこいいひなもん好きなんですわぁ…。

そして緊張のお見送り会。私、お見送り会初参加なんです。とりあえずひなもんに20歳おめでとうを言うことが目標です。

1周目
「20サイオメデトウゴザイマスゥ…」
「ありがとう~くま!」(私のTシャツを指しながら)
(私、なぜかひなもんを指し返す)

2週目
(生誕祭行きますと伝えようと生誕のペンラを見せる)
「くま!」(くまポーズ)
(かわいい…)

3週目
(お見送りが高速で手を振ることしかできない)
ここでやっとひなもんの後のメンバーを見る余裕ができる。かれんくんがくまポーズ、しんじゅちゃんが手を振ってくれる。3週目で初めて顔を見てごめんなさい、反応してくれてありがとうございました。

<2部>夜公演は18:15開始。
私は6列目の下手側。端だったので見にくくはありましたが、メンバーのお顔をはっきり見れる近さでした。

狂くるどっかーん2番の「どっかーん!」がりねこさんだと今回初めて気づきました。クールな印象のりねこさんが、大の字ジャンプしながらかわいいお声で「どっかーん!」を言うの、とてもイイです。
盛岡の会場は結構蒸し暑く、少し調子が悪そうなメンバーがいた中で、りねこさんはとても安定していたように見えました。

いぎなり魔曲(確変演出)からのかぁやさんとひなもんのユニット曲の「轟」。これはもう聞き入るしかないです。普段は自由奔放な二人ですが、この曲ではまるで指揮者がいて、二人の歌声が指揮にピタッとハマるような気持ちよさと厳格さがあります。指揮者無しにそれをやってるんだから凄まじいです。

2部も1部と同様の企画です。盛岡2部はお見送り会がないため、ジェスチャーゲームの正解チームにはおめでとうメッセージが配布されるとのこと。私のチームは負けました。
「領域展開をする大谷翔平」というお題に、しんじゅちゃんが「わたしじゃん!」って言ったの、爆笑しました(しんじゅちゃんは大谷翔平に似てるとよく言われるらしい)。

けん玉チャレンジは、しんじゅちゃんの不正疑惑がありつつ、惜しいところまでいきましたが、失敗。ゆなぽこさんは沖縄に行くまで沖縄県産(仮)になりました。(あの不正疑惑は見てはいけないものを見てしまった感が)

ラスト前のMCはゆなぽこさんとひなもんだったと思います。ゆなぽこさんは「東北に遊びに来てくれるのがありがたい」と話してましたし、2部開始のMCでかぁやさんが「東北の経済を回す」と言ってたのもあり、エンタメとローカル性というのは、東北産やスタダが目指すところの一つなんだろうとな考えさせられました。私は旅行が好きなので喜んで行きます。

ひなもんのMC、というかスピーチはこの日の白眉です。結構長かったので要約すると「人格って一緒にいる人によって変わる。私が素直でかわいい子に育ったのは、周りの人のおかげ。それは家族、メンバー、スタッフ、そして皆産。よくみんなは『私が頑張ってると僕も頑張れる』って言ってくれるけど、お金を稼いで、仕事終わりにスーツでライブに来てくれる人を見ると、私も頑張ろうと思える」という感じでした。あと、言葉じゃなくて行動で示せというお達しもありました。
冒頭のPop'n'Rollさんのレポートにスピーチ全文が掲載されています。それなりに正確に覚えていて安心しました。

ラストスパートはシャチョサン、うぢらとおめだづ、天下一品。シャチョサンで「CEO」というコールのところでひなもんが「今日は東北産って言いたい!」と「東北産」になったの、エモい。
天一の2番、わかりんのコールのところ、皆産の全力コールにわかりんがもっともっとと左手をちょいちょいしていたの、クールで熱かった。コールのフーフーもフワフワもすごい勢いでした。

ラストはfeeling。実は2部開演前に皆産から「メンバーが今日ラストの曲ですと言ったら、オレンジ色を灯してあげてください」という呼びかけがありました。
ひなもんは歌い出し it`s time to feel the future のときは気付いてないようでしたが、「うつむいて過ごす今日に」のところでオレンジ一色の客席に驚いたような顔をして、「大嫌いな自分って思うなら変われば良い」は涙で詰まりながら歌ったと記憶しています。それ以降はいつも通りパワフルに歌い切りました。
ひなもんはよく笑ってる人だし、周りを笑顔にしようとする人だと思っているので、不意の涙に、見ている側も心揺さぶられました。

退場時、ひなもんが最後に残り「みんなのこと皆産ってくくっちゃうけど、一人ひとりちゃんと覚えてる(※)からね」と。(※「見てる」だったかも)
頭の中ではこれは難しいことだとわかっているし、私は無数のオレンジ色のペンライトの一つに過ぎないと自覚はしています。それでも、この言葉に救われたというか、今日盛岡に来て、ファン一人ひとりに向き合おうとするこの人を好きになってよかったと思えました。最後の最後にこんな言葉を残され、凄まじい余韻でいつまでも座席から動きたくなかったし、私の目にも自然と涙があふれていました。

ひなもんの足跡をたどる旅

岩手、盛岡を旅しながら、ひなもんはこの土地で何を感じ、どんなふうに育ってきたのかを考えていました。

中尊寺…ひなもんも小学校や中学校の遠足で訪れたかな。
盛岡のお祭り…お馬さんに乗ったり、さんさ踊りしたのかな。さっこらーちょいわやっせ。
新幹線…仙台、東京へ行くとき、どんな気持ちだったのかな。メンバーと会えるわくわく、家族と離れる寂しさ、好きなことをできる喜び、知らない大人と話す不安。

もし彼女はアイドルになっていなかったら、この盛岡でどんな人生を歩んでいたんだろう。

才能を持ってながら生まれた場所や環境で夢を諦めた人、そもそもそんな夢が選択肢になかった人も多くいると思います。小学生で芸能で生きていくと決め、10年間も努力を続けてきたことの重み。

ももクロ姉さんは5年後、10年後も今のまま続いてそうだし、えびちゅうちゃんはメンバーの入れ替わりはあってもグループとしては続いてそうです。
でも東北産は、どうなるか全くわからない。
ひなもんが10年後にどうなっているか、全くわからない。

時間に限りがあるって考えたくはないけど、わかってるから、今この瞬間を大切にしたいと思えたこと。

私がこれまで親しんできた趣味、本や漫画や映画、音楽は受け取るだけの一方通行でした。アイドルも90%くらいは画面越しに見るだけだし、コールや振りコピでライブやイベントを一緒に作り上げるといっても、私はその他大勢の1人に過ぎません。それでも、たった1%の時間でも一人の人として向き合えること、向き合おうとしてくれること。

車やバイクといったモノではない、人と人との、感情のやり取りこそがドルオタの本望であること。

岩手、盛岡旅で私はたくさんのことに気づけました。

あぁ、桜ひなのさんに出会えて良かった。

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