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YETTO & カンノアキオ「good driver -Summer Damn'23-」を野暮ったいくらい言葉を尽くして説明②

前回記事はこちら。

今回からこの楽曲の、私のラップ部分の歌詞に関して記していきたいと思います。ただ64小節あるので、16小節ごとに記すのがバランスが良いかな。なので4回に分けます。長いね~。ぜひ歌詞を見ながらお読みください。では最初の16小節です。

路上駐車する茶沢通りに
俺、唾吐き バスは通れない
路チュー横目にし スルーしスタバに
フラペチーノ 大した買い物
じゃないものほど アパート of 太子堂
一丁目 現金806円
すらもツェーマンで払う ヤングメン
そんなに小銭が欲しいのかね?
おっかねえ商いにお金はない
一律300円に俺は飽きた
夜の都心部 新宿 渋谷 港
料金上がるから来る 皆も
乗り換えるか UberからWolt
じゃなくて併用 Menu 出前館も
マックから「Hey Yo!」 ケンタからも「Come On!」
つらいよ 個人事業のサービス業

私は杉並~世田谷~渋谷区メインで配達を行っているので、下北沢から三軒茶屋を結ぶ茶沢通りはよく走っているのですが、三軒茶屋の駅に近付けば近付くほど、主に納品や配達系のトラックの路上駐車がとても多いんです。しかもそこをバスが通る。で、自転車やバイク、歩行者も通る。「誰も通れないじゃないか!」事案がすごいんですよ。という、いきなりその地域に生活する者の愚痴から私のラップは始まるわけです。

正直、三軒茶屋で路チューは見たことないんですが、新宿や渋谷等の繁華街の裏道とかでは結構ありますね。あと男女の行間ある系でいえば、方南町の裏道でベビーカーを持った30代と見える女性と、その女性の旦那さんにしてはあまりに若いお顔立ちのスーツ姿の男性が相対していたんです。少し違和感を覚えつつそこを通り過ぎて配達を済ませて、また方南町の駅に戻るためその道を通ったら、その男女が抱き合っていたのを見ましたね。あれはいいもの見たな~!なんだったんだろうな~!街を走ってると思いもしない人間模様を見ることができます。あと腕組みしてブチ切れた様子の女性に向かって土下座する男性を環八沿いで見たこともあります。あれは行間がなかったな。浮気だろうな。

私自身はデリバリーを客側で利用したことがないので、客側のシステム云々は全然わからないのですが、「現金客ってこういう人」の大雑把なカテゴライズはありますね。というか長く配達やってると「こういう受け取りシステム、こういう家、こういうインターフォンの対応、はいなるほど、こういう人ね」っていうのはあります。マンションのエントランスのインターフォンに全然出なくて「電話するか…」と思った直後に無言でエントランスが開く場合は要注意ですね。置き配ならいいんですが、それが現金客だったら「どうせまだお金を用意していないから、家の玄関のインターフォンも長引くぞ…」という覚悟とかね。で、配達員と喋らないプライドが顔に出ちゃってるんだよ、そういう人って(やっぱり愚痴になってきたな…)。なのでここで歌っている「フラペチーノ 大した買い物じゃないものほど アパート of 太子堂一丁目 現金806円すらもツェーマンで払うヤングメン そんなに小銭が欲しいのかね?」という人はかわいいものなんですよ。「もうちょっと小銭用意すればいいのに」って思うだけなので。まぁ、短い距離の配達で安めの商品1品の木造アパート住みの人は大体現金客ですね(偏見~)。

Uberの料金体系がどんどん下がり(今は大体一律300円。夜の都心部や雨の日とかは急に爆上がりしますね)、たしかそんなタイミングで「掛け持ちしながらやったほうがいいっぽいよ」という話が私の周りでもあったので、誘われてWoltを始めました。なので今はUberとWoltの併用で配達をしています。ラップのことを言うと「じゃなくて併用 Menu 出前館も マックから「Hey Yo!」 ケンタからも「Come On!」」という歌詞ができたときは「よしっ!」って思いましたね。「併用Hey Yo!」「館もCome On!」でラップを書ける人って、おそらくデリバリーやってる人でしかいないから。

そんな曲です。5:22のフル尺でお聴きください。Spotifyで歌詞が反映されたので是非、読みながら聴いてください!サービス業の個人事業主のブルースです。

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