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久々の観劇

7月26日(日)渋谷ユーロライブで『テアトロコントvol.45』を鑑賞した。同じくユーロライブで行われた3月末のミズタニー単独公演以来、4ヶ月ぶりの生の観劇。『テアトロコント』はお笑い芸人2組、演劇人2組の計4組がそれぞれ30分ずつ演目を行う企画。今回はコロナ対策のため、お笑い1組と演劇2組の計3組。毎月行われていた企画も今回は久々だった。

コロナ対策のため、1席ずつ空けて観客は着席し、客入りも普段の半数以下に制限された中でのお笑い演劇ライブ。その結果、瞬発力を伴った爆笑は起こりにくい。「めちゃくちゃ面白い」「隣の人も笑っている」「結果こっちも持続して笑ってしまう」が各席で起きて、所謂「爆笑の渦」みたいなものが起きると考えると、笑うということは他の人とのコミュニケーションにも自ずとなっていたのだなぁと思った。

瞬発の笑いは起こりにくかったが、各所でクスクス笑いが起きていることも感じた。演者が舞台で行ったことを観客は頭で理解して、噛みしめるように笑う時間があったように思う。しかもマスク着用が義務だから、人に自分が笑っていることも伝わりにくいので、より自分の中でその笑いを落とし込むことになる。会場が一体となったコミュニケーションとしての笑いは厳しいが、個人個人での噛みしめるような笑い。「なんかよく分からなかったけどめっちゃ面白かった!」というありがちな感想はもしかしたら今後は減って、「これがこうでああで、私個人は面白かった」という感想が広がるのかな。まぁ、『テアトロコント』や『渋谷らくご』に通い出してからはそういう笑いばかり個人的には受けてきたので、コロナ禍以前以後でもそんなに変わらないのだけれど。でも、「噛みしめる笑い」がもし広がっていくのならば、個人的には嬉しい。

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