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「AさんがBさんを暴行!」

もし、新聞でこんな見出しを読むとどう思われますか?

“Aさんが悪い”と思いますよね。ですが、果たして本当にそうなのでしょうか?

この情報源はどこからか?

Aさんはなぜ殴ったのか?

どの時点での情報か?

こうした疑問の答え次第では、Aさんが悪いとは必ずしも決め付けられないでしょう。

もし、これがBさん側からのソースだったら、もしかしたら誇張や自作自演かもしれないし、時には、言った者勝ちで、実はBさんもAさんを殴っていたということもありえます。



人が何かをするにはそれなりの理由があります。

こういう考え方をバランス感覚と僕は呼んでいます。

僕はこの感覚をとても重要視しています。



“北朝鮮は怖い!”

というイメージは、すべての北朝鮮人を怖い人にしてしまいます。


アメリカ人はみんなヒーローになりたがる…

イギリス人はみんな紳士…

中国人はみんな犬を食ってる残酷な人種だ…


ホントに みんな …なのか?


徳島で住んでいると、多くの人が県外の人に嫌悪感を示す空気感が存在します。

まるで県外の人はみんな新型コロナに感染している!

という扱い。


ホントに みんな …なのか?



よくいいませんか?

普通はそんなことせんよ!

常識で考えたらあり得んわ!


普通って何ですか?

常識って何ですか?


これ、おそらく感覚的な最大公約数ってことですよね。

別にきちんと調べたわけではないけれど、おそらく人間の多数はこう考えるはずだ!こういう行動をとるはずだ!

という “あなた” だけの基準。


そしてそこには、マイノリティは、普通じゃない人

という潜在意識が込められているわけです。



僕は、少し前まで資格者に囲まれて仕事をしていました。

例えば

医師、看護師、薬剤師、理学療法士、臨床検査技師、管理栄養士、介護士、社会福祉士…

(どんな職場か想像がつくと思いますが…)


資格者だらけ…

独特の空気感…


はっきり言います。

資格を持っている方たちの中には、とても優秀で高度な専門知識を持った方がたくさんおられました。

僕は“プロ意識”というのが好きなので、うらやましくあり、リスペクトもしていました。

ですが一方で、「どうやって資格を取ったんだろう?」と思えるようなとんでもないポンコツの方もたくさんおられるのを知っています。

だから、資格者だからといって、それだけでは絶対に信用しません。



学校の先生なんかもそうですね。

彼らは教育のプロと思われていますが、たしかに人格的にすばらしい方もおれば、教師同士でとんでもないいじめをしてそれがニュース報道されたこともありましたよね。

そんな教師に我が子のいじめ問題を託せますか?



なぜこんな話を出したかというと、新聞を読んでいて、ある大学のえらい先生が、

「困ったときには専門家に相談に行くように。その時の専門家の選び方は、しっかりどんな資格を持っているのかを見極めてください。最近は民間の資格もたくさんあって信用なりません。国家資格なら安心です」

みたいなことをツラツラ言ってたので、


はあ?


って思ったんです。



そういうコメントを平気でパブリックの場で言う大学の教授大先生

そっちの方が怖いです。


資格を持ってる人ならみんな安心なの?

たしかに資格を取るためにその道の勉強をしたことがある…という事実はあるでしょう。

ですが、医師や弁護士や大学の先生など、社会的地位の高い人ほど、ポンコツな人が多いのも事実です。

おっと、これも僕の偏見なのかもしれません。



いずれにせよ、資格や職業で人を判断したり、噂で判断したり、切とられた一面で物事をとらえないようにしないといけないと思います。

そのためには。多面的な側面から見極める視点・視座を養うことが大切で、それがバランス感覚です。

こんな混迷の時代だからこそ、人を信じる力は大切ですが、誰を信じるのかという基準を間違わないようにしましょう。

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