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旦那のことを「あなた」って呼んでますか?

子どものころから違和感を感じていたことがあります。



サザエさんが、マスオさんのことを

「ねえ、あなた」
「あなた、おかえりなさい」

と呼んでることがありますよね。


あなた


て。




ドラマ見ていてもちょいちょい奥さんが旦那さんのことを

「あなたからも言ってくださいよ」

みたいに言ってることありますよね。


「あなた!愛してるわ!」

とか。



なに?


あ・な・た


て。




え?実際のところ、旦那のことを「あなた」って呼んでいる人ってどれぐらいいるんですかね?



なんか変じゃありません?

他人に「あなたね…」っていうのは分かりますよ。

ダーリンに向かって、「あなた」はおかしくないですか?

「You」ですよ。

二人称ですよ。




ってことで由来を調べてみました。


どうやら二人称で呼ぶようになったのは、江戸時代かららしいんです。


「あなた」って「遠く」という別意味があるんです。

「山のあなたの空遠く」

という詩がありますよね。

ところで昔は、割と夫は家を空けることが多かったらしいんですね。

夫と離れた場所で暮らす妻たちが、夫を「遠くの方」との意味で「あなた」と呼び始め、それが次第に夫を目の前にしても呼ぶようになったんだそうです。

江戸時代の妻たちは、決して表には出てこなかった奥ゆかしい存在。ゆえにいつも夫と離れた場所にいて、夫のことを「あなたの人」つまり、あちらの人と表現していたと言われています。



なんか、奥ゆかしいというか大和撫子の思いが「あなた」には込められているんですね。


平安時代とかは「わが君」とか呼んでいそうですよね(笑)





ちなみに夫は妻のことを「おまえ」って言いますよね(←古いなぁ)

これも上からで感じ悪いなぁ…って気がしますよね。


現代のジェンダーフリーにはふさわしくないかもしれません。




でもね、


昔の「おまえ」は最高敬語だったんですって。

「お前様」と妻も尊敬の念を込めて旦那に対して使っていた。それがしだいに簡略化され、後に男の言葉に変わったものなんだそうです。




「おまえ」「あなた」で分かり合えた時代があったんですね。





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