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「シン・エヴァンゲリオン劇場版」感動しました!


「シン・エヴァンゲリオン劇場版」

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遅ればせながらやっと観てきました。


感想は一言です。


やられました!


一応、心理カウンセラーという立場からですが、それを抜きにしても…


庵野監督、天才でしょ。

どんな頭の中してるんでしょうか?



もう完全に僕の“納得の常識”という価値観が崩壊しています。


以前にも書きましたが、エヴァンゲリオンは難解なんです。劇場版でいうと、序・破はまだいい。Qでだいぶ混乱させられたんですが、今回のラスト作品は、またまたこれまでとは全く違うテイストで仕上がっているんです。

はっきり言って、エヴァンゲリオンを要約してどういうストーリーの映画か、まったく知らない人にイチから説明しろと言われても、僕は無理です。

僕は漫画本も読んでるし、TV版も見てるし、映画も全部見てます。そんな僕でも無理です。


難解すぎて。そして謎が多すぎて。

普通は、人間はザイガニック効果といって、謎が多いと、その謎をすべて解消したがるのが性なんです。これはどうつながってるんだろう?なんでこんなことが起きてるんだろう?あの光は何なんだろう?なんで死んだんだろう?


今回もいっぱい謎が湧いてきます。


でももういいわ。

なんか…なんか分からんけど…


感動する…


ってなるんです。



ただ理屈はわからないけど、見てるだけで右脳を刺激して、じわじわ感情が揺さぶられる…

こんな作品は初めてですね。

もう、もはやそういうこれまでの常軌を逸したジャンルなんです。

解釈は任せられたんです。

説明はできない作品なんです。



ただ、そんな中でも僕が心理カウンセラーの立場から言えることは、庵野監督はだいぶメンタルが健康的な状態ではない人だろうな…と想像できます。

キャラクターの一人一人の内面の描き方が、メンタル不全者でなければ表現できないような奥深い様相に踏み込んでいて、これは葛藤の中を生きてきたものでしか分からない世界観です。

そして僕たちは、キャラクターの心の変わりゆく姿に魅力を感じさせ、感情移入させるんです。

あのクソ情けない碇シンジくんは、あまりにもえげつない状況が重なり、メンタルがボロボロのうつ病になります。

そして、ネタバレになりますが、クローンの綾波レイが目の前で頭から爆死した時から、うつ病が治ってきて、ついには大人のメンタルに覚醒するんです。

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それに元凶のラスボス。碇ゲンドウ…

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結局、コイツの非倫理的なふるまいの根底には、愛し依存していた奥さん(ユイ)ロスからくる弱き男の異常行動なんですよね。


結局いつの世も、メンタルで情けないのは男なんです。



一方、このエヴァンゲリオンを彩るキャラクターは、女性陣のカッコよさが特徴です。


綾波レイ、アスカ、マリ、リツコさん、そしてなんといっても今回むちゃくちゃしびれたのは、葛城ミサトの変身ぶりです。

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超超超カッコいいんです。


どんな絶望的な状況でも死ぬ瞬間まで諦めない…

仲間を鼓舞し続け、全人類の責任を背負ってるリーダー

そして、優しさ…


シンジがうつ病の時のアスカの態度もカッコいいんですけどね。

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まあ、とにかく今回は、感覚的な表現しかしていないので、ほとんど読者のみなさんには伝わっていないかもしれませんが、もはやエヴァンゲリオンとはそういう作品なんです。

今回は、ご容赦ください。



最後の最後にやられました。

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