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この歳になって、僕は意外と過去に別れた人のことをいまだに未練がましく思って切なくなったり、かつての居場所を懐かしみ、来し方行く末を憂いたり、こんなにウジウジした性格だったかなぁ…なんて思うことがよくあります。

過去や未来にとらわれず、青空と流れゆく雲を見て涙を流したり、道端に咲く一輪の花を見て感動したりできるような人になりたいなぁ…なんてことを最近強く思うんですよね。

こんな逸話があります。

大珠慧海(だいじゅえかい)という禅師が、弟子から「和尚は、生きることのコツは何ですか?」と問われたとき、「腹がへれば飯を食い、眠たくなれば眠る。それが、コツだよ」と答えたそうです。

普通やん!

って思いますよね。

で、まさに質問した人も「誰もみな、そうしてるんじゃないですか」と返したそうです。すると、

禅師は、

「人は、食べている時に本当に食べてはいないで、あれこれ考えごとをしている。眠る時にも本当に眠らず、いろいろなことを考えている。そこが、私と違う」

と言ったんですって。

確かにその通り。

あそこにメールしなければ!

あの文面を直さないと!

ブログに何書こう?

次の講座で話す内容どうしよう?

あの人、今頃どうしているんだろう?

さっきの僕の対応、まずかったかな?

僕は常にあれこれといろいろ考えて、ぜんぜん味わって食べてはいない…。

なんなら一人で外食の際には、必ず読書しながら食べていますもんね。


眠る時はどうでしょう?

明日のために早く眠らなければ

なんで眠れないんだろう?

ヒーリング音楽でも聴こうか。

薬飲もうか?

ヤクルト1000飲み忘れたっけ?

とやっぱりあれこれ考えている。


朝は朝で早くに目覚め、コンテンツやクライアントさんへの対応や新しいアイディアなど、なんだかんだと頭に浮かんできて、忘れないようにメモしよう…なんてやってたら、もう寝てられません。

風呂の中でもYouTubeで勉強してます。

車の中でもYouTubeを聴きながら運転…


僕は、時間を有効に使いたいと思うあまり、ほとんどが「ながら勉強」

なので、自分の行動の中で記憶にないことがしょっちゅう起こっています。


これ、左脳優位状態というんですがね。

常にマルチタスクで同時に複数のことを脳で処理しようとしている。

脳がクタクタなんですよ。

和尚が言ってるのは、今で言うマインドフルネスです。

要するに大珠慧海禅師が言っていることは、分かりやすく言うと、「できるだけストレスを溜めこまない生き方を私は知っている」と言ってるんですね。

脳が疲れてちゃ、普通なら気づけることも気づけなくなるし、記憶力も集中力も、いや脳の全体機能が低下してくるし・・・

パソコンの機能だって、CPUに負荷をかけすぎると、パフォーマンスが落ちてきます。


つまり、僕がめざすべき心のあり方というのは、

自分にかかわるすべての状況をありのままに受け入れ、「今ここ」の瞬間に意識を集中できるようになることだ!

…ということに辿り着きました。


じゃ、どうすればいいんでしょうか。

まず、暇だとダメだね。

クタクタになってる時は、眠れるし、考える余裕ないし…

だから頭じゃなく身体を疲れさせた方がいいんでしょうね。

そして…

「ながら〇〇」をできるだけ止めること。

感動する場面を探して生きる。

というアクションプランにしてみることにしました。



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