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「アナログの作業をデジタル化することがDXではない」

・紙の名刺をデジタル化し、デジタル名刺にして管理すること。
・紙の書類をデジタル化し、電子書類で決算や手続きをすること。
・紙のチケットをデジタル化し、QRコードででチェックインすること。 など

上記のように、

「アナログ=紙を、デジタル=電子に置き換わっただけで、DXとは言わない」

と上長は繰り返し伝えてくれます。

そして、さらにこう付け加えます。

「今までやってきたことをデジタル化するということは、そこに付加価値がないと意味がないじゃん」

つまりどういうことか。

何でもかんでもデジタル化すればいい、という話ではないのです。

アナログ=紙だから不便であるというわけではなく、一定「これまで通りやってきたことだから」という意味で、アナログ=紙が便利な側面もあるわけで。

そういった作業・業務をデジタル化するには、組織や関係者含む多くの人たちを巻き込み、説明・説得し、デジタル化に踏み切らなければならない。

その説明の際に、
「これまでやってきた業務がデジタル化します!」
だけでは済まないなんてことが、往々にしてあるということです。

デジタル化することで、

これまでわからなかった履歴情報が可視化され、人それぞれにあったおすすめ情報を出し分けられる
これまで暇を持て余していた時間に新たな体験を足すことができ、よりリッチな時間を演出できる
人力で行っていた手作業が自動化されて、他の業務に時間を回すことができ、全体のパフォーマンスが上がる

などなど。

新規事業を行う上で「どんなアナログ=紙をデジタル=電子に置き換えるか」を考えて終わることはなく、どんな付加価値があれば関係する人々全てを幸せにできるか、を考えています。

さらに、付加価値を言語化できていないと、開発サイドにもプロダクトバックログの作成や開発見積もりの依頼ができません。
(正確には、依頼はできるが、「なんでそれ開発するわけ?」と門前払い食らう)

ときはまさに、大DX時代。付加価値をつけることができるサービスが勝つでしょうし、そんなサービスを開発できる企業・組織・メンバーにいることが本当に恵まれていると感じる今日この頃です。

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