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Twitterのハッシュタグとは「言い訳」?ハッシュタグの種類や使われ方を解説

この記事は、「ハッシュタグって何?」「どんな種類があるの?」「どういう時に使われるの?」と疑問を抱えている方向けの内容になっています。

記事の前半でハッシュタグの概要を記載し、後半ではハッシュタグの種類や用途について整理しております。

この記事を読めば、今後、ハッシュタグの見方が変わり、違う視点で楽しむことができます。下記、公式ヘルプサイトで紹介されている内容とはまた別の角度からハッシュタグについて分析しています。

参考:公式ヘルプサイト 「ハッシュタグの使用方法」

出典:Twitterヘルプセンター

1. ハッシュタグとは

ハッシュタグは、TwitterやInstagram、Facebookなどに見られる「#マーク + 文章(数字や一部記号も含む)」によって構成されているものを指します。

ハッシュタグ自体がハイパーリンク(Twitterでは水色)となり、ハッシュタグをタップ/クリックすることで、そのハッシュタグを介してどんなことがツイート・投稿されているかが分かり、言い換えると(特にTwitterにおいて)「どんな話題で盛り上がっているか」を確認することができます。

Twitterのタイムラインは、元来「日常の何事もないことや」「ちょっとしたつぶやき」が垂れ流されている場所であり、あらゆる発言・感情がごちゃ混ぜになったカオス地帯を「ハッシュタグ」によってグルーピングされていると捉えることもできます。

ハッシュタグはトレンドで確認できる

Twitterにおけるハッシュタグはいわゆる生物(なまもの)で、その時々に応じてコロコロと生まれては拡散されていきます。

主な発信源は、個人(著名人含む)のツイートやテレビ発信(ドラマのタイトルや番組に出演中のアイドルグループ名)、企業発信(キャンペーン名やプロモーションの広告)などが挙げられます。

そうしたハッシュタグは、Twitterの検索コマンド(アプリにおける虫眼鏡のマーク)であったり、「トレンド」欄から確認することができます。

発信源からもお分かりの通り、時間帯や曜日によっても拡散されるハッシュタグの種類は異なってきます。

例えば、「#SMAP」「#スマスマ」は、毎週月曜22時になると一気に増加します。これは、国民的アイドルグループSMAPが解散してからが顕著であり、SMAPファンがSMAPに代わり、彼らが毎週月曜22時から出演していたSMAP×SMAPの番組最後に行っていた地震や水害といった災害復興に向けた支援金の呼びかけをするツイートが拡散されるためです。

上記のようなファンの活動を見ると、もはやハッシュタグは「人の想いを託すバトン」のような機能もしており、ハッシュタグがそのように昇華させたのはSMAPのスター性とファンによるSMAPを愛する気持ちがあったからこそだと思われます。

ハッシュタグ検索でツイートを確認

ハッシュタグがハイパーリンクになっていることを活用して、ハッシュタグ検索(ハッシュタグをタップ/クリック)することができます。Twitterの検索カテゴリーは、「話題」「最新」「ユーザー」「画像」「動画」と分類されており、知りたいことやニーズに応じて使い分けできます。例えば、以下のような用途で私は使い分けしています。

話題:そのハッシュタグにおいて、最もいいねやRTが多いツイートを探したい
最新:リアルタイムにどんなことがツイートされているか確認したい。テレビドラマを観ながら、ドラマタイトルでハッシュタグ検索し「最新」を見ると視聴者のこころ模様がわかります。
画像&動画:ハッシュタグが、特にどんなシーンや状況を切り取っているか知りたい時。報道番組であれば、ハッシュタグを通じて強く主張したいシーンの切り取りや歌番組であれば歌手の歌唱シーン映像などが確認できます。
※ユーザー、に関してはハッシュタグ検索で表示されないので割愛。

2. ハッシュタグの使われ方

ここからは、ハッシュタグの種類及びそれら機能、そのハッシュタグを使う積極的な理由を解説していきます。ハッシュタグの種類は大きく分けて4種類あるので、それぞれ機能と理由を説明します。

① 所属/名刺

◎ハッシュタグの機能

企業や団体名、単に人名や商品名、グループ名をハッシュタグ化したもの(例:#SHARP、#大谷翔平、#iPhone13Pro、#SMAP 等)

◎生活者がそのハッシュタグを使う積極的な理由

自分がツイートする立場を明確にしたいため、だと考えられます。例えば、団体に所属していることや特定の人&アイドルグループのファンであること、また、商品等の所有者であること等を表明したいためといった理由が挙げられます。

② キャンペーン

◎ハッシュタグの機能

ハッシュタグは、企業のプロモーションや商品キャンペーンとしても使われます。その際の、キャンペーン申し込みのキーワードやキャンペーン名の認知を図る(例: #プレミアムロールケーキ無料プレゼント、#国王がマンガ100冊給付を決定 等)

◎生活者がそのハッシュタグを使う積極的な理由

キャンペーン関連のハッシュタグは、正直企業都合でしかないので、キャンペーンに参加するために仕方なくツイートしているというケースが大多数だと思われます。

キャンペーンを張っている企業としては、ハッシュタグを介してキャンペーン認知を増やし、それによる商品認知の拡大を狙っているので、生活者のツイート(=拡散)を利用しているに過ぎません。

③ つながり

◎ハッシュタグの機能

ハッシュタグを介して、同じ趣味や同じ目的の人と繋がることを狙いとしたもの(例:#ジャニオタと繋がりたい、#婚活、#読書垢 等)

◎生活者がそのハッシュタグを使う積極的な理由

私の偏見かもしれませんが、Twitterでの性格とリアルな日常における性格が違う人は往々にして存在すると思います。

リアルな性格では言えない趣味や達成しえない目的があり、そんな人たちがTwitterでなら顔を伏せて会話・発露でき、新たな自分を演じられる。

そんな時に使われやすいのがこのつながり系のハッシュタグです。

④ 意見/主張

◎ハッシュタグの機能

何に関するツイート内容かをテーマ設定する(例:#この髪どうしてダメですか、#MeToo、#日本の経理をもっと自由に 等)

◎生活者がそのハッシュタグを使う積極的な理由

普段考えていることや感じていることをツイートする際の免罪符としたいため使うと思われます。テーマがそこにあるから自分もツイート=相乗りしたんだとシラを切れます。

このハッシュタグは、社会性を有したメッセージの発信において強さを発揮します。ハッシュタグと国民の意見の集合知がときに国や自治体を動かすこともあります。

例にもあげた「#この髪どうしてダメですか」は、東京都の学校校則を変え、「#MeToo」は全米、全世界に広がり、女性の声を発露させ、「#日本の経理をもっと自由に」はコロナで浮き彫りになった経理といったバックオフィスの人たちの働き方改革を後押ししました。

3. まとめ

ここまでハッシュタグの概要や使われ方、それらハッシュタグを使う理由等を見てきました。私が思うに、ハッシュタグを一言で言うならば「言い訳」だと思います。

普段、自慢したいけど自慢するには「はばかれる」ことや言いたくてもちょっと言いにくいこと(政治的発言やちょっとした愚痴等)があって、でも、ハッシュタグが存在し何だか盛り上がっているとなれば、ハッシュタグに便乗して自分の言いたいことも言える。そんな深層心理が働いていると思っています。

皆さんも、何か言いたいことがあって、でも言えない…そんな時には、ちょうどいいハッシュタグを見つけてツイートしてみてはいかがでしょうか。

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