ここがだいすき映画ドラえもん2024 のび太と地球交響楽


こんばんは、皆さん今年の映画ドラえもんは見に行きましたか?
見に行ってない方は今すぐ近くの映画館で上映時間を調べて家を出てくださいね。
今年は藤子・F・不二雄先生の生誕90周年記念作品であるからか「ガチ」です。おとななのにこどもむけアニメの映画を毎年見に行っている異常者の戯言と切り捨てず、見に行くことをおススメします。音楽の映画ですしテレビを待って家で見るより映画館へGO!
 
本感想は、物語の流れに沿ったものではなく、「ここがよかった!」の寄せ集めのようなものとなっております。見ていない人が読んでも意味が分からないがネタバレだけは踏む、という最悪の構成となっていますので、視聴済みの方の閲覧をおススメいたします。
 

1.    OPが最高!!!!!!


 とにかく今作はスタンディングオベーションしたくなる瞬間が多かったですが、OPはその最たる例でした。人間の歴史は音楽の歴史であるのだ…と思わされずにはいられない映像で、すでに涙目。ここで神映画であることを確信した。
 

2.   予告からの裏切り展開からのさらに裏切り


 予告を見た段階では、「のび太が世界から音楽を消してしまって、そこから世界が大変なことになる物語」だとふんで劇場に行きました。まあ実際大変なことにはなっていたのですが。世界から音楽がなくなったことを歩行者用信号機で表現するの、素晴らしい。
 ただ「音楽」という概念が消えるのかな?と予想していたため、「音楽という概念は残っているけど音楽をしようとするとあらゆる邪魔が入る、歌いたくても歌えない世界」で仰天。もしもボックスじゃなくてあらかじめ日記だから世界の改変機能はないってことか!と膝を打ちました。しかし一介の音楽好きとしてはこの世界、苦しすぎて想像したくもなかったですね…。
 さて、音楽に「アラーム」や「サイレン」等も含まれるのであればこれはやばいぞ…と脳内でKY活動を始めたところ、ドラえもんが異変に気付きあらかじめ日記の該当ページを破り捨て地球に音楽が復活します。あれ、ここメインじゃないのか!?とまた仰天。斯くして地球に音楽は戻ったのだ、めでたしめでたし…。とはもちろんならないわけです。
 滅ぼされてしまったムシーカ人を救うはずだった立場の地球人ののび太たち。地球はファーレ(音楽)で満ちているため厄災ノイズに滅ぼされることはないはずだったが、のび太があらかじめ日記で作った一瞬の隙、「おんがくがなかった」瞬間に侵入されていた!という美しい展開。ノイズ、アンパンマンのデビルスター級にやばい敵です。かしこい人なら美しすぎてわかりきった展開かもしれないですが、筆者は「ウワ――――――――そういうことか!!!!」とひっくり返ってました。鮮やかすぎて気持ちよかった。
 

3.   「異星の音楽」としての表現が素晴らしい!


 音楽の歴史には全く詳しくないですが、当然ドレミファソラシドって地球人の誰かが考えたんですよね。♪とか♬とかも同様。この作品、音楽がテーマなのにほとんどそれらがモチーフとされた物体が出てこないんです。楽器は同じようなものがあるけど、まあ音を出すものとして同じような進化をとげたんだろうなーと想像がつく。こういうところがちゃんとしてるからドラえもん映画は最高なんだ。
 何よりいちばん、ファーレの殿堂を目覚めさせる音は5音なんです。そしてそのうちの一つが、のび太がリコーダーを吹き損じたときの音。作中ではドでもレでもなく「の」の音、とジャイアンスネ夫にからかわれています。その音が、他の星ではきっと我々のドレミファソラシドのうちのひとつのように重要な音なんだということですね。何が大事かどうか、何がすごいかなんてのは環境が変われば全部変わる。君ができないと思っていることもきっとどこかで役に立つというメッセージをバンバン受信して大号泣でした。
 

4.   ロボットのデザインが…いい…。


 単純な趣味嗜好の話になりますが、作曲家をモチーフにしたロボットさんたちのデザインが…いい…。これに関しては、いい…しか言えないですね…感覚なので…。特にモーツェルさん、めっちゃ好きです…。声も美しくて完成されていた…。タキレンさんは墓守という設定、オタク全員好きなやつや…。いい…。
 

 

5.   ドラえもんならではの解決方法がやっぱいいよね


 ドラえもん映画の魅力のひとつって、前半に出てきた道具がなんとはなしに後半効いてきて解決の助けになったりする、ってところだと思うんです。今作はその点百点満点。空気のない宇宙では音楽を奏でられないという絶望感を打破したのはのび太が忘れ物をとるために使った時空間チェンジャー。忘れ物をした原因も自主練っていうのがいいですよね、のび太がもっと上手になりたい、みんなと演奏したいと思ったからこそ、時空間チェンジャーの設定が野比家のお風呂になっていた。お風呂になっていたからよく音が響いてノイズを倒すことができた。そこまではまあ感動しつつも予想はできていたのでさすがやなあといった感じで見ていたのですが、途中のび太の宿題のシーンでの日記はすっかり忘れていたため、劇場で手をたたきそうになったのを必死で我慢しました。「きょうわみんなでおふろにはいった」。みんなすぎるよ~~~~~~~!!!すげえ!!!!!
 

6.   みんなの演奏、良い…!


 「チャペックが地球のファーレを参考にして作った曲」とするのはうまいなとおもった。葉加瀬太郎さんでも宇宙人の音楽を作るのは難しかろう。ところどころおっとなるメロディーが組み込まれていたり、安易にドラえもん曲にしたりせずワンフレーズだけ入れたのもファンサがすばらしい…。
 加えて、日常音もすべて音楽なんだよ、っていう音楽への参入障壁を下げる描写もよかったです。音楽は難しくないんだ!みんな楽しもうよ!というメッセージは本編を通じてずっと感じました。でもちゃんと練習しないとうまくならないよって描いてるのも偉い。
 

7.   映画のしずかちゃん、毎年可愛すぎる


 これは毎年言っているのですが、しずかちゃん可愛すぎます。しずかちゃんの声が好きです。来世はこの声になりたいです。好きです。それだけです。
 

8.   ご都合主義が最高さ


 ミッカちゃんはムシーカ人最後の生き残り。ロボットたちはいるけど、この子は最終的にどう救われるん…?とずっと不安でした。笛を探すところで地球人がムシーカ人の血を引いていることが発覚し、一人じゃなかったのね…!とはなりましたが、個人的には「救いとしては弱くないか?地球人もムシーカ人だねってことで終わりなのか…?」と思っていました。
 そこは安心ドラえもん映画。生き残りのムシーカ人が演奏を聴きつけて連絡をくれます。よかった~~~~!!!!それでいいんだ!!!それで!!!!
 
 
思いついたものを列挙しただけでもこれだけ出てくるので、今年のドラえもんは最強最高です!恒例ののび太とドラえもんの友情もあるし、映像もスケールが大きく楽しかった!!!!!
 
全体のまとめ
全人類にみてほしい

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?