フォローしませんか?
シェア
私事ながら、じきに誕生日を迎える。 まだまだやるべきことが山ほど残っているのに、それをあざ笑うかのように時間の神様は無常にも年月を早送りにしている。 私の顔つきはまだどこか幼く、ときに仕事やらで難題に差し掛かるととたんに眉間にシワが寄る。休日はだらしない格好で雑踏へカモフラージュしてしまえば、まだ大学生でも通せそうだ。 夜。そんな事を考えていると、遠くで塾帰りだろうか、小学生らしき集団の声が聞こえる。 「じゃあ先に行くぜー!」 「えー待ってよー!」 その掛け声にしば