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先日、午前中に仕事を済ませるとそのまま午後休を取り喫茶店で一服していた。 平日の五反田の喫茶店は自分と同じようなサラリーマンのサボり処か、奥様方の座談会でだいたい席が埋まる。 家庭内別居の話題で盛り上がる奥様方の席上には、牧草地帯の風景画の複製が飾られている。 ふと、美術の仕事に携わっていた時代の頃を思い出す。 20代の半ばから30の手前まで、いわゆる美術品仲介業の会社で働いていた。 顧客から預かった作品を競売に掛け、落札手数料・保険代で収益を出す。 最初は設営スタ