真夏のアート散策。~松岡美術館・東京都現代美術館~
「ごきげんよう。」
一昔前の市井のあいさつは、こんな暑さでも上品なものだったのだろうか。小津安二郎作品に出てくる日傘を差したお嬢さんはもう何処にもいないのか…。
連日の酷暑で30度でも涼しいと感じてしまう肌感覚が異常だとだんだん気付かなくなる。
ある朝。
窓を開けると既に夏蝉が満を持してシーシーと鳴いている。
銀行に行く以外に特に予定のなかった1日。
温度計を見ると既に32度。
「このままでは脳が暑さで思考停止してしまう…!」と危機感を感じた私は、うだるような暑さか