脳内

文章を書くのが好きだ。
特に、今年の4月に仕事を辞めてからというもの、
自転車で走りながら・コンビニでバイトをしながら・自宅でテレビを見ながら・友達と話しながら・・・
ゆっくりと「考える」時間が多くなったように思う。

脳内であれやこれやと言葉を紡いでいるときには、「あっ、こりゃあ素晴らしい言い回しだ」「後世に残すべきエッセイが書けそうだ」などと、自己評価の甘々な感情を抱き、ニヤついているのだが、いざ帰宅して日記に記そうとしても、何も出てこない。
さっきまでの熱量もないし、なんせ、何も覚えていないのだ。


先日、大好きな絵本作家のヨシタケシンスケさんの、展示会に行った。
彼は、描きたくなったときにすぐにスケッチができるよう、メモとペンを常に携帯しているそうだ。そのスケッチが絵本のネタになったりならなかったりするらしい。

国語辞典等をを編纂する方々も、常にさまざまな世代の人間が発する言葉に耳を傾けて、気になった言葉をメモし、次の辞書に掲載するか否か会議にかけるとも聞いた。

やはり、一流の人は、生きている時間を一分一秒無駄にせず、経験を溜めている。

自分はこれまで幾つの経験を垂れ流してきたのか分からない。
だから、これを機に、経験を溜めていきたいと思っている。


文章書くのが好きだ。


絵が壊滅的に下手くそな自分は、
良いカメラを持っているわけでもない自分は、
プレバトを見て俳句のセンスを勉強中の自分は、
何かを溜めていくツールとして「文章」を選ばざるを得ない。
幸いにも文章を書くことに苦手意識は全くない。
時間が許せば、何時間でも言葉が紡ぎ出せるという自負がある。
(たまに自転車に乗りながら、架空の結婚式のスピーチを作っている)


三日坊主にならないことを願いつつ、
とにかく、質より量。
一年後見返したときに、「おお、経験溜まってんじゃん」とニヤニヤしたいと思う。

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