20240214-0218
二月十四日(水)
厚あげ、ねぎ、溶きたまごのお味噌汁。とても美味しい。厚あげと油あげは、ほとんど同じみたいで、全然違うから驚く。
二月十五日(木)
この前の日曜日に買ったバラは、うすいベージュのような色だったのに、だんだんと、うす紫になっている。不思議。
美容院へ。車屋さんの角に菜の花が咲いている。まぶしい。そして、香り。知っている、と思う。この香り。子供の頃の香りだ、と思う。花の香り、とか、春の香り、ではなく、子供の頃の香りだ、と思う。
私の髪の毛は、伸ばした方が具合がいいらしい。癖毛だから伸ばせない、とずっと思っていたのに。
帰宅。ブロッコリーを蒸して、たまごやきを焼きウインナーを焼く。ご飯を解凍し、弁当箱に詰める。たまごやき、ウインナー、小松菜の梅おかか和え、ひじき煮、ゆうべの味噌汁。
とっぷりと、憂鬱。ずっとここに居たい、と思っているのに、遠くへ行きたい、とも思う。そしてそこで暮らしたい。ここではない場所ならどこでもいいのに、と思う。
世の中にはたくさんのものがあって、選んでもいいし選ばなくてもいいし、買ってもいいし食べてもいい、ということに、しばしば圧倒されてしまう。
二月十六日(金)
労働、買いもの、歯医者。
江國香織の新刊『川のある街』を買ったのに、なかなか読めずにいる。
大根、白菜、油あげのお味噌汁。
二月十七日(土)
きのこと豆腐のお味噌汁。鶏肉とかぶをじりじりと焼く。焼いたかぶはとろりとして好きだ。
二月十八日(日)
買いもの。産直のようなところで袋にみっちり詰まった菜の花を買い、昼ごはんは久しぶりにパスタにする。菜の花、かぶ、ベーコンをフライパンに入れて、オリーブオイルと塩をかけて蒸し焼きにして、茹でたペンネと絡める。ペンネにすると大きな鍋を出さなくていいし、茹で時間も早いし、いい。
夜は鯖を焼く。フライパンのすみでかぶとブロッコリーも焼く。味噌汁はかぶの葉と油あげ。
たっぷりのきれいな水に浸かりたい、と思う。あかるい部屋と、うす暗い部屋。生きていくには両方必要で、途方に暮れてしまう。
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