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大麻使用者は過敏性腸症候群での医療費が平均約30万円安い

最近の研究で、大麻使用歴のある過敏性腸症候群(IBS)患者は入院期間が短く、また入院に関する関連費用は低かったことも明らかになりました。

この結果は、『過敏性腸症候群患者における大麻使用とヘルスケアの関連性:コホート比較研究』にて、Cereus詩で先月発表されたものです。

研究を実施するため、〈ラッシュ大学医学部〉と〈ジョンH.ストロガー, Jr.クック郡病院〉の研究者は、IBSの一次退院診断書を持っていた9,000人以上の患者データ(4年間分)を見直しました。

その後、大麻の使用者と非使用者を様々な臨床結果について比較しています。

「本研究の目的は、IBSの一次診断を受けた患者の入院期間と費用に対する、大麻使用の影響を評価することである」

研究者らは、大麻使用歴のある246人は平均在院日数が短く、IBSの診断と治療に関連した特定の医療処置を受ける可能性が低いことを発見しました。

実際の数値は、大麻使用者で2.8日、非使用者では3.6日でした。

「本研究は、IBS患者における大麻使用と医療の関連性を評価した、初めての全国規模のコホート研究だ。大麻の使用は、内視鏡的処置の減少、入院期間の短縮、入院総費用の減少と関連していることがわかった」

入院期間が短いので費用も安い

平均的に「入院期間の短縮」と「医療処置が減少」したことから、大麻使用者は大麻使用を報告しなかった患者と比較して、入院にかかる平均的な総費用が3,000ドル以上(約32万円)も安かったとのこと。

「この知見は、大麻の活性化合物であるTHCが消化管運動と大腸機能に及ぼす影響へ起因している可能性が高い」

研究者は、患者の重症度や治療過程のデータ欠如を含む、いくつかの制限を指摘しています。

また、大麻の使用量や摂取方法に関する情報が得られていなかったことも指摘。

大麻のIBSへの影響や治療的利用の可能性についてのさらなる研究を推奨しています。

「IBSの治療における大麻の役割は、IBSが個人のQOL(生活の質)や医療費に与える負担を考えると、大きな影響を与える可能性がある」

2013年の別の研究では、潰瘍性大腸炎やクローン病など多数の炎症性腸疾患の患者が大麻を使用しており、16%以上が大麻が腹痛や吐き気、下痢の緩和へ『非常に役立つ』と回答しています。


参照:hightimes


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