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01 増上寺 三解脱門(東京都港区)

さて、今回から名景を一つずつ紹介したい。
第一回は東京都港区芝にある増上寺(ぞうじょうじ)とその玄関口、三解脱門(さんげだつもん)である。



東京タワー近くのビジネス街。唐突に巨大な門が現れる



増上寺は1393年、浄土宗の大本山として現在の千代田区に開山し、のちに徳川家康が菩提寺(自身の家系の葬儀を行う場所)にし、現在の芝地区に移転。手厚く保護されてきた歴史があるお寺だ。



境内はかなり広い。東京タワー間近



境内から見た三門



境内入口となる「三解脱門」はいわゆる山門(お寺の入り口にある門。俗世間と境内の境目)に転じる原型で、三門→山門となった寺院もあるようである。


さて、この増上寺の三解脱門は国指定重要文化材。何しろ1600年頃建造された時の姿がそのまま残っているのである。この門を含むお寺の外観は江戸時代(1603〜1868)の頃から名所として浮世絵に描かれてきたということだ。


今回私は、版画家の川瀬巴水(かわせはすい)の名作、「芝増上寺」がどのような立ち位置から描かれたのかを実際に見てみたく現地に行ってみた。








お分かりいただけるだろうか・・・👻


ほぼ同アングルで撮影してみた。
松の木は当時のものと形が結構違ったので、別のものか作家が少しカスタムして描いたのかもしれない(作品は1925年、ほぼ100年前!)。


というわけで江戸時代からの名所、増上寺の紹介でした。
宗教的なことは私はよく分からないが、境内を一周し、家康が戦の勝利を祈願したとされる黒本尊にお参りし、勝守(勝利のお守り)を購入して帰った。



また、今回来訪のきっかけとなった川瀬巴水の作品は素晴らしいのでこちらもおすすめである。東京の街も出てくるので今回のように比較して楽しむこともできる。



「芝増上寺」は今でいうミリオンセラー作品として多く刷られた



それではまた😉
















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