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17周年に思うこと

株式会社キュービックは、本日2023年10月24日で17周年を迎えます。いつも支えていただいている皆様、本当にありがとうございます。

SNSでの発信をサボってしまっていたので、こちらにて少し近況をご報告させてください。

多角化の挑戦を通じて、経営力と向き合いました

ここ数年は多角化をテーマに、M&Aや新規事業の開発に積極的に取り組んでいます。2023年は2社が新たにM&Aでジョインしました。広告事業にも本格的に参入していますし、広告以外の新規事業開発を加速するためにアンパサンド株式会社(旧社名:株式会社キュービックベンチャーズ)にインキュベーションを集約、社外から客員起業家(EIR)を招聘(しょうへい)するなどの取り組みも行っています。グループ全体ではメンバー数も600名近くなってきました(非正規含む)。

弊社のコアであるデジタルマーケティング技術を活用し、さまざまな事業の成長に貢献していきたいのですが、2023年度は足元のデジタルメディア事業で苦しむことになりました。

2022年度までの5年間は40%ほどの平均成長率で推移していたのですが、本年度は成長率が10%程度と若干苦戦中です。一時的に好調になっていた利益率も再び落ちてしまいましたし、組織も揺らいでしまいしんどい局面が増えました。会社として成長を「続けていく」ことの難しさを感じています。

不調の要因は色々な形で説明が可能なのですが、結局のところ全ては自身の経営力のなさだと反省しています。事業も組織も大きくなれば隅々まで見ることは難しくなりますが、そうは言ってもハズしてはいけない勝負どころのポイントがあり、時に自分が現場に立つことも必要になります。見立て違いや検知のミスだけでなく、振り返れば自分の慢心もあり、勝負どころの見極めができておらずにたくさんの痛い目を見ました。

原点に立ち返ります

そんな中ではありますが、自分個人としてはとても元気に楽しく仕事をしています。遠心力を高めて経営を次のフェーズに持っていくワクワク、新しい分野のインプットで刺激される好奇心、現場に入ってくる一次情報が示してくれる既存事業の伸び代、苦しいタイミングで会社を引っ張ってくれるニューヒーローの登場など、少し前とは比較にならないくらい仕事が面白くなってきました。

今年の夏場からは久々に現場に立って既存事業の再強化に向き合っています。数年ぶりに原点のユーザーインタビューをやっているのですが、現場にはさまざまなヒントがあってとにかく楽しく、やりたいことが次々に湧いてきます。

私たちのコアバリュー「ヒト・ファースト」は、ヒトを起点に価値創造していこう、そのためにユーザーやメンバーの深層にアクセスし、本質的な課題解決を目指そうという価値観の表明です。デジタルマーケティングは定量・データ・プラットフォーム対策の意識が先行しがちですが、アナログで目の前の一人に向き合うことからしか生み出せない価値もきっとあります。それが楽しくてこの会社のこの事業に没頭していたことを思い出しています。

事業・組織ともに復調の兆しを感じています。原点を見つめ直したキュービックはこれまで以上に強くなって提供価値を大きくできると信じています。私たちにできることがあればぜひいつでもご相談ください。

余談ですが、最近オフィスをリニューアルしました。そもそも居抜きで入居したビルで、コロナ禍で変わった働き方にも十分対応できていなかったのですが、机や会議室を再整理したところかなり快適に。狙い通り、雑談も増えた気がします。ぜひ遊びにきてくださいね。

創業時には想像もつきませんでしたが、あと3年で創業から20年。大人ベンチャー・非上場ベンチャーの一角として、独自の価値を磨き続け生み出し続けられるよう、事業に取り組んでまいります。

2023年10月24日
株式会社キュービック
代表取締役CEO 世一英仁

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