Unity1WeekとUE5ぷちコンに参加した話
はじめに
今回2023年3月末に開催されたUnity1Week(テーマ「つたえる」)と2023年2月から4月にかけて開催されたUE5ぷちコン(テーマ「ロック」)に参加しました。
それぞれどんな作品を作ったか?どのように作ったか?はLTで発表したのですが、せっかく参加したのでそれぞれの特徴についてまとめていこうと思います。
Unity1Weekとは
Unity1Weekとはunityroom(UnityWebGLでビルドしたゲームを無料でアップロード、他の人に遊んでもらうことができるサービス)を運営しているないちさんが主催している名前の通りUnityを使って1週間目安で個人でまたはチームでゲームを作るゲームジャムです。
私が今回参加したUnity1Weekは「つたえる」がテーマでした。
ChatGPTAPIを使って自分がこっくりさんになって質問の回答を伝えるゲーム「ChatKKR」を作っています。
Unity1Weekのココがスゴイ
1.作られるゲームが多種多様かつハイレベル
過去6回のUnity1Weekの投稿作品数はなんと平均300作品越えしています。
かつ同じテーマのはずなのにアクション、パズル、RPG、アドベンチャー、ホラー…etcと多種多様な作品が作られるのが特色です。
私も同じテーマで作られた他の人の作品を遊び、こんな発想があったか!と目から鱗が落ちることが何度かありました。
そして、どの作品も面白いのですが、たまにこれは有料レベルのものでは?というレベルのゲームが生まれるのもUnity1Weekの恐ろしいところです。
今回のUnity1Week「つたえる」ではSeaeeesさんが作られた「E-999」が特に衝撃的でした。
ちなみにSeaeeesさんは現在17才だそうです(震え声)
この記事を読むのはここまででもいいので、E-999を遊んでない人は上記のリンクから遊びに行ってください。
2.色んな人に遊んでもらえる
Unity1Weekが開催されているunityroomはゲームを投稿することで、他の人にunityroom内の新着や検索、またはランキング表示からゲームを見つけてもらって遊んでもらうことが可能です。
URLを連携すると直接ゲームを遊んでもらうことも可能なので、TwitterにゲームのPVやスクリーンショットと一緒にunityroomのURLを載せて投稿して宣伝している様子もよく見かけます。
また、Unity1Weekの仕組みの1つとして他の人の作品を遊ぶと、その人が他の人の作品を遊ぶときに「あなたのゲームを遊んでくれた人のゲーム」として表示されます。
この仕組みで投稿したゲームが遊ばれやすい環境を作っているんですね。
3.プレイした感想をもらうことができる
unityroomにはゲームをプレイしたコメントを残す機能があります。
ここで感想や不具合を見つけたらそれを伝えることができます。
機能があるだけでなくコメントを残す文化も活発で、感想やアドバイスなどもらいやすい印象があります。
4.1週間で作り切れなくてもOK
1週間と銘打ってはいるものの締め切りを超えての投稿、投稿後のブラッシュアップもできるようになっております。
忙しくて1週間でゲームを作り切れそうにない…という人も自分のペースで完成までもっていける仕組みになっています。
5.ゲームが6つの観点から評価された結果を確認できる
Unity1Week期間が終わってから2週間が評価期間とされ、ゲームをプレイし投票する期間となっています。
そして2週間が過ぎると投票結果がランキング形式で公開されます。
ランキングに載れなくても「楽しさ」「絵作り」「サウンド」「操作性」「雰囲気」「斬新さ」の6つの観点でどう評価されたを見ることができるので、ゲームを遊んだ人からどのような評価がされたか?を確認することができます。
こうして改めてUnity1Weekとunityroomについて考えてみると無料とは思えないメリットばかりですね…
すごい(語彙無)
UE5ぷちコンとは
UE5ぷちコンは株式会社ヒストリアさんが主催しているUnrealEngineを使った作品制作コンテストです。
大体1カ月半の期間でテーマに沿った作品を作成、作品の映像を撮影し投稿します。
個人参加、チーム参加両方OKのコンテストになっております。
ちなみにUE5と名前についていますがUE4を使って作品を作ってもOKなようです。
私が参加したUE5ぷちコンのテーマは「ロック」でした。
VRロッククライミングアクションゲームの「RYUNOS」をhakuさんとコンビを組んで作っています。
(なんとグッドルッキング賞をいただきました…!)
UE5ぷちコンのココがスゴイ
1.作られる作品が多種多様かつハイレベル
Unity1Weekに負けずこちらも同じテーマで作られているはずなのに多種多様なものが作られ、どれもハイレベルです。
また、ぷちコンの方はゲーム以外の映像などのコンテンツもOKとなっているので、Unity1Weekよりもさらに多種多様といえるかもしれません。
私が参加したぷちコンでは110作品の投稿があったようです。
今回参加したぷちコンの作品で個人的にピカイチに好きだったのは「スタイリッシュで賞」を受賞したついさんの「爆発はロマン」です。
使われているアセットがほとんどデフォルトのアセットなのにもかかわらず、ゲームの内容・アニメーション・サウンド・エフェクトを組み合わせてぐうの音も出ないカッコよさを作り上げています。
ぜひ遊びたいのでUnrealFestにぷちコン枠で出展してほしい…
2.期間が長いのでゆっくり作れる
1カ月半と期間があるのでゆっくり企画、開発を進めることができます。
せっかくなので今まで使ったことがないUEの機能を試しながら作品を作ってみたい!という目的での参加でも十分に技術検証の時間が取れそうです。
ただ経験上1カ月半というスケジュールに胡坐をかいてさぼるといつのまにかにUnreal1Weekに変化していたりもするのでそこは要注意です。
3.UE初心者向けの一週間でゲームが作れるイベントが開催される
ぷちコンの期間中にサイドイベントとしてUE5ぷちスタというものがいつも開催されています。
Unreal Engine初心者やゲームを作るのが初めての人でも公開されるタスクリストに沿って作業をすすめれば最終的にゲームが完成できるイベントです。
もし何か躓くことがあっても、株式会社ヒストリアさんがぷちコン用に用意しているディスコードサーバーに参加し質問部屋で質問を投げることができます。
4.無料で使える協賛ライセンスが提供される
UE5ぷちコン開催中に無料で使える協賛ライセンスが提供されます。
ビルド高速化サービス、オーディオ拡張プラグイン、アニメーション・エフェクト製作プラグインなど通常だと有料のサービスやプラグインを無料で使うことができます。
お試しに使ってみたいものがあるからUE5ぷちコンに参加するというのもいいかもしれませんね。
5.参加するだけでTシャツがもらえる、受賞すると豪華賞品がもらえる
UE5ぷちコンは参加するだけでオリジナルTシャツを参加賞としてもらうことができます。
さらに賞を受賞した場合は豪華賞品がもらえるようです。
UE5ぷちコンは今回が初参加でしたが、ヒストリアさんのイベント運営や参加者同士による作業進捗の連携による盛り上げ、切磋琢磨が活発でUEの知識の習熟を深めると同時にとても楽しくイベント参加することができました。
次回もぜひ参加したいです。
テーマがどうなるかは分からないですが、次はMeta Quest ProでARとかやれたらいいな…
まとめ
Unity1WeekもUE5ぷちコンもどちらも楽しく、ハイレベルであるけども初心者も参加しやすいイベントとなっております。
UnityとUEどちらを始めればいいか分からないという人はいっそのことUnity1Week, UE5ぷちコンのどちらも参加してみるといいかもしれませんね。
そして私と同じようにUnity/UE二刀流の道を歩みましょう…
ここまで読んでいただきありがとうございました!