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腎盂形成術の記録

右腎盂尿管移行部狭窄と診断され腎盂形成術を受けてきました。
入院からその後にわたり色々あったので記録を残しておきたいと思います。

それまでの症状
食欲不振、重い感じの腰痛。
また右のおへその横あたりが不自然に膨らんでいたのですが、痛みはなく胃下垂、もしくは強い食欲不振があった為機能性ディスペシアを疑っていました。
調子が悪い時は食事をすることが恐怖になっており、食後も動けなくなるほどのだるさがありました。
食後しばらくすると少し楽になるのですが…。
病院に行きましたが胃カメラや血液検査、尿検査は問題なし。
この頃はまだ生活習慣の改善でどうにかなると思っていました。

しかしある日強い吐き気が収まらず緊急入院。黄色っぽい液が出て、最終的に暗い赤い何かを吐いていました。血ではなさそう。
当初は原因不明でしたが、血液検査にわずかに異常があったらしく腎臓を詳細に検査していただいた結果、腎盂尿管移行狭窄と診断されました。
ただし上記の症状との直接的な関係は薄く、他に原因はあるかもしれないとのこと…。
えぇ…。

1:腎臓の検査(造影剤CT・腎シンチグラフィ)

最初に受けた検査は造影剤CT。造影剤を打って、体の中の流れを観察する検査らしいです。
よく映画とかで注射を打ってすぐに変化が起きるシーンで、
『いや、そんなすぐ効くわけないでしょ』とか思ってましたが
打った瞬間体がかっと熱くなり、あとトイレ漏らしてしまったかのような
感覚が一瞬きてびっくりしました。ほんとに打った瞬間に身体中に回るんだ!と謎の感慨に。
検査自体はすぐに終わりましたし特に造影剤による不調などは無かったです。

次の腎シンチグラフィは事前にかなりの水を飲み、尿の流れがわかる薬?を
打った後そこから30分くらい横になります。腎臓から尿が膀胱に行くまでの様子を撮影するのですがここではっきりと自分の体の異変を目にました。
たまたま自分でも見れる位置にモニターがあり、白い点々が流れていく様子が分かったのですが、
右側の腎臓が溶けているような、明らかに左に比べておかしな形になっており血の気が引く思いでした。
検査の内容が内容なのでオムツをはかされていたのですがそんなことふっとんでショック…。

後日の検査結果で
腎臓の管が細くなっており、右35:左65の割合で右の腎臓の動きが落ちている。
そのため尿が腎臓に溜まって肥大、右のお腹が膨らみはそのせいでした。
左の腎臓が働いてくれていたのと右腎臓も今のところ働きは正常らしいので
今まで尿検査では引っかからなかったようです。頑張ってた左…!しかし右の腎臓の膨張は大きいらしく、かなり前から進行していたはずとのこと。
胃下垂とかで腹筋すれば治ると思ってました…。腎臓だと思わなかったんです…。
食欲不振は胃を圧迫していたのでしょうか?
先生:『根本原因はもっと調べないとわからないけど、このまま放っておいても良くなることはないので手術になります。』
!!!!????
手術!!!!???
腹筋やストレッチどころの話ではなかった…。

2:腎臓の検査(逆行性尿路造影)
手術に向け、より詳細な状況を知るために検査入院。
時世のため前日にコロナ検査が必須でしたが結果がくるまでどきどきでした。
はれて陰性でしたので、翌日入院。
会社から限度額適用認定書を出してもらい提出、かなりの額をカバーしてくれるもので、体調不良でへろへろだったとはいえもっと早く申請していればよかった。

お昼は食べて、晩ごはんから抜きになります。明日に備えお腹をからっぽにするため下剤を処方されました。
翌日いよいよ手術室に、検査ではあるけれど全身麻酔かつ手術室で行う検査のため手術に向かうリハーサルのような気分でした。

初の麻酔でどきどきしていましたが『眠くなるお薬いれますね~』と言われた後の記憶が無い。
次の瞬間『終わりましたよ』と先生に言われて起きました。麻酔すごい…。
パジャマで処置台にいたはずがいつの間にか手術用の服に着替えさせられていてびっくり、
横になったまま病室へ戻される。先生や看護師さんたちは相当に体力使われており本当に頭が上がりません。
ありがとうございます。

辛かったのは1日起き上がれないこと。検査後の痛みは感じなかったのですが、いつの間にか入っていた尿道カテーテルの違和感がすごく、早く外して欲しくてひたすら耐えてました。
お医者さん曰く腰が痛むかもしれないといわれましたが腰よりもなぜか体が動かせないから?
寝過ぎた時のようなギシギシした全身の痛みが強く、そちらの方がキツかった。
本当に長い一日になりました…。

結局寝れずに翌日を迎えましたが、もろもろ問題なく、退院の許可が出たので尿道カテーテルを抜いてもらい
かなりの開放感。(痛痛痛った!!となる。そんな気はしていた。)
検査の結果、血管の位置が悪く、尿管を阻害して細くなっているところが見つかり、ここを切除して大丈夫なところにつなげる作業になるとのことでした。水腎症が進んでいるそうです。
細くなってしまった原因は人それぞれなので一概に言えないそうですが私の場合生活習慣などではあまりないとのこと。体の成長による物理的なトラブルと思われる(今更!?)
家に帰ってトイレに行くと赤っぽい尿がでて血尿っぽかったです、二日くらい続きました。

5:手術(ロボット支援腹腔鏡下腎盂術)
今回も前日コロナ検査。この検査を医療関係者の方は毎日やってるんです…?
翌日荷物を持って諸々の手続きを終え部屋へ。

患部周辺の剃毛があるのを知らなかったのですが、入院前に身嗜みとして処理していたのでほとんどやることはなかったです。くすぐったいのや剃毛を人にされるのが嫌な人は入院前に自分で処理しておいた方がよいですね。
また入院の流れに下剤と浣腸があると記載されていたのですが、食欲不振により体重がだいぶ落ちており、浣腸は体重に対して過剰と判断され使用しませんでした(ちょっとほっとした)

手術当日
ご時世なので付き添いは無理かなと思いましたが何かあった時の為にむしろ
呼んでくださいとのことでしたので、家族に来てもらいました。
今度は背中からも麻酔?を入れるようで横になり、なにやらもぞもぞ。
再び『少しづつ眠くなりますからね~』と言われそしてその後の記憶が無い。少しづつではない、麻酔やばい…。
ダヴィンチというかっこいい名前の機械を使用されたそうですが全く覚えてない。
起きた瞬間先生から手術は無事成功しましたと伝えられ安心。
家族にもぼんやり挨拶したあとナースステーションの真横にある処置室に移動。前の部屋にあった荷物は全て移してくれたとのこと。看護師さんはやること多い。

術後の痛みですがまず喉がすごい痛い、呼吸器が入っていたせいだと分かりましたが一時的には手術痕より意識がいってました。痛みは1日でなくなりますが、喉の違和感で咳をすると傷に響いてすっっごい痛い、泣く。
どの手術でもそうでしょうが初日はまず眠れないです。傷の痛みとエコノミー症候群回避の為に足に収縮するバンドが巻かれさらに体のいろんなところから管が出ていて動けないです。
隣のベッドのおばあさんが今何時~と何回も聞いていましたがめっちゃわかる。早く時間がすぎてほしい。
そんな長い長い一日でした。

ちなみに手術中体に巻くバンド?のようなものがないか?と家族に問い合わせがあったらしく
(入院の荷物には書いてなかった)慌てて買いに走ってくれたそうです。やはり付き添い人はお願いしてよかったです。
体に圧を加えるそのバンドを巻くと怪我の治りが早くなるらしい。重要アイテムじゃん。

こっからちょっとうろ覚えです、やったことと日程がずれているかも…

6:手術後1日目
ほぼ何もできず、痛みと不快感との戦いです。
スマホはなんとか見れますが見て閉じての繰り返し。頑張るしかない。
背中の麻酔の管が外れていたらしい、そんな!しかしよくあること?なのか外してよいタイミングだったのか
そのまま普通に片付けられ点滴と薬での対応となりました。

手術後2日目
起き上がれるようになり、足のバンド、尿管カテーテルは取れました。今度はできるだけ歩くように言われます。え、もう?
体を動かした方が治りがはやくなるらしい。
トイレに尿を入れる場所を作ってもらい、そこに逐一流します。検査に使用されます。
体が痛く点滴台を杖代わりにへろへろと院内を歩きます。
コロナで廊下に入院患者しかいなく静かでよかった…。
痛み止めは神。

手術後3日目
処置室から通常の病室に移動。この日から落ち着いたら歩く~休むの
繰り返し。といっても普通に傷が痛いので数回程度しか出歩けず。
痛み止めは神。

手術後4日目
点滴が抜け通常食に。少しづつ人間に戻っている感じ。たくさん水をのんでくださいとのこと。
歩行も多少マシになってきましたがまだ不安なので点滴台を残してもらい
引き続き杖代わりに使用。通りがかった個室からイケイケなクラブミュージックが流れていた、DJでも入院していたのだろうか。

手術後5日目
ようやく最後の管が外れました。足の付け根から出ていて何やらグロめの液体が排出されていたのですが、そろそろ大丈夫とのこと(ドレーン ?)。これでだいぶ楽になりました。開放感すごい。
そしてようやくお風呂!初めて自分のお腹をちゃんと見たのですがまあまあグロいことになっていました、が、これは傷を止めるボンドのようなものでのちのち剥がれます。
点滴台無しで歩けるようになりましたが右腕がつっぱったような不自然な歩き方。

手術後6日目
いよいよ退院。なんとか不自然でない程度には歩けるようになりましたが
荷物を持ったりしゃがんだりがきつい。
家に帰って荷物を放り投げ風呂に入り布団にダイブ。帰ってきたーーー。

ここから先は後日記載いたします。

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