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【雑感】【感想】マトリックス観た、等

今日も天気の良い1日だ。書き出しを天気の話にしてから秋晴れ・冬晴れの話ばかりしている気がする。

最寄り駅までの道のりにイチョウが街路樹として植わっており、ある時を境に一斉に黄色い葉が歩道に落ちてその夜だけ黄色い絨毯を歩いているような景色になる。

今年は確か先週末の土日ごろにそんな夜があった。それを超えるといよいよ今年も終わりだなーと毎年思うタイミングだ。

明日のクリスマスは四十九日法要で帰省予定になった。本来の日付では年明けになるのだが、お正月早々に法事もなんだから…という理由で年内にしてお寺さんの予定も勘案したら25日になったらしい。

自分自身、無宗教というか各宗教のいいとこ取り(こういう書き方も危ういかもしれないが)なので別に良いのだけれど、結局クリスマス当日が四十九日法要になるところがうちの家族らしいといえばらしいものだ。

雪は降らないかわりに空っ風が吹き荒れる土地柄なので、明日は普段より分厚いコートを着ていこう。普段タートルネックばかりでそれ以外のニットを持っておらず、スーツの下に着れる厚着が無いから。

すっかり在宅勤務なのでスーツを着るときに気をつけるべき事項・感覚が衰えている。これを機に1-2着ぐらいスーツの新調と下に着るニットも買おうかな。ウインターセール前になると物欲が増してくる現象が今年も起きている。

マトリックス観た

マトリックスレザレクションズを観た!池袋シネマサンシャインのIMAXレーザーGTという最強のスクリーンがまず凄すぎた。これまでIMAXを体感してなかったかも?という状態から初めて最先端・最強のスクリーンと音響で映画を観たので、いきなりその迫力に圧倒された。

めちゃデカい

上映開始前のスクリーン写真。あまりにもサイズが大きく、視野に収まりきらなくて集中できないのではと思っていたが、上映開始前にIMAXの紹介動画が流れるのでそれでだいぶ目が慣れて本編も割と問題なく観れた。

ポートレートモード使いこなせない

ホットドッグとドリンクのセット。今回はお腹が減っておりポップコーンではなくホットドッグにした。

肝心の本編ネタバレ感想を書くと、今までマトリックスに対して抱いていた斬新なSF描写や哲学的な思想という部分がメインではなく、ネタバレの通り中年男女のラブ&エモストーリーが大黒柱になっている映画でした。ほんとに恋愛映画にカテゴリーされても良いぐらいでは?という見方ができる。

そんなこともあり、事前にラジオ実況で大体のあらましやネタバレを知っていたからこそ楽しめた部分が大きかった。

まずラジオでも触れられていたが1の続編では全然ない!あまり事前情報に触れていなかった自分でも「1の続編」というキャッチコピーを知っていたのでこれはひどい話だよ。。。今現在Google検索するとあらすじ以下だし。。。

3部作のゲーム「マトリックス」をつくったクリエイター・アンダーソンは、夢と現実の境界が曖昧になる症状や度々生じる既視感に悩まされていた。社内では新作「マトリックス4」の企画が持ち上がり、その制作に追われる。そんな中、彼は自身がつくったゲームのキャラクター・モーフィアスと遭遇する。そしてアンダーソンが生きる世界が仮想世界であることを告げられる。やがて彼は「ネオ」として荒廃した現実世界に覚醒。人類を支配するAIとの戦いに身を投じる。

Google検索より

あらすじに書かれている通り、前半はこれまでの記憶を失った主人公アンダーソン = ネオ(キアヌ・リーヴス)の日常パートや、彼の同僚たちと繰り広げるマトリックス4の企画会議がメインで、その中でメタ的な発言として「過去作のマトリックスはどうだったこうだった」「人々や自分の人生にはこんな影響が与えられた」という趣旨の会話が繰り広げられる。

その演出がまさにループされる日常という映像表現と相まって結構格好良く、メタ発言・内輪ネタ・どこかで言われていた同窓会というワードとうまく嚙み合って退屈しない。

ただ、開幕シーンでバッグスとモーフィアスたちがメインとなる戦闘、いわゆるこれまでのマトリックスでみんな好きだったのはこれでしょ!的なエージェントとの格闘・銃撃戦が描かれた後であり、そこからネオの日常パート→バッグス&モーフィアスと出会う→「ネオよ、世界の真実に目覚める覚悟はあるか…」的な流れが続くから、早く記憶を取り戻して覚醒してくれ!というやきもきした感覚があった。

それにしてもトリニティー役のキャリー=アン・モスの美しさと演技よ…年を経たキアヌの長髪髭顔はジョン・ウィックシリーズで見慣れていたので違和感は無かったが(もちろん過去作のつるつる美肌キアヌとのギャップはありつつ)、少し前にメメントでのキャリーを観ていたので年を経たなあという感傷とさらに増している美しさや演技の輝き、存在感がよかった。

事前にラジオ実況で聞いていた「トリニティーまわりの話は本当に良い」「中年男女が手を握り合ったら世界が爆発して全て解決する」といった情報があったからこそ、もっと好意的に受け止められた感覚はある。

これも他人の言葉の借り物になってしまうが、性別変更なさった監督の人生も物語の骨組みに含まれているような女性・男性の性差と押し付けられているかのような性別的役割や存在の仕方と個人の価値観、何かを選択する行為は自由意志かそれとも運命なのか、といった本質部分の息づかいは感じられた。

その上でネオの行動原理がどうだったかというと、これまでの日常から脱出を決めて記憶が戻ったらとにかくトリニティーを取り戻すために何でもやったるぞ、という姿勢で最後まで押し通しているところに物語のパワーがあって、ちょっとここダメなのでは要素の諸々(衣装・美術・CG、クジャクやクジャクやクジャク、階段戦闘シーンの冗長さ、最後のゾンビ映画的なボット大群バトルetc)はあっても最終的には良い映画だったと思える。ネオとトリニティーが幸せならオールOK。

だってここまで色々それこそ第1作から醸成されてきたであろう世間一般のマトリックス観でありそうな斬新SF…哲学的…サイバーパンク…を全力で振り切ってラストシーンなんて2人が手を繋いで空を飛んでEND!をやられたらもう納得するしかない。

他の方々の感想を読んでいて気づいた点としては、愛の他に融合やグラデーションというテーマもある気がすること。これまで0と1の二元で表現されていたものが、それはスタイリッシュに黒で統一されていた衣装やマトリックス世界と現実の機械に支配されていた世界などなど、今回は作品中にも灰色というキーワードや機械と人間の共生、アイオで育てられているイチゴ、最後にトリニティーがネオを引っ張って飛ぶシーンなどに表されているように、何がどちらに寄り添ってもいいのだというメッセージがあったように思う。

しかし序盤のモーダルやザイオン→アイオの変化などに代表される用語・世界観の把握には頭を使ったなーそこで観劇脳を結構消費した。ネオの覚醒も後半クライマックス近くまで引っ張られるのでモーフィアスやスミスにボコられるシーン・新幹線バトル時なんかも「早く目覚めてネオ!」という気持ちになった。まあそんなことは終盤の石破ラブラブ天驚拳エネルギーで全て取り返されるので些細な話である。

メタ発言の様子からすると続編も作られるのだろうか。商業主義と監督の考えが相反し過ぎず、これからも良い作品を撮り続けていくことを祈るのみ。そしてまたこれぞという映画があったらIMAXレーザーGTで観よう。それぐらい凄い映像体験だった。

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