匿名アカウントの炎上と、SNSのマイルール
「40’s Biz talk」は法人営業やBtoBマーケティングが専門の40代男性2人、杉本浩一と柳澤大介がお届けするポッドキャスト番組。
音声番組の内容を読みやすく要約してnoteでお届けしています。第9回は「匿名アカウントの炎上について話してみた」です。
それでは、本編の内容をお届けします。
匿名で運営しているスタートアップメディアが話題に
柳澤: 今日は、最近話題のニュースについて話しましょう。
事前にサーチしてきたら、この件について触れている方があんまりいなかったので、 触れようか迷ったんですけど。
とある匿名アカウントが運営しているメディアが、先週ぐらいにちょっと話題になって、中の方が実名で公開されたっていうニュース、見ました?
杉本:見ました見ました。もちろん見てますよ。
柳澤:僕もそのメディアを知ったのが1、2年ぐらい前ですかね。
杉本さんはいつぐらいから存在を知りましたか?あえてそのメディアの名前を言わずに話してるんですけど。
杉本:同じ位で 1、2年前ですかね。できた当初から私も知ってたと思いますよ。
スタートアップ界隈の週刊文春って感じで。あんまり細かく見てないんですけれども、タイトルがすごく気になるものが多いじゃないですか。
だからSNSで流れてくると、たまに記事を見たりします。
柳澤:スタートアップって「みんなで頑張っていこうぜ」みたいな風潮が多い中、そこに横やり入れるというか、たぶん彼らなりの正義があるんでしょうけど。
スタートアップの中で働く一人としては、気になるというか、心が痛くなる瞬間もあったりして。
今回の炎上は裁判にもなっているので法廷で解決すれば良いと思うんです。僕達には真実が判らないこともあるし。
今回の件から僕達が学べることは、SNSの発信において炎上の境目。僕は気をつけてることがいくつかあるんですけども。
その中の1つが「自分より立場が弱い人のことを批判しない」ことを鉄の掟にしているんです。特にXは攻撃的な投稿がバズりやすいけど、僕はそこには触れません。
杉本さんは普段の発信の中で意識していることありますか?
SNSでは公の場で叫んでも恥ずかしくないことを言う
杉本:私は主に2つ心がけていることがあって。
1つは実名顔出しでやるっていうこと。で、事実やってるし、柳澤さんもやってると思うんですけど。実名顔出しでやるっていうことは、誰の目に触れても、あるいは公の場で叫んだところで恥ずかしくないことを言うってことです。
そんなことを言いながらも、僕は「出張のために仕事を作るんだ」みたいなこととか、田端さんの様な元上司の絡みで色々なことがばらされたりしてますけど。それすらも恥ずかしくないと思ってるんですよ。
やっぱり恥ずかしくないと思っていることを言うし、実名顔出しだったら恥ずかしいことは言わないと思うんです。
メディア上での発信だと実名顔出しっていうのはないのかもしれないですけれども、私だったら「記者・杉本」みたいな感じで書くし、恥ずかしくないことを言うっていうのがまず1つ。
あともう1つは、これはヨッピーさんから学んだんですけど、ヨッピーさんってメディアライターの方いますよね。実は昔にヨッピーさんから講座を受けたことがあって。
その時すごい面白いなと思って、僕もやってるんですけど、必ず自虐をするんです。
「下手に出ること」をマイルールにしていまして。つまり上から絶対行かないんです。どんなことやっても自虐していれば絶対に何か言われることはない。
ヨッピーさんは、今も言ってるのかわからないですけど「私はソープ王です」みたいなですね、すごいことを言ってるんですけど。
つまり自分はめちゃめちゃ非モテで、もうそういうところに通ってるぐらい非モテなんですけれども…っていう立場から入っていく。
もう底辺なんで。底辺だから何も言われることないんですよって言ってて。俺、その時に目から鱗でした。なるほど、そういうスタンスで行けばいいのか!みたいなね。
上の立場で誰かに対して指摘するから、「なんだあいつ」ってなるんですけど。自分を底辺に位置づけると何も言われないっていうのは非常に面白いなって思って。だから僕は偉く見えない様にすることを心掛けています。
話を聞いてもらえる人は「可愛げがある人」
柳澤:そういうスタンスで発信されると、クスって笑いに変えられちゃう。
杉本:何言ってんだと。「偉そうなこと言ってるけど、出張が好きで行きたいだけだろう」というツッコミ待ちみたいな感じで。
でもね、人間そういうのは大事な気がしますよね。「こいつが言うとムカつくけど、こいつが言うと可愛い気がある」みたいなのってないですか?
柳澤:それあります。ビジネスの場でも「とても正しいことを言ってるんだけど、その人の言うことは誰も聞かない」みたいな。
杉本:ヨッピーさんの真似をして「俺は非モテの風俗王だ!」みたいなブランディングをする必要はないんですけど、でもそこにはすごくエッセンスがあると思っていて。
可愛い気がある人っていると思うんですよ。例えば孫さんとかね、いろんな失敗をやらかしますけれども、「孫さんが言うならしょうがねえや」みたいな、もう半ば諦めちゃうねみたいなこともあったりするじゃないですか。
一流の経営者にはどこかしらそういうところがある気がします。なんか某メディアの話から全然違う話になっていますが。
柳澤:そうですね。有名なところで言うと、少し前にガーシーさんとか。
憎しみの感情ってすごくエネルギーがあるし、何かの原動力にはなるんですけど、いち視聴者として個人的な見解を言うと、YouTubeを見ても後味が悪いっていうかね。ああいうのが好きな人もいるんだけど、わざわざ外に出して話すことじゃないというか。
自分の内に秘めて、違うことにエネルギーを使った方が、もっと多くの人を幸せにできたんじゃないかなみたいなことは思います。
今回もスタートアップっていう僕たちの身近なところで起きたんだけど、あれぐらいのエネルギーがあるんだったら、違うことにそのエネルギーを使った方がその人も感謝されるし、社会の役に立つんじゃないかな。
杉本:でも、注目されること自体がその人の栄養分っていう人はいるのかもしれないですね。
注目される方法も色々あるけど。他の人を貶めて自分がその情報を持っていることで承認欲求を満たしているんじゃないかな。
僕はゴシップに興味がないわけじゃないけど、ガーシーさんは一回も見たことないんです。誰かが不倫をしましたとか、何か不埒な行動をしましたって報じられますけど、人はみんな何かしら失敗をしているぐらいのことを思っています。
ベッキーさんとか広末涼子さんが不倫してましたとかあるけど、それぞれその家族に対しては迷惑をかけているし、その家族は気の毒だなって思うんです。
一方で、古今東西、みんな人間ってこういうことって事欠かないじゃないですか。というか、「これはやっちゃいけない」と思いつつ、やっちゃうんです。
私が好きな古典落語とか、昔のシェイクスピアとかだと、しょうもない人たちがいっぱい出てくるんですよ。そんな人たちがいっぱい出てきて、大人気じゃないですか、昔から。
だからもう江戸時代も令和の今も同じだなって思って。逆にそういう失敗をした人の方がなんとなく、肯定するわけじゃないですけど、人間らしい部分はあるなって思いますね。
柳澤:確かに、人間らしさを感じますよね。
杉本:相手の家族には本当気の毒だと思いますし、私はやっちゃいけないとは思いますけれども、それを何かことさら暴き立ててもねえっていう。
ゴシップで盛り上がれる状況は平和あってこそ
柳澤:杉本さんの話を聞いて思ったんですけど、違う国では戦争をしている状況もある中で、日本って平和だなって思います。
杉本:そうですよね。逆にこういうゴシップとかで盛り上がれる状況っていうのは、やっぱり人命がしっかり守られている状況があってこそのネタですよね。
だから平和を噛み締めなきゃいけないですね。隣国でも大変な戦争状態なわけですからね。
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