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スポーツに関わる者として

スプリントコーチ の「秋本真吾」です。
子供たちからトップアスリートまで人の足を速くするという仕事をしています。

また窮屈な日々が始まろうとしています。
この1年、国が定めるルールに従いながら生きてきました。

経験したことのない初めての出来事に知らないことを知りながら、時には対策が結果に結びつかない矛盾も感じながらそれぞれが生きてきました。

亡くなった方もたくさんいます。軽症で済んだ方もいます。感染したことで理不尽に叩かれた人もいます。もう本当にこの1年何が正解か分からずみなさんそれぞれが対策を練って生きてこられたと思います。

僕自身もリアルに対面する仕事がメインなので当然ながら仕事がなくなるということもおきました。そんな中、この1年屋外でのイベントも関わるみなさんが多くの工夫をしながら乗り越えてきました。陸上競技においては以下のような結果も出ました。

陸上競技だけでなく、様々なスポーツシーンで、本番ギリギリまで選手もマスクを着用したり、大会関係者の皆さんがこまめに消毒を繰り返す姿も見てきて、こういった数字上での結果も出ています。しかし、今回の緊急事態宣言でまた振り出しに全てが戻されようとしています。

昨年、コロナ禍の中でも僕のイベントを開催してくださった自治体さん、クラブさんもありました。僕の見えないところで、開催場所、親御さん、現場のスタッフさん、などなど、たくさんの了承を得ながら実現しています。その結果、感染者も出ず無事イベントを開催することができています。

仮に今国内で行われている様々なスポーツのイベントで対策をした上で感染者が出ています、それが数字として示されれば、やはり無理なんだと納得します。

しかし、国が求める「対策」をきちんとして何事もなく参加者が満足して終われた場合はその運営側の工夫を参考にし機会を創出する考えにならない限りその参加する予定だったイベントや試合に出れなくなった子供達、選手、それに関わる人たちにとって「感染者が増えてきましたんで我慢してください」はあんまりではないでしょうか。

もちろん全てを知らない僕なんかが想像する以上に判断を下すこの国のリーダーの皆さんは、やらなければいけないこと、考えなければいけないこと、そんなこと言われてもと思うようなしがらみ、たくさんそれぞれの立場であることと思います。

ただ、たくさんの人たちが「チャレンジ」をしたことで得られた「結果」に目を向けてほしいです。それはスポーツだけでなく、様々な人と関わることを生業としているみなさんも感じていることだと思います。


もうまもなく世界中が注目する大きなスポーツイベントも開催されようとしています。

僕もそうでした。オリンピックがあったから夢を持つことができました。ただ、この状況でアスリートの心の中はどうでしょうか。僕がもしオリンピックの内定をもらっていたのなら、本当は誇らしいことなのに、どこか胸を張って「日本代表です」と言いづらい雰囲気になってしまっています。

オリンピックだけではありません。
小学生、中学生、高校生、大学生、それぞれがそれぞれのストーリーを持って挑もうとしている大会すらもなくなっているのです。昨年ではあり得なかった感情もどこか1年経って「もう仕方ないことだよね」になってきている感じがすごく嫌になります。

きっとみなさんが最後に思うことは同じなはずです。
コロナがなかったころのように平和な世の中になってほしい。

そうなるために努力は一人一人が継続しながらも、全てを自粛することは僕は違うと思います。みなさんが恐怖と戦いながらも実現してきた形を、結果を、もう少し評価した上でのスポーツイベントの開催を強く望みます。



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