『機動警察パトレイバー2 the Movie』

内容考えるとあんまり4DX向きじゃないかもなぁとも思いつつ良い音質、大画面で見たいということで観に行きました。僕の最も好きな映画のひとつです。

4DX的な感想

冒頭のPKOのシーンでの特殊効果(特に雨)はかなりインパクトがありました。割とびちゃびちゃになったし楽しかった。(楽しむシーンではないけど)でもやっぱりそれ以降はあまり特殊効果を活かされている場面はなく、若干残念感はありました。

内容に集中しすぎるのも疲れるので緩急がついていいかなとも思いました笑

冒頭の新型レイバーのテストシーンで一緒に座席が動くのはわくわくしたな。

後藤と荒川の渋さ

ほとんど後藤と荒川の会話を聞きに行っているようなところがある。竹中直人の語りをこれでもかというほど堪能できたのはすごくよかった。劇場という空間もあって割と内容が頭に入ってきました笑

大きなスクリーンで見ると綺麗な街並みや1枚画として美しいシーンが際立って見えました。戦闘ヘリの爆撃シーンは音響のおかげで迫力がすごい。

地下鉄での移動から柘植の拠点を攻略するシーンも見やすかったような気がする。

シミュレーションとしてあまりにも緻密でリアル

この作品が公開されたのは1993年。生まれる1年前なので当時の日本の雰囲気を僕は知らない。

作中と同じように冷戦後の日本に暮らす人々は「アメリカの傘の下での偽りの平和」について語る後藤と荒川をどんな風に見ていたんだろうか。

「擬似的な戦争状態になる東京都心」を見てから2年後に起きる地下鉄サリン事件や、その後の9,11のニュース映像を見てどんな風に感じたんだろうか。とても気になります。

令和の今現在見ても、権力争いに必死で置かれている状況を把握していない警察や自衛隊、縦割りの警察組織、戦争状態でありながら日常を送ろうとする人々など、日本人として考えさせられることは多いです。

まとめ

サスペンス、人間ドラマ、大人の恋愛、特車2課が再び集合することのカタルシス、いろんな見方がある作品なので今後も定期的に見ていきたいです。



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