【日記】生理の時ってこんなもん
※ちょっとだけばっちぃ
10月21日 快晴
今日すれ違ったわんこ:多分イタリアングレーハウンド
生理の時の症状を調べると下腹部の痛み、貧血、のような単語が並ぶ。けど千差万別の個体を持つ人間、症状も人間の数だけ存在するのである。つまるところ「そんな軽いわけねーだろ!」とか「そんなに重いの?」とか、色んな感想があると思う。私は前者。
そういえばあまり他人の生理症状について知る機会はないなとふと考え付いたので、捨てる恥のない黒田ちゃんが赤裸々に全て語りたい。こういうのもあるんだな、くらいの気持ちで。というか今絶賛なうで情緒不安定で眠れず痛みと闘ってる最中なので吐き出せば楽になれるだろうという希望を添えて。
まずおへその下辺りが徐々に熱を持つカイロみたいに痛みを発する。下痢の時の突然襲い掛かる強烈な痛みが30分程度に分割されてるイメージ。トイレに駆け込むと下腹部から排泄物とも言えない謎の何かがゆっくりと出てくる感覚がある。たまにポトン、という音がする。血の塊が排出された時の音だ。それが聞こえると脳みその一部が剥がれ、身体の中を通って便器の中に落下する感覚がする。急に軽くなった頭蓋骨はバランスを失って重たい方に偏らざるを得ない。壁に寄りかかって痛みとふらつき――貧血で濁った意識をどうにか手放すまいと気絶と格闘。ボーっとしてるとポトンという音も聞こえなくなってくるのでここで諸々片付けてトイレを出る。
他にも朝、たまに痛みで目が覚めることがある。起き上がる事はできない。休むか休まないか葛藤し、平日は結局休まないを選ぶ。黒田ちゃんは一応、事故にでも遭わない限り遅刻も欠勤もしたことがない。薬さえ飲めばどうにかなるだろう精神で頭痛薬(鎮痛剤)を飲んで出かける。仕事中も上記のような症状が現れるので定期的にお手洗いに駆け込まなければならない。周りの「あいつまたトイレかよ」という視線や空気感が痛い。
昼食は鉄分摂取できる飲み物や食べ物をセリヌンティウスが如くむさぼる。だが栄養を摂取したところですぐに楽にはならない。苦しみながら1日を終え、ラッシュ時の電車に乗る。座りたいくらいに痛み、貧血、そして疲労と血液不足からくる倦怠感。でも周りの人だって疲れて帰ってる、同じ気持ちだ。そうやって「座ってもいいですか」という声かけをしない理由を積み重ねて地面を這うように帰宅。お風呂は当然最後だ。なんなら湯船には入らない方がいい。それ以外の時間はとにかくベッドに倒れるだけ。動けない。なんで動けないのか分からないが、動けない。縫い付けられてる。ひたすら短時間睡眠を繰り返してその日は終わる。過眠を欲する時もあるのでこればっかりはその時期による。
これはまだなんとかなるレベルの話で、重い人は上記に頭痛、吐き気、食欲不振やものすごい不眠 or 過眠が加わる。そうなると婦人科に直行する選択肢を設けてもいい。というか1回は行こう。ちなみに私は高校生の時にあまりに酷くて駆け込んだことがあった。結果は問題なし。それ以来、一応毎年検査しているが全く持ってなんともない。先生に「あー、綺麗ですねー」とうっとりした顔でレントゲン写真を見つめられている。え、これ死亡フラグ? 身体症状の話はしたので次は精神面。これも人によるが共感を得やすいのは「理由もなくイライラする」だろう。すごく分かる。なんの理由もないのの突然地球を滅ぼしたくなるラスボスの気分になれる。あとは私の特徴としては若干だが聴覚が過敏になってしまいストレスが増大する。医学的根拠は分からないが何故かこの身体はそうなってしまうのだ。特に電車から発せられるすべての音がどうしても駄目で、ノイズキャンセリングイヤホンがなければ大声を上げて降車して家か海に逃げるだろう。
毎月の血祭と付き合って早20年と【少し】。慣れたところはあるがそれでも新しい症状があったりすると不安よりも今は驚きやワクワクが勝る。人間の身体って不思議、だって常に不変だから。医学に100%はないというけれどまさにその通り。人類が誕生して何万年と経ったけどその答えが『これ』なんだとしたらどのような経緯でそう至ったのか気になる。人間は痛みからは逃れられないのかもしれない。
こんなところ読む暇があるなら今すぐヘルシングを読んで下さい。