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自分が見た夢を紹介するだけ


 少し前に同じ夢を6日連続で見たことがあった。
 夜の林の中で誰かに追いかけられていて、最後はサザエ●んみたいな家の前に、透明度の高い綺麗な池があった。そこに思い切り飛び込んで目が覚める夢だった。

 これだけ同じ夢を繰り返すなど、異常事態である。起きた後に『誰か』に捕まったら某掲示板のオカルト話のように翌朝死んでしまうのではないかと恐怖がじわじわと湧いてきて、もし死んだ時にこの恐怖体験が未来永劫、誰かへの警告になるのであればと夢日記をつけることにした。

 それが続いて早数年。
 かなりのストックになってきたので今でも印象に残っている特徴的な夢を紹介したい。

 それに他人が見た夢ってあまり知る機会ないしこれ見た他の誰かが連鎖的にやってくれないかなという下心ありけり。


No.1:切腹される直前の人


 戦国か江戸時代。身分の高い人が何かへの償いをするために自ら切腹されることを選んだ。死の直前、彼の奥さんと2人の関係者だけで集まり、談話している。4人の近くには2メートルはあるであろう仏壇があって、話が終わると全員がその仏壇に向けて頭を下げた。
 その後、切腹される彼は女装した。誰もが茶化す感情が湧かない程に美しく、奥さんが「見飽きないくらいに綺麗ですね」と褒める。だが彼は「貴方の方が500年見ても見飽きませんよ」と返す。彼は死にたくなかった。死にたくないから時間を伸ばそうとわざわざ4人で集まり、そして女装を選んだのだ。夢はここで終わった。


No.2:謎の店

 
 地元に2階建てのお店が出来た。茶色のレンガが特徴的な、ヨーロッパの街にありそうな外観。1階ではお花と雑貨を販売していて、お花は店の外まで出ている。お花をかき分けて中に入ると雰囲気ががらりと変わった。それまでいかにも『お店』だったのに、どう見ても宗教関係のグッズが並んでいる。冷や汗をかいていると奥から主人が出てきて「貴方は何を信じていますか?」と尋ねられた。勧誘を警戒しつつとりあえず無難に「キリスト教」です。と答えた(補足:本人は生まれてからずっと無宗教です)。主人は嘘だと思ったのか、それとも興味を持ったのかキリスト教について質問し、私はその場で思いついたテキトーな情報や記憶の片隅に引っかかっていた歴史をあれこれと口に出す。
 終わりそうな雰囲気だったので外に逃げようとすると、ちょうど彼らの宗教でいうお祈りの時間が始まったらしく、出るに出られなくなる。2階にそっと上がって、店の主人らが祈りをささげる場面をじっと眺めていた。夢はここで終わった。


No.3:流れる川、サーフボードに乗った犬


 バスから川を眺めていると、サーフボードに乗せられた小型犬が流れていた。1つ2つではなく、その群体が途切れることはない。中には沈みかけている犬もいた。特に危なかったのはうつ伏せで乗っている人間、の上に犬が乗っているサーフボードで、どうも飼い主の方は意識が無いみたいだった。このままでは飼い主も犬も沈んでしまう。私と誰かもう一人は急いで外に出てサーフボードを回収しに行く。川への行き方が分からず、少し高いところにある丘に登って位置を把握し、全速力で下って行った。夢はここで終わった。


No.4:推しが先生になった


 推しが私の学校の教師になった。この先生は生徒に自分の誕生日にイベントを自主的に開催させたいらしく、黒板に『自分が誕生日の時に何をしたいか』を書かせていた。最悪すぎるだろ。
 誕生日に開かれるイベントのタイトルは先生が決めることになっていて、私のターンでは「黒髪ダサ子は誕生日を祝われない」とかいうラノベもびっくりの命名をされる。私の誕生日ではトークと歌、そして花形演目(補足:こんな言葉は存在しません)で「花と鹿(補足:実在しません)」に決まった。最初から最後まで独白で終わる一人芝居だった。
 イベント後は落ち着き授業中、携帯を見ていると先生から「貴方はいつも俺と一緒で授業中によく携帯いじってますよね」と遠回しに刺される。貴方もいつもなの? それはともかく私の推しは夢の中でも独特な人だった。夢はここで終わった。


No.5:説教


 誰かに対して殺害予告が出たようで、全国的なニュースになる。池袋の高層タワーで遊んでいると爆発が起こり、急いで隣の9階建ての建物に逃げた。エレベーターに乗って降りようとするが、どこかでまた爆発が起こって止まってしまった。建物が大きく傾き――倒壊ギリギリ寸前で留まる。その間にエレベーターをこじ開け、急いで脱出。するとその先にその爆発を仕掛けた首謀者がいて、訳を聞くと「自分が自殺しようとしたけど死ななかったから、周りを巻き込んでやろうと思った」と支離滅裂な回答。その人の胸ぐらを掴み、

「おい! 自分の命大事にしろよ! 私はこの世で一番、命を軽視してモノ扱いする奴が大嫌いなんだよ!」

 と、謎の説教。
 後から判明したが、2件の爆発と冒頭の殺害予告は別の人物だったらしい。夢はここで終わった。


No.6:賭け事は程々に


 都内で1万円ぴったり買い物。ジャスト1万円で使い切り、報酬で777万円手に入れる。が、それを全額馬券に突っ込んで見事玉砕。夢はここで終わった。

 

No.7:ホラー?


 やや暗めの赤が塗られた3階建てのマンション。1階は吹き抜け構造、2階は銀行のお金が保管された部屋に設置されているクソデカ扉があり、そこに入ると一面洗濯機で埋め尽くされていた。
 マンションの近くには雑木林がある。1人の女性が雑木林に向かい、とある死刑囚(補足:誰かは不明)が埋められた一本の木の前で立ち止まった。その木から何かを教わり、女の子はすぐさまマンションに戻る。






 規則性が何もない文字の羅列でした。

 ちなみに余談だが黒田ちゃんの夢に出てくるパターンで一番多いのはゾンビか蜂に追いかけられる夢で、夢占い的には「常に何かに追われている状態」らしい。

 意外とこれらの夢もそうした何かがある、のかもしれないし無いかもしれない。ただの記憶の整理なので。

こんなところ読む暇があるなら今すぐヘルシングを読んで下さい。