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軽四マニュアル車絶滅への道

ダイハツハイゼットと言えば軽四輪商用車の老舗

スズキアルトと並んで軽四輪の主軸をなす基幹車種である事はミゼットの昔から変わらない。梯子型フレームに進行方向に縦置きされたエンジンがプロペラシャフトを回して後輪を駆動するのも100年来続いている古典的方法。

そのやり方を引き継いだままハイゼットのバン系車種がモデルチェンジされた。注目したいのはそのトランスミッション。ここにもCVT化の波が押し寄せた!

横置きFF等のCVTは今やデファクトとも言える存在。これが縦置きミッションともなるとマニュアルギアを並べるか遊星歯車を並べるオートマチックが一般的。縦置きミッションにCVTの組み合わせはスバルに前例があるくらいで軽としては世界でも多分初の試み!モード燃費には圧倒的に有利なCVTゆえカタログデータ向上には不可欠と言ってもよかったのだろう。

ベルトとプーリーの摩擦に依存するだけで登坂や過積載に耐えられるのか?今後の実績に注目したいところ、ではあるものの最大の採用理由はマニュアル車の運転資格のある免許人口の先細りがはっきりしてきたことでは無いだろうか?

現在50代以上の免許取得者の大半は否応なしにマニュアルミッションで試験に合格しなければならなかった。そんなのは昔の話でこれからは高齢者といえどもオートマしか買えないと言う時代が来てしまうのだ。いやエンジンのついた軽トラだっていつまでも買える保証は無くなった。

プロペラシャフトで後輪を回す限りCVTは必須な存在になる時代がきっと訪れる。ハイゼットの新型を見ているとそんな気がしてならないのだ。

新型のアルトにしてもそう。初代こそ4速マニュアル・オンリーでスタートしたもののすぐに2速ATが追加発売。そして先代まで残っていた5速マニュアル車は今回のカタログにはもう見当たらない。噂ではワークスの追加と共に復活との観測もあるが、果たしてマニュアル軽は帰って来るのだろうか?

実は今日まで知らなかったのだが先頃新型になった日産キャラバンにはもはやマニュアル車は無いのだとか。嗚呼!

となると気になって来るのは新しいZにMTが用意されるかどうかの問題。4〜5年先までは調達の必要かあり、その時点でスカイラインもGT -Rも生き残っていなかったとすればZのみにマニュアルミッションが用意されるだろうか?非公式な日産マンの答えは悲観的なものだった…

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