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z31は変革車だったのか?

日産フェアレディZがそれまでのイメージを全面刷新して全く新しいデザインのZ 31に生まれ変わったのは今から40年前の9月

ロングノーズGTスタイルを改めキャビンフォワードに趣旨変えしたデザインも秀逸でV 6ターボエンジン搭載で国産車の頂点に立った感ありでした。

そんな新型が買えるはずもない安月給の若者は、しかしZを手に入れたのです。10年落ちの初代モデルを20万円で!地方都市の駐車場に行けばフェラーリですか?と尋ねられ鼻高々、思い起こせばアレがモテ期だったのかも知れません。

得意種目は長距離ドライブ、1日で1,000キロ以上も走り続けても疲労感など皆無だったクルマは稀な存在でした。

デビュー当時から彫りの深い立体的なインパネが大好きで今でも最高のインテリアと思っています。そんな景色を見ながら東北道から都内を抜けて東名名神を走り切っての長距離ドライブは不思議と疲労を感じないものでした。

あの頃はよくジャンク屋を巡ってはステアリングをスカイラインのレザー風に,シートはシルビアのものに換装してました。外板パネルも前半分は他車のもの。どこの廃車置き場にも一台はS 30を見出せた嘘みたいな時代です。

モデルチェンジされた角目のZは旧来のイメージをことごとく一変するもの。いつかは乗り換えよう、家族が増えたら2by2に、と心に決めていましたが何故か後継車はオープンスポーツに

さてそんな自慢のZが21世紀の今、そのまんまのイメージで新型として登場したのですから小躍りしたくなる気分です。廃車解体せずの乗り続けていれば今頃は法外な高値も付き、新車のZがラクに買えただろうに…

イメージ一新してひとまわりして元に戻ってきた新デザインを横目に40年前の斬新な角形ライトが懐かしくも思い出されるこの頃です。あの世代はRB 20直列も搭載できた両刀遣いでした。

5ナンバー枠に収まっていたとはとても信じられない伸びやかなデザインは今見ても魅力的。最新型とZ 31とどちらをとるか?と言われたら悩むところです。

デビューから丁度40年。新車が待ちきれない御仁は暫しZ 31で80sの雰囲気に浸ってみては如何でしょう?

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