お得なEV運転術(にドライビングプレジャーはあるの?)

シフト操作も空ぶかしも無縁なEVなんかにドライビング・プレジャーなんてあるのか?旧車好きでなくとも、訝る向きは多いことでしょう。特に「族」に加わっている元ワカモノのみんな達だって・・・・・
でも私からすればCVTやハイブリッドのどこにドライビング・プレジャーが感じられるのか?と言いたくなります。つま先のミリ単位の動きに正確にレスポンスしてくれるモーターはまさしく人馬一体の感覚。ドライビング・プレジャーはアクセル・レスポンスなしには語れない!とお思いなら今すぐパラレル式ハイブリッドを下取りに出してシリーズ式ハイブリッドかEVを買うべきです。

実は電気自動車に乗り始めてから、ことさら燃費(=電気消費)に気を配る運転スタイルに自然と変化したことに気がつきます。
タコメーターが無くとも、モーターに流れる電流計の動きを見るのはある意味、感動的でもあります。アクセルの踏み加減しだいでは踏み初めからいきなりMAX。最大トルク27kg・mの強烈な加速感をシートバックが体に教えてくれます。
反面、電力消費を押さえるべく電流計をなるべく大きく動かさないケチケチ運転のアクセル・ワークも身につくようになりました。計器表示を見ていると、高速道の登坂でとりわけ大きな差がついていることに気づかされます。だから私のリーフは敢えて登坂車線を積極利用。登り勾配での消費節約が航続距離に大きな差をもたらすことは、電動二輪車EC-02の経験から身をもって理解していました。なので上り坂で遅い黒のリーフを見かけたら遠慮なく追い抜いてください。ただし、合法的にネ。

ところで、ガソリン車にない最大のメリットはブレーキングで動的エネルギーを回収して、それを再び加速のエネルギーとして消費できるということ。毎月メールで送られてくる(会員制の場合)消費データによれば使った総電力量の30%あまりをブレーキングで電池に回収していたことがわかります。お買い物するたびに30%のキャッシュバックだとしたらどうでしょう?これを見るとブレーキング命になっていくのも無理ありません。プリウスの初期型でも回収率は10%以上だったとか。

ガソリン車で幾らエンジンブレーキを多用してもエネルギーは自分の車には還ってきません。
真円度の高いブリジストンの専用タイヤ、エコピアの助けもあるのか、空走性能の高さもはっきりと体感できるレベルです。都心なら2つ先の青信号の向こうまでN(ニュートラルで)行けるんじゃないかと思ってしまうくらいです。だから先方の信号のタイミングも注視するようになりました。無駄にアクセルを踏まないためには無駄なブレーキを踏まないことも重要。これはサーキットで非力なノーマル・ヴィッツのタイムを刻む時にも似たノウハウです。
そして、減速時にはD・ドライブモードからEco・エコモードに「シフト・ダウン」します。マニュアルミッションなら4速から高めの3速に落とした感覚で減速度を感じます。こうすることで電池に戻される電力の割合を高めることが出来ます。
現行型リーフならワンペダル操作の切り替えをオンにすれば、さらに強力な減速Gと共にブレーキランプも点灯します。ほぼマニュアルの2速まで落とした感覚。電気自動車だからDレンジ入れっぱなしと思ったら、誤解です。モノは使いようです。

タイヤの空気圧もこまめにチェックします。スタンドに立ち寄ったら必ず・・・・・いや、リーフでスタンドには寄らなくなりました。車載のエアポンプ・ゲージでこまめに計測できます。スタンドに行かずとも。
ハンドリングも電動パワステのおかげで車重を感じさせません。とても1500kg以上ある車には思えません。インター・チェンジのきつい曲線路でもタイヤの悲鳴を聞いたためしがないのは重心が低いせいなのか、ロール角度が低いためにイン・リフトが抑えられているからなのか?それともタイヤがオーバー・スペックな為なのかは判別できません。が、泣かない子は昔から大好きです。

節約運転がすっかり身についた頃合で、四気筒ガソリン車のハンドルを握って燃費を測ってみました。驚いたことに高速巡航で11km台だった燃費が14kmを上回ったではないですか!!
勿論、空気圧を適正に、タコメーターは常に2,000回転以下のスイート・スポットに針を置くようにして運転した挙句の数字でしたが2リッターのワゴンを首都高から青森インターまで無給油で走らせたのには自分でも驚きました。
つまりEV運転術は究極の省エネ運転でもあり、世のガソリン消費すら節約する運転でもあったのです。

帰省の時期には多人数が乗れるレンタカーにも乗りますが、アクセルを踏んでもモーターボートや原付の様にもっさりと動き始めるCVTやアクセルを踏み込んでもエンジン回転だけが盛大に上がるだけの(パラレル式)ハイブリッド・カーに乗り換えると途方も無い義務感に襲われます。まあ、同行する家族を運ぶためだからと、仕方なしにハンドルを握ってはあら捜しを始めてしまう私、ショールームの新車からガソリン車が消えても恐れるには足りませんし、電動車かぶれと呼ばれても一向に気にはなりません。

でもマニュアル・ミッション車は一台欲しいのが正直な気持ちで・・・・

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