ニングルテラスopenの富良野で川下りのあとは虹鱒釣りと熱気球試乗の旅(1995)

夏の北海道へ2年ぶりの旅、と言っても
今回はバイクではなく四輪のレンタカー・シビックで、助手席には高校の同級生で妻でもある女子が一名。総勢2名でパッケージ・ツアー参加です

全日空(たぶん)が企画した、作家・倉本聰さんの講演会に参加す団体行でした。オプションには熱気球の体験飛行があったりゴムボートで空知川のラフティングを楽しんだり・・・・3日の日程でずいぶん充実な内容です。

旭川空港から美瑛を通過し、道中の丘に上がってラベンダーの咲き誇る場所を探しながら買ってきたお弁当を頬張ります。遠景の中を富良野線のディーゼルカーがゆっくりと横切っていくのが見えます。

何度か訪れている新富良野プリンスHに到着すると、部屋には手作りの小さなてるてる坊主とメッセージが。梅雨時の北海道とはいえ晴天の予報は出ておらず、ホテル・スタッフの温かい心遣いが嬉しかったのを覚えています。

準備ができたら早速川下りへ!
ゴムで膨らませるカヌーは沈の心配もない安定したもの。でも油断するとオールを持つ手から水が滴り、上半身がずぶ濡れに・・・・もっと爽やかに水面を漕げると思っていたから、意外に寒い思いだけが残ります。
この川は有名な川下りのイベント「北海イカダ下りin空知川」が2023年まで行われていた場所。北の国からにも登場するお祭りで、布部駅付近からスタートして富良野大橋あたりでゴールする行程もほぼ同じです。帰宅してから、このインフレータブルのカヌーが欲しくなりましたが実現せずに今日に至っています。

早朝の熱気球イベントは係留ロープをつけたまま100mほど上昇する体験コースですが天候不良のために中止。なかなか他では体験できないアトラクションだけに悔やまれます・・・・
そのあと、昼食までは近くの川でマス釣り&塩焼き体験。空知川に注ぎ込む小さな支流だったと記憶していますが、こんもりとした木立に覆われた渓流は北関東でも探せば簡単に見つかりそう。餌にはイクラを一粒つけるだけで、竿も短い固定の簡単なもの。これで小ぶりな虹マスが釣れてしまうのだから楽しい限りです。

釣れなかった人にもちゃんと食用のマスが準備されていて、ホイル包みした鱒を炭で焼いてくれます。釣れたて、焼きたての道産子の恵みをいただく富良野・・・・至福の瞬間に違いない。

午後からは富良野在住で北の国からの原作者・脚本家、倉本聰さんの講演会。当時はまだドラマの上で純も蛍も結婚前。石の家のエピソードや富良野塾のエピソードも織り交ぜながら、先生の肉声で聴く話はどれも興味深いものばかり。(この年放送の95’秘密では純と宮沢りえの出会いがあったり、北時計が登場する・・・)

夕方と翌朝はできたばかりのニングル・テラスへ
新富良野プリンスホテルに併設されたニングルテラスはログキャビンをつなげ合わせたような森の中の小さなショッピング・モール。飲食はもちろん小物からアクセサリー、お土産まで何度足を運んでも(女子なら)飽きないショップが並んでいます。夜景と雪景色も殊の外素晴らしく、また足を運びたい場所の筆頭です。

それまでは富良野といえばドラマのロケ地に立ち寄ったり、スキー場目当てだったり、寄り道の日程が多かったものの、3日も腰を据えて過ごす富良野もまた、魅力的に見えたものでした。
もちろんお土産には組み立て式のログキャビン(ベランダ付き)、数年後までテレビモニターの上に北海道の思い出として存在感を誇示していました。

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