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賢いEV電費の節約術をリーフで習得、エアコン使用もクールにね

日産リーフを購入した日、運転席に乗り込んてすぐ、リーフ専用の会員登録に記入しました。

月々1000円ちょっとで店頭の急速充電器が使い放題になる(2011当時)ほか高速道のサービスエリア等の充電器も同様。家庭用200v充電器を使わない限りは充電コストは事実上の上限1000円。月に関西まで何往復しても(民主党政権が休日割引していた乗りホーダイ高速代を別としても)1000円ポッキリです。
これをガソリン代に例えるなら毎月数千円以上の単位で節約している計算でしょうか?2度以上満タンにする場合は、万単位の差額が出るかもしれません。

さて、燃費ならぬ電費ですが、嬉しいことに会員宛には毎月の電力使用量、消費量が走行距離と共に送られてきます。ここで注目は毎月の平均電費です。
会員登録をした場合、リーフは実は一台ごとに番号を割り当てられた携帯電話でもあり、走行データは逐一記録されて行きます。充電開始や、暖房開始など各種のコマンドも携帯電波を介してクルマに伝えられます。急速充電気を遣えば、都度そのデータもメールの形で報告されてきます。
ここで興味深いことはたくさんあります。

まず季節による電費の変化。ベストは春・秋のエアコンを使わない季節。月刊平均で8㎞/kwhを上回ったことさえも。

反面冬場はリチウム電池にもキビシイ季節となります。
リーフの暖房は初期型ではラジエーターの温水を使っていました。電気自動車なのに?実はリチウム電池は使用したり充電の際には冷却を必要とするほど発熱します。その熱を冷ますための小さなラジエーターがフロントグリルの下に覗いています。
捨てる熱ならヒーターに使っても・・・・ただ、冬場の電池はそもそも外気に冷やされているので始動直後などはラジエーターの温水も冷え切ったまま。そこでヒーターが利くようにわざわざこの冷却水を温めてやる必要があるのです。熱源は?もちろん電池エネルギーです。走行に必要な電力以外にもこの暖房用の発熱が必要な間、電費はかなり落ち込むのが宿命です。
では、寒いのを我慢して暖房を使わなかったら・・・・

リチウム電池でなくても低温が苦手なのはどの電池も共通のようです。寒い冬の航続距離は得てして低めに表示されるもの。ベストで8キロを上回った月間平均も1,2月の平均では4キロを下回ることさえあります。勿論暖房は程よく使って近所への往復がメイン、電費には過酷な条件です。
エアコンを多用する夏場も冬の次に過酷な季節。コンプレッサーで冷媒を圧縮するときのエネルギーはやはりリチウム電池から供給されます。7,8月期の月刊平均は概ね5キロ台。6キロに届いたら良い方です。

暖房も、冷房も電費を下げるネガティブ要素ですが節約術もちゃんとあります。
ナビ画面の中には瞬間電費や電費履歴を表示してくれる機能が様々揃っており、エアコン単独でどれだけ電気を消費しているかのメーターも備わります。この表示とにらめっこしながら温度調節を上げ下げすると、大きく消費量が変化するのがわかります。
クルマに乗り込んだ後すぐにはフル回転させても適温に近づいたらこの表示を見ながら消費が小さくなるよう温度ボタンをコントロールさせます。外気温を表示する計器盤の数値に近づけてやれば消費電力も小さくなっていくのが分るでしょう。
冷房なら外気温マイナス1度弱、暖房なら外気温プラス2度くらいまでは我慢せずに過ごせるのではないでしょうか?


毎月のレポートでは興味深い項目がもう一つ電力使用量と回収した電力量です。例えば加速や巡航,登坂で消費したのがトータル10kWhだったとすると,減速などで3kwhは発電電力として回収されています。

消費税は別として百万円のクルマを買って30万円のキャッシュバックがあった計算です。だから差し引き7kwh の消費量で走行を終えた計算になる訳です。これは信号の多い市街地ほど顕著な傾向。今も回収率40%目指して研鑽を積んでいますが、4割の壁を破れるのはいつのことでしょうか?

10月になるとエアコンやヒーターもオフの爽快な日々、花粉の心配なく窓を開けて走れるこの季節はリーフの季節と勝手に命名したい。高速走行なら雨中でもエアコンを一旦オフにしたあとでmodeのボタンを一回押すと外気が自然導入出来るベンチレーションフラップが開くのでコンプレッサーもブロアーも回さないお得な空調を使うことができます。

夜間走行中に開けた窓からコオロギの鳴き声が聞こえる、やっぱりリーフの季節だ。

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