911が教えたもの

アメリカの中枢が相次いで旅客機によるテロ攻撃に曝されたあの晩、生放送中のスタジオと報道部を忙しなく往復して刻々と入電するニュースを逐一音声でマイクに載せる・・・・あの時はコレが三度目の世界大戦の幕開けになるのだろうと信じて疑わなかった。…という事はこれから戦況を刻々と伝える側の1人になるのだなと予感した


戦火はアフガン、イラクに飛び火したものの合衆国本土は戦場から遠く離れ、爆撃機の代わりに巡航ミサイルが、索敵レーダーの代わりを衛星位置情報システムが担うようになる。
戦いを終えたリモート兵士たちは、作戦司令室を出て住処の近隣の飲み屋へと繰り出す。もう、戦争で被弾して怪我などする心配も命の危険も感じることはない。

これほどまでに戦争の形も変わったか?と思いきや国連常任理事国の一つが国境を踏み越え他国の領土に侵攻するという20世紀型の歩兵を主力にした戦争が今も繰り広げられている。
今回のアメリカは武器や情報こそ供与はするものの人命を差し出して紛争解決に乗り出す気は皆目ない。

ここ20年来、あの惨劇からテロとの戦いを標榜してきた米国にとって、ロシアの他国侵攻はテロにカウントされる事ははなさそうだ。国連も平和維持軍を駆り出す兆候はない。実態はアメリカ軍なのだから!
今回の戦乱でアメリカ兵が直接ロシア兵と対峙する場面はみられない。けれども使用される兵器は紛れもなく米露のそれで、損害を被るのはロシア兵とウクライナの市民、兵士ばかりである。
つまりアメリカの防衛産業は自国の兵が血を流す事なく増え続ける戦争特需で潤う事ができるわけだ。

21世紀型の戦争とは、つまりこういうリモート的な戦いばかりになるのだろうか?
紛争の当事国と発生場所の乖離・・・・・もうアメリカ本土の如何なる施設もが標的として狙われることは今後二度とないのだろうか?
此度の戦争が終わる頃にはどんな結論が待ち受けているのか?

ビンラディンもザワヒリ容疑者も葬り去った国の首領はロシアの悪党をどのように料理して見せるのだろう?・・・・・台湾が対峙する海峡で、もし何かが始まったら台湾の加勢に駆り出されるのは?もし、ついでに先島諸島の領土が侵されようものなら我が国の防衛能力も発揮せざるを得ない状況に陥ってしまうのでは?

戦争のきっかけはさまざまであろう。着々と準備されたものも当然ある.ウクライナもポーランド侵攻も真珠湾攻撃だって仕掛ける側からすれば計画通りなのだ。

けど台湾海峡では何がきっかけで国際紛争の火種となるのだろうか?漁船に扮した公船への発砲なのか?米高官の発言か訪問なのだろうか?


18日放映のCBSニュース番組60minutesのインタビューでバイデン大統領は有事の台湾加勢を明言している。こうなったら既に図上では戦闘開始のシナリオが練られていると考えるのが順当。発信基地は当然沖縄岩国をはじめとする日本の国土内のあるアメリカ占有地だ。兵士達は日本で流通する飯を食い水洗トイレから日本の下水道にクソを流す.日本だって否応無しに戦争協力国になるのだ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?