三ヶ月になりました。めでたしめでたし

7月7日七夕。前職ではこの日がボーナスの日だった。今の仕事では何もないただの7月7日だ。この日、子どもが生まれて3カ月になった。
この頃、夜中にぶっ通しで眠ることが少なくなっている。眠る前もかなりグズる。
泣くことによって赤ちゃんはコミュニケーションを取っていると聞いたけど、だとしたらかなり暴力的なコミニケーションだ。それぐらいの勢いで泣く。

調べたところ、睡眠後退というらしい。
生後3〜4ヶ月に起るもので、2〜3週間で治るようだ。
この頃から大脳辺縁系が急速に発達して自分に起こっていることに対して敏感に反応できるようになる。
眠気を不快に感じたり、近くに家族がいなくて不安になったり、眠いのに眠れる環境にないと、泣いて自分の気持ちを表現できるように。
要するに成長の裏返しだ。
水前寺清子の三百六十五歩のマーチを思い出した。一日一歩でも、三歩進んで二本下がる。
「一日一歩」を仮定すれば、机上では五歩進むことなんて簡単なことだとしても、実際に歩くとなると一進一退を繰り返した先にある偉大な五歩なのだ。

眠らなくなった裏で、本当によく笑うようにもなった。本当に楽しくて笑っているのか、親の雰囲気を察して笑っているのか分からないけど前にも増して笑う。声をあげて笑う。
見てるこっちも顔が綻んでしまうのはなんでだろう。イライラしててもその顔を見ると顔に入ってる力が緩む。不思議だ。
睡眠後退を考えると、この笑顔により深みというか尊さを感じる。ただ笑っているように見えて成長の証でもある偉大な笑顔。

　
サカナクションのアドベンチャーという曲のフレーズにこういうのがある。

言う通りだ 映画のような終わりばかりなら 歴史は止まるはず

ハッピーエンドで、ハイ終わりではない。
綺麗に終わったように見えてもまだ終わってなくて、描かれていないだけで「めでたしめでたし」の続きがある。
上手く眠れないこの子も、ここで終わりではなく紆余曲折を繰り返しながら少しずつ大人になるのだろうってことを、背中をポンポンと叩いていた手が背中に収まらなくなってきて痛感している。

…あれ？だんだん何が言いたいか分からなくなってきたぞ。このまとまらなさも、成長した証だと思いたいかぎりだな。