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お見合いパーティーで私とマッチングした男~美容皮膚科医~①

 先日参加した、2度目の見合いパーティー。場所はおしゃれな町、恵比寿。ここで年収800万以上限定の男性と見合いをする。

 前回初参加のお見合いパーティで想像以上の苦痛を味わった。今回の見合いパーティは「マッチングしなかった女子グループ組に入っては帰りたくない」と言う本来の私の目的からずれるところに心があった。

 あの重苦しい雰囲気の帰りのエレベーターには絶対に同乗したくない。そんな思いといっその事行くのをやめてしまおうか‥と言う思いと入り交ざる。気分が乗り気ではないので自宅出発も予定よりもどんどん遅くなる。

 なんとか自宅は出るが私の気分に「希望」のワクワクは0ゼロである。

 恵比寿にはギリギリ到着したが、私は、googleマップで見ても、会場がわかららない。このまま恵比寿の町だけ楽しんで帰ろうかとも思った。

 数分遅刻で会場入り。フロントで受付を済ませ、紙コップに注がれたお茶を片手に6番のボックスに行く。

 見合いパーティは女性が奥側の席に座る。既に手前には真っ白のスーツとジュリーのような帽子をかぶった6番男が座っている。奥側の席に私が入るため6番男は立ち上がって除けてくれた。

 しかしその時に、私は焦っていてお茶を6番男の席にこぼしてしまった。
「すみません!!」と焦る私はすぐに自分のバッグからハンカチを取り出し、こぼれたお茶をふき取った。6番男性は優しげににこやかに「大丈夫です。気にしないでください」と言ってくれた。

 落ち着いたところで6番ボックスには奥側に私、通路側に6番男性。この男、鼻が曲がりそうなくらいに香水がキツイ。お茶が臭くなるんじゃないかと思うくらいの香りである。

 そして開始前に受付の女性からアプリの説明がある。前回の記事で説明をしたがプロフィール確認、いいねの登録、マッチング、連絡先交換は全てアプリで行う。

 この説明をしてる時に6番ボックスの通路を挟んで隣のボックス10番ボックスに遅刻の男性がやってきた。少し小太りで足が悪そうな感じであった。缶コーヒーをつかみハーフパンツにサンダル、黒のTシャツには日本語で何か文章が書かれていた。そしてドッスンと言う感じで10番ボックスに座った。

 それを見た私は「なんじゃい!!このデブで頭の悪そうな男は!」と思った。6番男性もそれを見て何か思ったらしく、ちらっと私の方を見て目が合った。

 そしてトークタイムがスタートした。真っ白のスーツに鼻が曲がりそうな男はタクシーの運転手だと言う。彼は、彼御指名のお客様が沢山いるらしく「自分はカリスマ運転手で、タクシー運転手はやり方次第で稼げるから」と私にも仕事を進めてきた。香水は臭かったがかなり2人で盛り上がった。

 持ち時間は1人6分。次々に男性が入れ替わる。そしてとうとう回ってきた!! 問題の10番! その男性は私のプロフィールを確認して第一声が「猫を飼ってるんだな‼ 家は代々猫嫌いで猫はやっつけてもいいことになってるんだよ!」と言ってきた。

 「なんじゃい!こいつは!」と内心思ったが「そうなんですか?」と笑顔で答えた。すると10番男はどうやって猫をいじめたか話す・・話す・・
私は相槌と「へー」と「そうなんですか」を繰り返しながら10番男のプロフィールを確認した。

 10番男の職業は「美容皮膚科医」であった。そして開業医である。それを見た瞬間に「まじか・・こんな男が・・」と思った。そして会話は猫からカラスの話に変わった。

 このカラスの会話で私とこの10番男は盛り上がった。そして物知りである事と頭が良い事は感じた。

 そして投票タイム・・私の中に直観で「この人がいいな」と感じた男がいたかと言うと正直、恋に落ちてしましまいたい男性はいない。

 しかし、この何があっても投票をしなければいけないような雰囲気と、あの帰りのエレベータ―「負け組女子チーム」の中には入りたくないという思いが脳裏をよぎる。

 第1希望から第4希望までアプリで回答をする。この時の私の第1希望は6番男性か8番男性。この日この時には8番は覚えているが、今日現在の今、どんな男性でどんな話をしたかもう忘れた。所詮、その程度の存在感である。逆を言えば、私が話した男性達も今日、私の事を思い出す事などない。

 「胸に残る人」そんな人と恋をしたい思いの私には見合いパーティーのわずかな5分の時間を出会いのきっかけ作りには無防な試みのようである。

 6番男がこんなにも大量に香水を使わなければ、迷わずに第1希望にしたが、万が一マッチングした後にお茶をする時間を考えて、6番男性は第2希望。第1希望は8番。そして問題の10番は第4希望に入れておいた。

 この話しを後日、次女にしたら「なんでそんな男を入れるのよ‼️」と叱られた。私も今はそう思う。思うけれども、この時、投票をした私なりの理由がある。

 まず、負け組女子チームになってここの会場から帰りたくない事、そのためには少しでもマッチングの確率を上げるため第4希望まで全部埋めておく事。そして、会話が盛り上がった男性の番号と顔と会話の内容が一致する男性は、10番。

 それ以外に覚えている人は3人。それ以外は1人だけ「こんな人とは絶対無理」という7番だった。

 そして私のゲスな心と言うか…正直に言ってしまえば「美容皮膚科医」と言う職業の彼に私の卑しい心が働いたからである。

 「それでもそんな奴は選ばない‼️」と次女に叱られた。次女の方が冷静である。そして次女に更に言い訳をする。

 まぁそもそも第4希望の男とマッチングするわけがないとも思っていた。

 私は今回は絶対に、隣に座っている6番男性か8番男性とマッチングすると思っていた。

 そして運命の結果発表はなんと第4希望の10番男性の美容皮膚科医とマッチングしてしまったのである。

 「ウッソでしょう〜」と通路を挟んで隣のボックスに座る10番男性を見たら、向こうも同じような顔をして私を見た。彼が私を第何希望で書いたのはわからない。

 そして私の隣に座っていた6番男性はマッチングしなかった負け組男性グループと共に帰って行った。帰り際に私に「では…」と軽く頭を下げた。私は「はい…」と言ってその場に残った。

 帰りの後ろ姿を見ながら「あんなに楽しく盛り上がったのに、私はあなたの希望の4人の中にも入って無かったのかい」とよぎる。私の6番男性への敗北感が他の女性に対してうっすらとが嫉妬心が起きてくる。

 この心が、あの負け組チームのエレベーター前の空気の重さになるのかとも思う。

 そして負け組女子チームが帰った後に、マッチングした男性はマッチングの相手の女性の席に移動をする。

 この時の私は、負け組女子チームに入らなくて良い安心感とマッチングしたにも関わらず、10番男性とまた話す事への気の重さと僅かなワクワク感に襲われる。

 少なくとも彼とは「カラスの話題」では盛り上がったのだ。ただ彼の話し方は命令口調の上から目線の喋り方であった。

 6番ボックス席に移動してきた彼は、最初に遅刻してきた時と同じように缶コーヒー片手にドスンと言う感じで私の隣に座った。

 そして第一声は「あんた、どこから来てんだっけ?」と言った。「あんた!」か…。自分がこの見合いパーティーの空気に飲まれ、下衆な心が働いて、この男を選んだ事への後悔がほんの一瞬よぎる。

 そして会場ではマッチングした男女が少しの会話時間と連絡先交換をして全員解散となる。

 そこで、10番男は私に「じゃぁ、これからアイスでも食べに行くか?」「どうせ、時間あんだろ? 恵比寿に美味しいアイスクリーム屋があるんだよ」と言ってきた。

 私はこの時にも「なんじゃい?その言い方は?」と言う心と、誘ってくると言うことは、私が思っている以上にはこの男性は私に好意を抱いてくれているのかもしれないと言う期待感。それとアイスに目が眩んだ私の卑しい心だ。

 2人で恵比寿のアイスクリーム屋に一緒に行く事となる。帰り際、パーティー主催の受付の女の子にちょっかいを出して話しかける彼に受付の若いお姉さんも対応に困っていて、私に救いの手を求めるアイコンタクトを私と取る。私はそれを苦笑いで交わす。

 次女に「なんでついていくのよ〜」「だからママは苦労すんだよ」と叱られる。「ごめんなさい」と次女にまるで子供のように謝った。

長くなったので一旦…

つづく…

ちなみにこの事をAIに聞いてみたらやらりAIは賢かった。

ブログを書いてくれるか聞いてみた。

GPT葉賢かった。

本当に
つづく…

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