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「知能指数の落とし穴」

このWIREDの記事。
「生徒の知性をほめた時と、努力をほめた時の影響の違いは驚くほど大きい」
これをまずざっくりと読んでみてください。

これで人生棒に振った典型的な人間です。

悲報
「子供のとき、いい加減に受けたIQテストの結果、最上級ランクの高IQだということを、あろうことか親からリークされる」

恵まれてるっちゃあ恵まれてるし、そんなことあるのかと思うけど、それ以後、努力というものを一切したことがない。

正直、親は嬉しさのあまりだとは思うけど、子供としては、なにも頑張ってないのに褒美をもらえるような、特殊な椅子に座ることとなった。

ただの数字だというのに。

たしかに大抵のひとの公表IQよりも高かった。

だけど学業はどん底の全国最下位(0点だとそうなる)。

進学塾でも最下級クラスで周りはヤンキーばかり。

そもそも、このIQというやつは実年齢に対して精神年齢がどの程度のものかというやつで、発達程度をしめすもんなんじゃないか。

本当の知能と言えるのだろうか。

IQとは「精神年齢 ÷ 生活年齢 × 100」であり、平均値は精神年齢=生活年齢と正規分布するものである。

仮に、なんでも知ってる作家で博物学者の荒俣宏さんの公表IQは平均以上だけど、そんなに高くない。

だったら、なんなんだこの指標は。

なんで僕はそんな数字に踊らされたのか。

学校も授業も苦手だったので、授業中は落書きしてすごした(同時に周囲との唯一のコミュニケーション手段だった)。

クラスにはもっと絵の上手いやつがいたけど、休み時間に他人に見せ、色々描けるようになると、みんな褒めてくれるので没頭した。

気付けば一番上手くなってた。

だけど学業で褒められることはなかった。

一度、興味ある範囲だったので生物の全国テストで100点(一位ということ)とったことがあったけど(授業受けていただけ)、努力による成果ではなかったし、それでも漢字の間違いなどを指摘されただけだった。

そして未だ、並程度にすらビジネスや社会生活もできず、高IQが役に立ったことがない。

危険だ。

みなさん、他人に接するとき、褒めかたを誤ると、相手の人生を路頭に迷わす可能性があります。

くれぐれも、お気をつけを。

そしてIQなんて、精神年齢がもともと高かったとしても、実年齢の上昇とともに下がる仕組みなんだから、昔とった杵柄でしかない。

僕なんてきっともう低IQだろう。

荒俣宏さんが知性のわりに低く見えるのも、もう実年齢が70すぎてるのもあるんじゃなかろうか。

数字に踊らされるのはやめたほうがいい。

受けるテストで結果にブレがあるので、そもそもそこが問題だし、現にギネスブックの「世界一IQの高い人物」カテゴリー自体が今は廃止されている。

IQテストの設問ですら謎で、僕なんて、丸々ひとシリーズの問題自体の意味がわからなくて、そのページは白紙で提出してるし。

なんであんな結果が出たのかがわからなかった。

わからなかったのに、その「架空の才能」に便乗したんですよ。

乗ってた乗り物がそもそも存在しなかった。

そんな架空の踊らせごとに傷付いた僕が言うのもなんですが、なんせ、才能なんてデフォルトのもんを褒めてはいけない。

確かにそりゃ「努力」より「才能」のほうが珍しいし、目を引くもんがありますよ。

でもね、持って生まれたもんは、褒められなくとも既に宝であって、褒められなくてはその存在にすら気付けないかもしれないのが後天的な努力なんです。

あなたのその一言が認知に繋がり、人生を変えるかもしれない。

幼少期に形成された滑走路はそう簡単に変えられやしないのです。

努力の報われる美しい滑走路を築けたならば、きっとその先が正常に機能することでしょう。

才能なんてもんはあってもないようなもんとして考え、基本は努力で足し算していける人生と捉えるのがベスト。

まぁここまで拗れた僕の人生はもう修復不可能でしょうが、まだ間に合いそうなアナタ、しっかり努力を愛でてくださいよ、頼んます。

高IQなんてぬか喜びの戯言でしかないので。

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