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情報共有って難しい

『情報は取りに行くものだ』という言葉にいつも違和感を感じている。

なぜ違和感を感じるのか?
言葉の裏に、偉そう感というか、不平等感というか、勝ち負けみたいな響きがあるからのような気がする。

社会人になってすぐ位の時から、この言葉を聞かされるようになった。若い頃は、自分も早く情報を取りに行けるように人間にならないと!とか思っていた。

一方で、いつも思うのが『知らないことをどうやって察知するか?』ということ。

例えば、生まれてから一度も『じゃんけん』を教わったりやったことがない人に、いきなり『じゃんけんで決めよう』と言っても全く対応できないと思う。そもそも『じゃんけんとは?』ってなるでしょ。

そんな時に『お前はじゃんけんも知らんのか!情報は待っていてもやってこないぞ!』とか言われても、、、そもそも知らないんだよって話じゃない?

自分が当たり前のように知っていることを、知らないという人に出会うと、急にマウントを取るというか、偉そうに言うのって違うと思うんだよね。

友人とか、社外の人とか、普段全く関係を持たない人なら、こういう態度でも良いのかもしれない。(そんなことないと思うけど(笑))

会社内で情報共有がうまくできないのって、この言葉のせいなんじゃない?とか思ったりする。さらに言えば、この言葉を言い訳にして、自分が情報共有をサボっているのを正当化している上司のせいなんじゃないの?と。

情報を取りに来ないから教えないって、いつの時代だよと。そういうこと言ってれば『できる上司』を演出できると思ってるのってイタイと思うんだよね。

例えば、上司とそのまた上司との間で決まった来期以降の目標だったり、部長以上しか参加しなかった社長とのミーティング内容だったり、上司とお客さんとの約束だったり。

自分が参加していない時の話なんて、そもそも、存在すら知らないんだから、『取りに行く』なんてできないでしょ?

なぜ、上に立つものから情報を開示しないのか?偉そうに『情報は取りに行くものだ!』とか言ってる暇があったら、開示できることだけでも、速攻で共有した方が良いに決まってるじゃん。

でもこういうこと言うと『常日頃からアンテナを張っているべきだ』とか言われるんだろうけど、、、アンテナってなに???

常に上司や部長、社長のスケジュールを確認して、『今日はどこどこに行ってるな』とか『お、経営陣の会議があるぞ』とかってこと?上司が単独でお客さんに会いに行ったら、帰ってくるなり『何かありましたか?』って聞けってこと?

いやいやいやいや、、、変じゃない?

組織においては、トップから下に行くに従って、触れられる情報量が減っていく。逆に言えば、その会社の一番の情報通は社長ってこと。

だったら、情報を多く持っている方が、勝手に取捨選択して共有すれば良くない?その方が、早いし簡単だし、部下だって育つよ。

そうか!ここまで書いて理解した(笑)
この言葉は、情報共有やメンバー育成など大切な仕事をサボってる上司が言い訳に見えない形で、権威を維持しながら偉そうに発しているから違和感があったんだ(笑)

実際に情報を『取り』に行っている人がいるってのも知っているし、そういうことを誰に教わるでもなくできる人がいるのも知っている。そういうことができた方が、周りから評価されるのも知っている。

それでも、『今まで一度も認知したことがないものは気付くことはできない』んだと思ってる。だから、もし、自分がお偉い立場になったら、どんどん情報共有しようと思うし、世の中のイケてる上司さん達も、偉そうなこと言わずにどんどん情報共有した方がお得だと思うよってはなし。

まあ、下っ端の戯言ですね(笑)

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