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スケジュール配信をスケジュールする!

月次決算早期化の手順について私なりの考えを整理してみます。

私は月次決算の早期化については『スケジュールをつくる』ことが最重要事項だと思っている。

月次決算をしていない会社や月次決算っぽいことをしていても完了するまでに1ヶ月とかかかっている会社では、おそらく明確なスケジュールがない会社が大半だと思う。

スケジュールをつくることが最大のキモなんだけど、そもそも月次決算を完了するための業務を把握していないとか、どういうスケジュールを作ったら良いかわからないという状態だと作れない。

なので、まずは『業務の棚卸』ってやつを行うんだけど、これはやっぱり実務をやっている方々に聞かないと細かいところまではわからない。

私が経験してきた飲食店の場合は、
・各店舗からの売上報告の期限
・社員が経費を立て替えている場合はその精算期限
・取引先からの請求書の受取期限
・勤怠情報の確定期限と給与計算結果期限
などを明確にする必要がある。実際には各会社の実務に合わせてなのでもっと項目も多くなるかと思う。

例えば、各店舗からの報告は第1営業日中とか、個人立替の精算は第3営業日までとか、取引先からの請求書は第5営業日までとかという感じで決めていく。最初から最短納期にすると他部署との軋轢がうまれてしまうので、初めて月次決算に取り掛かるとか、初めての早期化という会社ではある程度余裕をもって決めた方が良い。

そうしてある程度の月次決算スケジュールが出来上がったら、そのスケジュールを全社に配信する日程もスケジュールに落とし込む。これも大事!スケジュールをつくるのも大事だけど、全社員に知ってもらうのも大事。知ってもらわないとそもそも期限なんて守ってもらえない(笑)

急激な変化は自分たちにも相手にもストレスを与えるので、まずは余裕のあるスケジュールを作成し、共有し、実務を行います。そして、そのスケジュール通りに進んだ項目、期限に遅れた項目などを洗い出し改善策を考える。

スケジュール通り進んだ項目は期限を1日早めてみたり、遅れた項目は手順を変えてみたりする。遅れる主な要因って経理以外の部署の提出物が遅れるってパターンが多いのかと思う。そういう場合はその部署のトップとも話さないといけないが、だいたい『現場は忙しい』とか『急に言われても無理』とか言ってくる(笑)

なので社長からの発信が重要になる。社長自らが『当社には月次決算の早期化が必要。なぜなら・・・』と全社員向けに話してもらう。そうすることで経理部は後ろ盾を持てることになるし、他部署の協力をあおぎやすくなる。

月次決算のキモは『スケジュールをつくること』だが『全社一丸で取り組む』という雰囲気も大切!この雰囲気がつくれれば早期化は出来たようなもの!ちょっと大げさだけど(笑)

経理は無口で暗くて細かくて生産性が低いと思われがちだけど、月次決算を短期間で完了し会社の未来をつくるサポートができる楽しい仕事だし、その実現のために全部署とのやり取りもできるアクティブな仕事だ!と私は思っている。経理を目指す人が増えると良いなぁ~。

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