未だに恋がわからない。恋「心」はわかっても。

恋ってなんでしょう。40代、それなりの異性とのお付き合いもあり、騙されたりもしたし、片思いもしたし、大事にされたことも、結婚未遂もあり、子供を二人持った今、私は酒に酔っ払うのと一緒だと思っています。

小学生時代は、同じクラスのスポーツのできる男子にチョコレートをあげたくて待ち伏せして結局渡せなかったり、中学ではヤンキー(死語)が大嫌いな上、同級生はどうしても幼く感じて全く興味が持てず、高校生になってからは地元のライブハウスで衝撃を受け、そちらの世界にのめり込み、彼氏?いらねーし。みたいな感じの女子力低めの10代でした。

かといって、思春期なので湧き上がる恋への憧れみたいなものは抑えきれるものではなく、漫画の主人公(ホットロードの春山とか、POPSの三嶋)やら、テレビに映る岡村靖幸やら、ユニコーンの奥田民生に萌えまくり、リアルに近くにいる男子など足元に及ぶまいというよくわからない上から目線で過ごしておりました。

後に流行するオタクってやつだったんでしょうか。

この際だから妄想を暴走させて、
じゃあリアルに岡村ちゃんが私を口説いてきたら?

その瞬間はきゃーーってなるけど、多分あとが続かない。そして私の岡村ちゃんへの興味は失せると思われる。

奥田民生がバーで隣にいたら?
「す、すみません、握手してもらっていいですか?」
余韻をあじわったあとは、後日それを周りに自慢していい思い出として。

で、特に何もなかったのに私の中ではきっと昔の彼氏みたいな存在になってしまう。

どこまでも身勝手でどこまでも一方通行の片思いこそ恋の醍醐味なのかなと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?