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一緒に帰るということ

現在わたしは川が綺麗な海なし県に住んでいるのだが、3時間ほどかけて、かつて住んでいた大阪や東京に度々出かけることがある。
結構な遠出で、旅行といえば旅行・・だが、自分では旅行だと思ったことはない。
ちょっと遊びに行く感じ。
結構つめつめなスケジュールを組んで、ゆったり観光というものをしないから、なのかも。
行き慣れたルートをたどっているから、というのもあるかな。

行く理由はいろいろあって、数か月に一度は顔を合わせてお話したいお友や先輩、同期に会いに行く、とか、お世話になっている美容師さんのところでヘアカットしてもらいながら近況報告をする、とか、お笑いを観に劇場へ行く、とか。

基本移動はひとり。現地で集合して楽しい時間を過ごし、毎回ちょっぴり寂しくなりながら、家へ戻る。
その寂しささえも最低限に抑えたくて、お友の超最寄りまで追いかけてしまったこともある。

ひとりの移動の時間も好きだ。好きなことしながら目的地まで、とっても楽。

そんななか、今回また大阪へ行ったのだが、同じ会社の後輩ちゃんと現地集合し、一緒に遊んでから、同じバスで帰ってくることにした。(行きはわたしがほかの用事もあったので先に出発した)
大阪へ行くという事実はいつもと一緒。少しでも交通費を抑えるべく、片道どちらかはバスを選ぶのもいつもと一緒。
それなのに、家に戻ってきてから数日間、ふわふわと満足感が残っていた。

途中のパーキングエリア休憩の時に、今度一緒に勉強しよう、と約束をしたことや、バスを降りてから乗り継ぎの電車の時間までにちょっと散歩をしたりとか、そういう小さな思い出がふと頭の中で再生されて、気づく。


これは誰かと一緒に帰ってこないとできない思い出だよなあ


一緒に帰る、それだけでこんなにも楽しさが増すものなのか。
ありがとう、ありがとうございました、と何度も言い合ったけれど、一緒に帰ってこれて嬉しかったよ、という意味も込めて、今度また言おう。

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