2024年度「青年部教学試験1級」研鑽のためにのポイント part2 「佐渡御書」大意·各章の急所

佐渡御書

 

大意


 1.仏法のために身命を惜しまない信心を貫くことが、成仏の道である。
 2.成仏への実践が「時」に適っていなければならない。
 
Q.末法時代とはどのような時ですか。
→仏の滅後、その教えの功力が消滅する時期であり、悪王と邪法の僧が結託して智者を失おうとする時。

 3.日蓮大聖人こそが、国を救う聖人であり、主師親の三徳を具えた末法の御本仏であることを示唆、

 4.また、国家の権力者に弾圧を受けるのは、悪鬼入其身(あっきにゅうごしん)により、彼らの身に悪鬼が、入っているゆえてある。

 5.また、難を受けているのは、日蓮大聖人ご自身にも過去の謗法の重罪があるゆえで、この大難は
今生に罪業を消滅させ
後生の三悪道の苦報から逃れる
ための試練である。

 6.謗法の僧たちの正体は、釈尊の時代の外道の流れをくむ者が、仏教中に出現したものであると指摘。(彼らに惑わされる日本国の人々は、一闡提が生み広げた者たち)

 7.今、難を受けて過去の罪業を消滅させている護法の功徳力により、折伏の功徳を因として成仏することは間違いない。例)不軽菩薩の転重軽受からの成仏。

 8.謗法者以上に悪いのは、日蓮大聖人門下となりながら退転し、批判している人々。その人々を哀れみ、その批判の愚かさを一蹴されている。


各章の急所


第一章 お手紙の本文とは別に、取り急ぎ伝えたい事柄が書き込まれている。

第二章 仏法のために身命を惜しまない信心を貫くことが成仏の道である。

第三章 折伏行こそ、末法というときに適った仏道修行であることを示される。

第四章 末法の社会にはびこる「悪鬼」を見破る信心の重要性を教えられている。

第五章 日蓮大聖人が迫害を受けるのは、宿業によること、法華経の行者として受ける難は、過去の罪障を消すための試練である。つまり、法華経の行者が難を受ける理由と意味が、仏法のうえから示されている。

第六章 法華経を誹謗する当時の諸宗(とくに念仏と禅の僧侶)そうした者たちは、釈尊在世の外道の生まれ変わりであり、それに従っている日本国の一切衆生は、釈尊の法華経でも救われなかった一闡提の末流である。

第七章 宿業を転換する法理を明かされていく。

第八章 日蓮大聖人が不軽菩薩のごとく難に遭うことによって、過去の謗法の重罪を滅して成仏できる。逆に、大聖人を迫害する者は、長く阿鼻地獄の苦悩を受けることが明かされている。

第九章 疑いを起こして信仰を捨てただけでなく、大聖人を賢しげに批判する門下に対し、念仏者よりも長い間、無間地獄に堕ちることを憐れまれている。

第十章 心ある人々は寄り集まって本抄を拝読し、信心を励ますように勧められ、あわせて門下の消息を案じられる。さらに、必要な書類を送るよう依頼。


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