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文豪LETTERS 感想


佐藤永典さん
古谷大和さん(ファンです)
出演回

内容に関することも、役者に関することも、ごちゃ混ぜだけれど許してください。別にまとまってない(まとめてない)カオスです。赤裸々でみっともない私の性格も出ているけれど許してください。いつもの如く公演を見てない人に親切な内容ではありません。ネタバレもきっとある。ごめんなさい。


わたしは現代に生きる阿呆なので、昔の文の言い回しや、あまり難しいことは分からないのだけれど、手紙に生真面目に作品の感想を書き連ねて送っていたり、批評をしたりしているのは、可愛らしいなと思った。その文一つ一つに恥じらいや、性格が見えて、それが果たしてその時代の人全てにあるものなのか、文豪だから上手に滲ませているのかも分からない私だけれど、とても心地の良いものだった。

今回登場する文豪たちは当たり前のように相手の書く小説を読んで認めて尊敬し、賞賛し、批評し、本音をぶつけることができる。この関係性になれるのは素晴らしいことで大切なことだと思った。

私は文を書くのは好きだけれど、人の文を読むのは上手じゃないというか、自分のしょーもない物差しで測ってしまうことにうんざりしてしまう。(その代わり褒める時は全力で正直なつもりです。)

遊ぶように朗読する2人の時間が好きだった。好きな役者が2人揃っていて嬉しかった。時々、好きに文豪の手紙にツッコミを入れる自由な感じもあってよかった。演出のキムラさんも笑ってたね(笑)古谷さんの硬いところをさとちゃんがコンコンと叩いてほぐしているようだった。さとちゃんありがとう。

視線や、考え事をする間や、文を書く手が止まるタイミングや仕草のあそびが、古谷さんの魅力たっぷりで、やっぱり至高。

言わずもがな、スタイリングも最高で照明も生演奏のピアノも素敵。プラネタリウムを使っているのも粋で、雰囲気作りが上手だなあ。

マチソワで列は一緒だったのですが、上下反対で見られてラッキーでした。


馬ではなく牛のように・・・

人間を押すのです・・・

最初に印象に残ったお話。言葉丸ごとは覚えていないのがとみークオリティですけれど・・・。

文豪とはいえ、やはりただの人であるから、思考も違えば、間違えもするし、生きるも死ぬも決めるのは自分。

気になるのは他人の評価ではなく、自分なので困る

とかなんとか、芥川の言葉が使われていましたが、芸術家らしくもあり、人間の本質なのかもしれません。

私たちだって、最後に決断して行動するのは自分ですからね。行動できないのも諦めるのも自分。

最近古谷さんは、生死に関わるお話が多くて・・・と話していたことがあったけれど、今回もそうなりましたね。人である限り、触れていくものなのだろうけれど。

手紙に触れ、最後に、現代に残る文豪たちの作中の一節に触れたら、少し奥深く感じられるような気がした。

読んでみたくなったけれど、実際は言葉とか難しいんだろうなあ。

恥ずかしいラブレターは、少し私の書くファンレターに似ているところがあったりして他人事と思えず、恥ずかしかったなあ。人にどんな形であれ愛を伝えるというのは、我を忘れているのかも。

いつも古谷さんたちはどんな気持ちで受け取っているのかしら。

古谷さん達が、私の恥ずかしい手紙を、おそらく大切に読んでくれている(と勝手に信じている)ことには、感謝しないといけませんね。


古谷さんのさとちゃんといる時の雰囲気、というか今日の雰囲気?ファンと一緒にいる時に近かったような気がするけどどうでしょうかね。

手紙というソースか、文豪を纏った落ち着きか、さとちゃんやロルのお人柄かのおかげか。

いつものように会場を見渡す目はなんとなく目があったようで、随分と落ち着いて全体を見ていたなと思うのでありました。規模感がそうさせるものかもしれませんが。

演じ分けは個人的にはやっぱり夏目漱石が好きだったな〜。どれもよかったけど・・・。

文豪の知識があったら面白かっただろうなあ。自分の知が追いつかないと悔しい思いをするからなんでも興味があったら学んで触れてみるもんだなと思う。

でもだからこそ今日このような作品を見れたことが、間違いなく私に少しでも変化をもたらすので感謝。

などとつまらないことをもんもんと考えていたマチソワ感、ぼんやり歩いてカフェ探ししていたら、1人でゆっくり本を読みながら美味しいコーヒーを飲めるような静かなカフェに辿り着いたのが今日の思い出。また人と話すの避けてしまった・・・お泊まりを越えていいタイミングだったのに・・・。

さとちゃんも役者としては古谷さんタイプというか、自分独特の雰囲気をもっていて、それを活かす人ですよね。性格とかは違うけど、役の纏い方が似ている気がする。

そういえばこれは余談だけれど、谷崎潤一郎のマゾヒズムに特化した文庫本を興味本位で買ってあったことを思い出した。はずかし。でも読んでみよう。確か中村佑介さんのイラストにも惹かれて買ったんだ。

何はともあれ、とても素敵な空間でした。
朗読が好きです。読み物だからこそ、人がとても大切に言葉を紡ぐ気がする。

ここまで、ごちゃごちゃしたものを読んでくれてありがとうございました。ではまた。

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