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クソスピダラダラ日記【呪い編】

さきほど、仮眠していたら、なかなかの悪夢から目が覚めました。まぁ、夜勤の待機時間の仮眠なので、目が覚めてちょうど良かったのです。こんな眠ってはいけない夜のために、癒されない呪いのクソスピリチュアル日記を書いておこうと思います。

私が戦国時代の夢を頻繁に見るようになって、自分の前世は織田軍にいた武士ではないか?と、思い始めたのが今からずっと昔の二十代の頃。

その頃は今よりもずっとお肌もぴちぴちで若くて、バカで無知だった私。

「なんかね、昨夜寝てたらね、織田軍の兵隊さんたちが行列になってね、山の中を歩いてたの。夢の中で。」

と、当時はまるでたどたどしく、見た夢を友達や母に語っていました。

「えっとね、織田軍はね、たぶん京都に向かってるの。たぶんだよ!たぶん。でも、なんで京都行くんだろ?何するのかな?あんなにたくさんの兵隊さん連れてねぇ?」

当時の私にはわからないことだらけでした。戦国時代がよくわからない人間が戦国時代の夢を見ると、こんなにバカっぽく説明するはめになります。

「それでね、京都に行く途中で、色んな土地を通るでしょ?その土地ごとにお金持ちっているでしょ?そんな色んな土地のお金持ちのおじさんとかが、挨拶しにくるんだよ。織田信長に!」

私は歴史に全く興味のない人間でしたが、戦国時代の夢を見るようになって、初めて好きな歴史キャラができました。織田信長公です。

「それくらい、その時の織田信長っていうのは、すごい、…なんていうか、飛ぶ鳥を落とす勢い?みたいな、すごい注目されてたんだよ!京都に行くまででどれだけたくさんのお金持ちが信長に会いにきたことか!!たくさんの贈り物を持って!!次々とやってくる人に面会しなくちゃだから、ずっと忙しそうにしていたよ信長は…、私はそれを昨夜、夢でじっと見ていたんだ…」

とまぁ、こんな感じで話していました。まだ若かった頃の何も知らなかった私は、織田信長公がどうして京都に向かっていたのか、そんなことも知らなかったのです。

あれからずいぶん経って、夢で見たものがなんなのか調べるうち、少しは歴史の話にも慣れてきました。

とはいえ、私は歴史を勉強しすぎると先入観ができて霊感の邪魔になるので、今でもあまり勉強はしていません。

そんな私が秀吉の夢を見るようになったのは、意外にも遅くて、三十八歳頃のことでした。もっと若い頃にも一度見たことがありますが、一度きりでした。何度も見るようになったのは三十八の頃からです。

それまでの私はいつの頃からか、豊臣秀吉が大嫌いでした。ずっと主家を乗っ取った裏切り者だと思っていました。なんでそう思うようになったのか、きっかけは覚えていません。気づいたら大嫌いでした。

そんな私の夢に出てくるようになった秀吉は、意外にも可哀想な男のように見えました。

天下を取っても虚しい、寂しい。そんな顔をして、毎夜女たちを集めて浴びるように酒を呑んでいる太閤秀吉がいました。「なんのために天下を取ったんだ、女と呑むためか?」とツッコみたくなるほど、私の夢に出てくる太閤秀吉はあまり立派には見えませんでした。

天下を取っても寂しいなんて、なんだかちょっと気の毒に感じました。

秀吉が信長公の悪口を言っている夢もたくさん見ました。信長公が生きておられた頃のことです。

『信長公が主君として立派ではないから、忠実な家臣である自分はとても辛い思いをしている。』

秀吉はそんな愚痴を家臣団の中で堂々と言っていたので、信長公ご本人もそのことを知っておられ、「おれがもっとしっかりしていれば、こんなに家臣達に苦労はかけなかったものを…」と、晩年は特に悲しそうにされていました。

秀吉はたびたび私の夢に現れては、自分が信長公のために命懸けで尽くしてきたこと、しかし信長公は尽くすに値しない暗君であったことを夢で切々と訴えてきました。

そして、ついに思い詰めた秀吉は主君を裏切るか否か、そこまで追い詰められて、悩みに悩んだようです。そんな苦しい夢も見せられました。

主君を裏切りたくないのに、あまりにも主君が愚かでこれ以上尽くすことは難しい。彼はそう訴えてきたのです。

私は秀吉という人を誤解していたことに気がつきました。

秀吉は悪い人間じゃない。悪いのは信長公だったんだ…

そう彼を信じるようになった私は、京都にある彼の廟所にも何度か手を合わせに行きました。

またいつか天国か地獄かは知らないけれど、秀吉と信長公が仲良くやっていけますように。と、心から祈ったのです。

…はい。

ところがです。

ところがですねぇ、なんだかここ数日前から、妙な考えが何度も頭に浮かぶのです。

『秀吉って、嘘ついてないか?』

なぜ唐突にそう思うようになったのかわかりません。だって私は秀吉を信じているんですから。

それがなぜ、いきなり?

もしかすると、蜂須賀の夢を見るようになってからかもしれません。そういえば、最近、蜂須賀という男についての夢を見るんです。

あと、私は武功夜話という謎の古文書に書かれている話の一部と似た夢を見たことがあるのですが、その武功夜話にはやたらと蜂須賀という男のことが書かれていると、つい最近になって知りました。

たぶん、にわかに夢に出てくるようになった蜂須賀が原因かもしれません。蜂須賀が私に、「秀吉に疑義あり!」そう告げているようです。

そう言われると、確かになんかおかしい。

なにか私もいまひとつ納得出来ていないことがいくつもある。

変な気が起きたものです。今まで夢で見た可哀想な秀吉のことを疑うなんて…

なにを根拠に…?

蜂須賀という男は何者で、何を知っていたんだろう?

よくわかりません。

疑わしい秀吉…

なにかを訴えてくる蜂須賀…

もうわけがわかりません。

そんな中の一昨日、眠っている時に思い出したのが、かつて夢で会った伊達の殿様の御霊です。

その夢を書いた記事がこちらになります。↓

あ!そうだ。

あの夢で会った伊達の殿様は秀吉についてとても怒っていたし、信長公にも言いたいことがあるように見えた。あの方なら、秀吉についてなにか客観的な意見を聞かせてくれるのかもしれない。

そう思った私は、その夜寝る前に、あの時夢で会った伊達の殿様に手を合わせてお願いしました。

「教えてください。秀吉という人について、あなた様がご存知のことを!」

その夜のことです。

火事の夢を見ました。炎が上がっています。

伊達の殿様の声が遠くから聞こえます。

「この火事を、誰よりも早く気づいて消すことが出来た者がいたとしたら、みんなはどう思うだろう?」

「はい、みんな感謝すると思います。みんなを助けたヒーローになるかもですね」

「うむ、そうだろう。…しかしだ、そもそもこの火事を起こしたのが『消した男』だったとしたら?」

「えっ!」

「自ら火をつけて、それをあたかも自分の機転で上手く消火したかのように振る舞う。これが秀吉という男だ!」

「あっ…!」

そういえば、私にはこんな奇妙な記憶があります。

信長公がご存命のころ、織田軍で謀反騒ぎが起きました。このとき、黒田という男が信長公に疑われたことがありました。「黒田は謀叛に関わっているのではないか?」と。

それからずいぶん経ったある日のことです。

「あれはおれがやったんだよ。黒田が疑われるように、おれが細工したんだ」

秀吉本人が、唐突に私に言いました。

いきなりなんてことを言い出すんだ。もしそれが本当なら、ずいぶんな露悪趣味です。

いや、こんな面白い話を誰にも言えず隠してきたのがもったいなくて、ずっと誰かに言いたくて仕方がなかったのかもしれません。

多くの人から憧れられ、愛された信長公を罠に陥れたその手口を。鮮やかな嘘で塗り固めた武勇伝を…

この時、もう信長公はとっくに亡くなっておられたので、もう時効だとでも思ったのでしょう。秀吉は自慢げに過去の悪事を話しました。

こんな記憶を持っている私の前世というのは一体誰なんでしょう…

いや、そもそもこの記憶は本当に私なんでしょうか?蜂須賀という男の夢をここ数日見ていることがやけに気になります。

信長公が無実の家臣を疑う暗君であると吹聴するために、黒田が疑われる工作をした。こんな酷い話を聞かされた男。

彼は蜂須賀という人ではなかったか?

今そんな気がしています。


そして先程仮眠していたら、まったくもう酷い夢を見ました。

昔の着物を着た幽霊たちがたくさん出てくるとても恐ろしい夢でした。今まで私を追いかけてきた『呪い』がついに私に追いついた。そんな絶望的な悪夢でした。

私には遠縁の先祖由来の呪いがかけられているのですが、その呪いに秀吉の邪悪な念が加わっているようです。

なぜ秀吉が私を呪うんでしょう?私が彼の悪事を知っているからでしょうか…

彼は自分の悪事をバラされたくないので、私を黙らせようとしているように見えます。

悪事については、自分から私に話したのに、おかしいですねぇ…。もう信長公さえ死んでしまえば、誰に話したところでどうにもならないとたかをくくったのでしょうか。

彼は死んでもなお人が生まれ変わることを知らなかったのかもしれませんね?

知っていたら主君を騙すなんてこと出来なかったでしょう。だって、隠したって来世でバレるんですから。

さて、私に降りかかった呪いがいよいよ本格化しているのを感じます。秀吉が私を必死に止めようとしているようです。

まぁ、私の前世は蜂須賀という名前ではないはずなんですが、今の私にはたぶん蜂須賀の魂がそばにいてくれている気がします。憑依されてますね。

「正しいことがなんなのか、わからない時のためにこそ、蜂須賀がいる。」

そういえば、数日前にこんなことを言われる夢を見ましたねえ。私の名前は蜂須賀ではないというのに、夢に出てくるみんなは私のことを蜂須賀だと思っているようです。

さて、秀吉のせいで呪いが過激になってきたので、今後悪霊が次々と出てくると思います。さっき見たのもなかなかの怖さでしたよ!!どうやら秀吉から脅されてますねぇ〜! 

『おまえ、それ以上話したら、どうなるかわかってるんだろうなぁ!?』

ということでしょう。ははは!私、呪いには強いのでこれしきではへこたれませんし、協力者もいます。

早めに駿府城に行って、家康公のパワーをお借りせねばなりません。久能山でお守りも買いたいですね。たぶんこれからめちゃくちゃ悪霊が出てくると思うので、東照宮のお守りは必須ですね。失くした時用にふたつ買っとこう。

あと京都と敦賀で安倍晴明公のパワーもお借りせねば。今も時々晴明さんに守ってもらってますが、やはり晴明神社は違いますね。妖怪みたいな悪霊にとても強いです。晴明さんはほんとにすごい。

さぁ、戦の春がやってきますねぇ〜!!頑張るぞ〜!!

ではでは、眠れない夜のクソスピリチュアル日記でしたぁ〜!

信じるか信じないかはあなた次第…(都市伝説っぽく締めてみた。

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