オタク女は家がほしい④物件購入手続き編

③はこちら
https://note.com/3to4to5/n/n05606923b81a

幸い競合するような買い手もなく、すんなりと購入物件が決まった(それはそれでちょっと不安)。
売主さんに少し値下げもしてもらって、もろもろ手続きが始まった。ほぼ仲介業者担当者氏の指示通りに動くだけだったので、あまり自分で熟考できなかったかも。記憶も薄れつつあるが、反省ついでに記録しておく。

住宅ローンの事前審査

内見をしつつ、住宅ローンの仮審査に出すために、2年分の源泉徴収票などを担当者氏に渡す。以前FP氏に相談した際、うつ病で休職した期間がある旨を伝えたところ、「団信の審査が厳しいかも」と言われていたので、とても不安だった。なにしろ提出した2年分の源泉徴収票のうち1枚は半年休職した結果のもので、当然年収も現在の半分くらいである。
ちなみに仮審査先は業者と提携しているというメガバンク。
数日後の担当者氏から該当メガバンクの事前審査用ページのURLが送られてきたので、そこに借りたい金額等を含めてぽちぽち入力。
10日ほどであっけなく事前審査通過のお知らせが来る。しかもこの銀行がHPで公開している金利より低い金利でOKとのことだった。時期が期末に近かったかららしく、ラッキー。
※団信とは…団体信用生命保険の略。死ぬなどして住宅ローンが支払えなくなった場合などにローンをチャラにしてくれるらしい。うちの場合はローンを組む時一緒に加入して、保険料は金利に含まれている。とのこと。

団信の申し込み

住宅ローンの事前審査用ページをよく読んだら、団信の申し込みをしろと書いてあった。そりゃそう。だが、申込先がわからない。銀行側に問い合わせてURLを案内してもらう。この問い合わせ自体も事前審査ページ上でできてしまうので、本当に簡単。
団信申し込みページに通院歴などを記入して、こちらも問題なく通過できた。
FP相談以降感じていた不安、完全に杞憂でした。

実印登録・その他書類の準備

この歳にもなって実印登録をしていなかったので、取り急ぎネットで実印を購入。その後、時間休を取って区役所にダッシュして実印登録を行う。
余談ですがこの直後、母を介護施設に預けるときに身元引受人である私の実印を求められたので、このタイミングで実印登録しておけてラッキーだった。
住民票なども必要だったけど、こちらはマイナカードを使ってコンビニで出力した。便利。あと役所で出してもらうよりコンビニで出力するほうが安い。

手付金の準備

売主さんに購入の約束を取り付けるためのお金である手付金。マンション購入記でよく「普段持たない札束を持って歩かなければならなかった」って出てくるやつ。
現ナマでそこそこの金額を準備しなければならず、昼休みに銀行ATMに行って下ろすこと複数回。死ぬほど大変というわけではないけれど、ちょっぴり面倒。

売主さんとの売買契約締結

売主さん側の不動産会社のオフィスに行き、物件の重要事項を改めて説明してもらったあと、売主さんが現れいよいよ契約。手付金を渡し、何度も自分の名前を書き、何度も判子を押しているうちにあまり実感がないまま終わった。
値下げをお願いしたので売主さんに嫌なやつだと思われてないかちょっと不安だったけど、優しい方で本当によかった……。

ローンの本審査のための面談

結局そこそこに低い金利を提示してもらえたこともあり、例のメガバンでそのままローン契約をすることにした。
まずはローンの本審査のための面談のため、ローンセンターに向かう。銀行なのに土日も営業してくれて助かる……。面談といっても、変動金利と固定金利、団信の特約などの説明がメインだった。とはいえ、さすがに提出した源泉徴収票2枚の年収が全然違うことの理由は訊かれた。
他の銀行に審査を出さずそのままストレートに決めてしまったけれど、もともと不動産会社から提携されておりリノベ前提のローンであることが先方もわかっているので、
 ・物件分とリノベ工事分の2回に分けて融資してもらえること
 ・工事が完了するまで数か月は今の家に住むので、家賃+ローン返済で負担が大きくならないように新居に映るまで返済は金利のみにしてもらえること
などの措置があった。もし提携している銀行じゃなければこのへんの融通がきいたかはわからないので、なんだかんだ流されるままも悪くない……かも?
このあと説明してもらった変動金利にするか固定金利にするか、団信の特約をつけるか延々悩むはめに。

火災保険の申し込み

売買契約を結んだものの、まだあの物件は私のものになったわけではない。だが、私のものになった瞬間から、物件に責任を持たなければならないのだ。
というわけで、その日から火災に備えて保険に入る必要がある。
火災保険はネットで探してもよかったが、あえて複数の保険会社を取り扱っているタイプの保険代理店に行ってみた。
築40年超の物件は、そもそも対応している火災保険が少ないことに驚いた。ネットで探さず代理店に頼ってしまって正解だったかも。そして築古の家は購入金額にかかわらず、保険金を高くかけられないらしい。逆に言えば保険に支払う金額は少ないが、万一火災や災害が起こったときに支払ってもらう金額も少ない。
結局代理店には ①保険の要件や物件について伝える ②保険の申し込み で2回行くことになった。私がいつか遠い未来にあの物件を退去するまで燃えないことを祈るばかりである。

登記先の住所について(手続きしてない)

登記先の住居を、旧居にするか新居にするか決めておいてほしいと担当氏に言われていた。
当初はどうせ有給が余っているので半日ほど休んで役所を回り、新居を登記先にしようと思っていた。が、役所に行こうと思っていた週に仕事が休めない状況になってしまったので、いたしかたなく登記先は旧居のまま。

ローン契約

再び銀行のローンセンターに行って、ローンを契約。
変動金利、特定の病気になるとローンがチャラになる特約付き、元金均等返済を選びました。
最初はがん家系ではないので特約はいらないかな~と思っていたが、現状配偶者も頼れる実家もなく、基本的にすべてを自分がどうにかしなきゃいけないので、念の為付与。
元金均等返済は「トータルで支払う金額が安い」に引かれてこちらにしたけど、一般的じゃないらしい。お子さんがいたりするなら今後のライフイベントに備えて元利均等返済を選んだほうがいいのはなんとなくわかる。私はおそらく一生平坦な独身なので、元金均等返済でいいでしょう。たぶん。

ローン決済

みたび銀行のローンセンターに行き、売主さんと司法書士氏が集まる中でローン決済。私の銀行口座に振り込まれたン万円の金を、銀行のアプリから売主さんの口座に振り込む作業をした。いや、これ、アプリでやるんだ。
売主さんも自分の銀行口座にお金が振り込まれたのをアプリで確認していた。確認ができたら私に鍵を渡してくれて、いよいよ物件が自分のものになってしまう。すぐに住むわけでもないので、実感があまりない。
また、司法書士氏に登記を丸投げする書類を書いて、手続き完了。
なんだかぼんやりした気分でローンセンターを出る。私はいま本当に人生最大の買い物をしたのか、怪しい。本当に返せるのだろうか、住宅ローン。ひとまず仕事を頑張るしかないですね。

余談

実家は2回家を立てて、さらに父は2回ほど不動産投資営業にひっかかって(※)マンションを購入している。1件目の家と2つのマンションはすでに手放しているが、よくこんなに面倒で金がかかることを何度もしているなァ!? と思いました。
(※金があるのではなく、父はこれに限らず異様に営業にひっかかりやすい性格なのである)
ところで、私はここまで来て家族のうち弟以外に家を買ったことを言っていない。両親(要介護4と要介護3)に言ったところで……だし、針小棒大タイプの祖母に言ったら過剰に心配されそうだし。
いつ言えばいいんだろう。引っ越したら? このまま一生言わなくていいかな。

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