マガジンのカバー画像

いろいろなことを、考えてみました。

368
自分の能力の足りなさを自覚しながら、いろいろなことを、考えて、書いて、考えました。
運営しているクリエイター

#新型コロナウイルス

「病気についての常識」で、改めて確認してみたいこと。

 なるべく外出しないようにしているけれど、昨日は、出かけた。  帰りの電車は、人がぴったりくっつくほどの距離だった。午後8時くらいになっているのに、乗れないくらい混んでいたから、もう1台待って、それでも、けっこう混んでいた。列の一番前で待っていたから、座れた。隣の男性が少しせきをする。同じ車両の遠くの方で、せきをする声が、複数聞こえる。  この前は、これまでだったら、駅の男子トイレは手を洗わない人も結構いたのに、3カ所ある洗面台の液体せっけんが全部、空だった。スーパーのアル

「5類移行後の世界」に、望みたいこと。

 もうすぐ、新型コロナウイルスは、季節性インフルエンザと同じように、ゴールデンウィーク明けの2023年5月8日から、「5類」に移行される。 5月8日からの変化 この変化に戸惑いはあるし、今後、感染者数が増えるのは予測されるものの、とにかく、コロナ以前の日常に戻したい、という意志を感じるし、それは、多くの人の願いでもあるのだろうと思う。  この状況では、私のように体が弱く、気管支炎を持つ家族がいる人間の「5類移行後の世界」へのささやかな願いなど、かき消されてしまうように感じ

「感染拡大」を防ぎながら、「経済を動かす努力」を、これからも続けるべき理由。

 実質的に、感染者数を減らすというよりは、とにかくコロナ禍は終わった、という印象を強める方向へ、政策が進んでいるように思う。 現実逃避 例えば、2023年5月に新型コロナウイルスの分類を「5類」に移行後は、感染死者数の発表は、最長で5ヶ月後になる、という報道も出ていた。  もちろん、現場である病院の負担を減らすことは大事だと思うのだけど、専門家の指摘のように、そんな変更があったら、現時点での感染状況が、実質的には「見えなくなる」。  こうした動きは、感染を少しでも減らし

「マスク」のことよりも、「丁寧に説明」してほしいこと。

 新型コロナウイルスは、その扱い方について、5月に「2類」から「5類」に移行するだけではなくて、その名称も変わるらしい。 「コロナ2019」という名前にすると、今は2023年だから、まだ感染が収束していないのに、かなり過去のものという印象にはなる。 「ノーマスク」への誘導 今、「コロナ」に関して、もっとも多く議論されているのは、「マスク」のことのように思える。それも、「個人の判断」と表現しながら、暗に、はずすことへの誘導がされているような気がする。  これは、2023年

社会が提供すべきなのは、「マスクのない卒業式」だったのだろうか?

 実際のコロナ感染状況と感染死者数を見れば、決して収束しているとは言えないが、その事実と、社会の空気は必ずしも一致はしていない。  これは、2023年の1月。コロナ感染死者数が過去最多を更新していた頃の記事なのだけど、でも、そのときでも、健康で老いていない人たちにとっては、気持ちとしては、もう「コロナ明け」になっている感触があった。というよりも、もうコロナは終わっているのに、といったいら立ちのようなものまで漂っているようだった。  この記事↑の中で挙げられている「医療機関

「コロナ感染」で亡くなるのは、圧倒的に「高齢者」だから、対策が急がれないのだろうか?(後編)

 新型コロナウイルスは「5類移行」が決まり、マスクを外す・外さない議論は活発にされているが、感染死者数を減少させる対策については、ほとんど聞いたことがない。  それは、亡くなる方が「高齢者」が圧倒的だからなのだろうか、という疑問と、もしかしたら、社会の中の「高齢者」への憎悪が高くなっているのだろうか、といったことまで考えたのが(前編)だった。 特殊詐欺と高齢者 最初は「オレオレ詐欺」と言われ、その後、犯罪として、さまざまな手法が開発されて、今は「特殊詐欺」と呼ばれるように

「コロナ感染」で亡くなるのは、圧倒的に「高齢者」だから、対策が急がれないのだろうか?(前編)

 新型コロナウイルスに関しては、まだ決定的な治療も、十分な医療体制も整ったというニュースも聞いていないのに、すでに、季節性インフルエンザと同様の「5類」に移行することになっている。  その「正常化」の中には、感染死者数が、増え続けていることに対して、それを減少させるという項目は含まれているのだろうか。  マスクを外す、外さない、の議論はよく聞いた記憶があるが、死者数を増やさないようにするという「制度設計」に関しては、私が情報弱者のせいなのか、ほとんど聞こえてこない。 高

これからも、「マスクの着用」を続けようと思っている理由。

 2023年5月から、新型コロナウイルスが「5類移行」になるのは決定したそうなのだけど、その変更項目の中で、どうやら誰もが知っていて、今、最も議論になっているのが、マスクに関することのようだ。  これまでも、法的な強制があったわけでもなく、基本的には「個人の判断」だったはずなのに、まるで強制があったかのような表現にするのは、もやもやする。 マスクを着用する理由 これからは、「個人の判断」に委ねられるそうだけど、私自身の方針は決まっている。  屋外などで周囲に誰もいなかっ

この社会は、コロナ感染死者数を、本気で減らす対策をとる気はないのだろうか?

 コロナウイルス感染によって、亡くなった人は、6万人を超えた。  昨年12月1日に5万人を超えたばかりで、1カ月余りで1万人増えた。  この事実は、災害レベルで死亡者が急増していると示しているはずなのに、話題になることが少なくなったし、何より、その話題への注目の度合いが低くなっているように感じる。 「5類移行」 それよりも、対策緩和の方が急がれているようだ。  岸田首相がコロナ感染した時に、素早く治療を受けられたように、日本に住む誰もが、いつでも、そうした対応を受けら

「ウイズコロナ」とは、どんな「社会」のことなのか?を、改めて考える。

 新型コロナウイルスへの警戒心が、かなり薄れてきたような気がする。  それは、これだけ感染者が増えると、身近な人や、自分自身が感染することもあって、場合によっては、あまり症状が出ないことさえあるから、実感として怖さが薄れてきた、ということも大きいと思う。  コロナ感染した時の「療養期間」も短縮された。  社会は、だんだん「ウイズコロナ」の時代に移ってきているようだ。  だけど、それは考え過ぎかもしれないけれど、感染しても気にしない、という方向へ進んでいるだけ、のように感

もう一度、「命を守ること」を、本気で考えてほしい、と思います。

 コロナ禍も3年目になり、そろそろ対策の緩和が、表立って話題になるようになった。  日常的なことに関して、特にマスク着用に関しては、議論されているようだ。  もう少し広く言えば、「水際対策」の緩和も進むようだ。  社会の維持を考えたら、当然のことだと思う。 死者数3万人 今年に入ってオミクロン株の流行による感染者急増に伴い、高齢者を中心に死者数は1万1千人余り増えている。(2022年5月13日) その一方で新型コロナウイルス感染による死者数は増えていき、特に今年

「行動制限緩和」は、「高齢者」と「若年層」を優先させた方がいい、と思う理由。

 コロナが落ち着いたら。  そんなあいさつが、一番聞かれたのは、おそらくはコロナ禍という言葉が定着し出した2020年の頃だと思う。  それから、感染が広がり、不安も増大するばかりで、だから、いつこの状況が終わるのか分からなくなった頃は、その「コロナが落ち着いたら」というあいさつは減ったように感じていた。  そのコロナ禍の勢いが少し衰えたように思えたのが、2021年に入り、予定より遅れたものの、ワクチン接種が始まってからだった。ただ、オリンピック・パラリンピックの開催のた

「強行の気配」……新しいオリンピックのフラッグ。

 個人的には、今回の東京オリンピック・パラリンピックは、中止にしてほしいと思っている。だけど、商店街には、オリンピックの新しいフラッグが、はためいていた。 感染のリスク 「中止にしてほしい」という気持ちに至るまで、どうすればアスリートの尊厳を少しでも守れるのか、といったことも考えた。ただ、それよりも感染のリスクの方が大きすぎると、思った。  何しろ、これだけ人流抑制と言われていて、新型コロナウイルスの変異株まで出てきてしまった段階で、関係者だけでも海外から人を大量に受け入

「もう一度、原点に戻ること」………『新型コロナは、まだ分からないし、終わりも見えない』。

 テレビやレコーダーを買う時に、同じ時刻に放送されている2番組を同時に録画できるものもあります、という電気屋さんの勧めに対して、そこまでしないと思います、ということを言って、断わった。  一番組だけを録画できる機械を買ったのは、予算的にも、少しでも安く、という気持ちがあったからだけど、購入してしばらく経って、微妙な後悔が出てきた。  見たい番組は、意外と同じような時間帯に、同時にやっていることが多い。  そのために、最終回なのに、全部を録画できなかった「又吉直樹のヘウレー