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いろいろなことを、考えてみました。

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自分の能力の足りなさを自覚しながら、いろいろなことを、考えて、書いて、考えました。
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2022年11月の記事一覧

「経済学者も、民主主義を信じすぎていないだろうか?」(後編)

 現代の経済状況に批判的な経済学者も、民主主義に対しては、かなり信頼しているような印象がある。  だけど、それほど民主主義というのは、信じられるものなのだろうか?  それは、もっと賢い人たちが考えてきたことではあるので、そんな疑問を掲げること自体も恥ずかしいが、それでも、微力でも、改めて考えてみたいと思ったのは、現実が、未来も含めて改めて、絶望的な度合いが、さらに深まった気がしたからだった。 理想の民主主義 直接民主主義が機能していたと言われている古代ギリシャでは、『奴

「経済学者も、民主主義を信じすぎていないだろうか?」(前編)

 経済学者は、いろいろな人がいるけれど、どうも信じられないような気がするのは、どこか予言者的に振る舞っているように見えるからだけど、テレビで紹介されていた経済学者は、経済破綻をした後のギリシャを、財務大臣として建て直したと言われる「実践」をした人だったから、信じられるように思った。  だから、よけいにその人の本を読もうとした。  それもありがたいことに、「分かりやすい」内容らしかった。 『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話』  ヤニス・

この30年の社会の停滞と、「ホイチョイ・プロダクションズ」の変わらなさについて、考える。(後編)

 前編では、「ホイチョイ・プロダクションズ」の、この30年の変わらなさと、そのバブルから続く感覚が、どういうものなのかを考えた。  後編では、その感覚が、さらに、どういうものなのか?それに、そのこととの、この30年の社会の停滞との関係、そして、「ホイチョイ・プロダクションズ」と似た感覚を持つ集団について、もう少し考えていきたいと思っています。 ちゃんと遊んでいた人たち あまりメディアには登場しないと言われる「ホイチョイ・プロダクションズ」の馬場康夫氏(1954年)と、「ち

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