言葉を考える⑩「わかりみ」だと届かないところ
言葉は日々新しくなる、というよりは、これまで空き地だった場所にビルが建ち始め、それが毎日のように通る場所でも、その工事の途中では見えているのに見えていなくて、完成してから、いつのまにここにあったのだろう、と思う感じと似ていて、本当は定着するまでに時間がかかるものだと思う。
だから、たとえを続けてみれば、新しくできた言葉も、建設途中で放棄されて、いつのまにか風化していく建物のように、一時期の流行語は、生まれて、使われて、消えていき、「死語」と言われるようになっていくのでは