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「神は細部に宿る」こだわりを追求するエンジニアチームを目指して

3SunnyエンジニアのA.Aです!
今回の記事では、エンジニアチームを統括しているY.Oに今のチームの課題や3Sunnyのエンジニアとして大切にしてほしい価値観、将来の展望などをインタビューしました。


エンジニアチーム マネージャー・Y.O
2023年4月に3Sunnyに入社。すべてのプロダクトにおいてマネジメントを担当。
ボードメンバーとして3Sunnyの経営にも携わる。
エンジニア・A.A
2023年7月に帝人から3Sunnyに出向し、研究職からエンジニアへ転身。
現在はCAREBOOKの新機能実装やパフォーマンス改善に携わる。チームイチの愛されキャラ。


キャリアチェンジメンバーが多いからこそ、生まれるギャップ

A.A
3Sunnyに入社して、お互い1年が経ちましたね。Y.Oさんが入社されてから、組織の変化をどう感じていますか?

Y.O
私が入社するタイミングでは、CTOの矢澤さんから「カミサイ(神は細部に宿る)を発揮できるチームにしていきたい」との想いを聞いていました。だけど実際入社してみたら、「カミサイ」を実行する前にやるべきことの方が多かったんです。

特に、3Sunnyのエンジニアチームはキャリアチェンジ組が多いので、生粋のエンジニアがいる会社とは異なるマネジメントやチーム作りが求められていると感じました。この1年間は、どのようなルールを作れば「カミサイ」を発揮できるチームにしていけるのか試行錯誤してきたところです。

A.A
僕を含めてエンジニア6名中4名がキャリアチェンジ組なので、そこのギャップはあるかもしれません。この1年間で僕たちの変化はどう感じ、2年目で目指すものはなんでしょうか?

Y.O
1年間、今のエンジニアチームにはどのようなルールを入れるべきなのか、テックリードの小松さんと試行錯誤してきました。入社から1年間皆さんと一緒に仕事をしてくる中、「技術に興味がある人」と「プロダクトに興味がある人」、それぞれの色がより見えてきましたね。エンジニアと一言に言っても様々な専門性がある職種なので、技術力の向上を追求したい人もいれば、プロダクトの意義や使っているユーザーなどサービス側に興味を持つ人がいるのは当然だと思います。

これまではプロダクトが急成長してきたこともあって、エンジニアチームのカルチャーを作っていく前に、目の前の開発に注力せざるを得ませんでした。今年は2年目に入り、エンジニアチームのカルチャーを作っていきたいと思っています。例えばドキュメントの書き方、テストをどうやってやっていくのかといったエンジニアの慣習的な部分ですね。

そのためにも、私とみんなのコミュニケーションギャップを埋めていく必要があるなと。エンジニアとして話している「普通」のことが、必ずしもみんなにとって当たり前であるとは限らない。エンジニアとしての当たり前のレベルを引き上げていくべきだと思っています。

リアルなコミュニケーションの重要性

A.A
エンジニアチームは週に2日(水・木曜日)出社日を定め、できるだけ顔を合わせてミーティングを行っています。リアルのコミュニケーションを大切にしているのは、どんな考えがあるんですか?

Y.O
前職ではコロナ禍になってから、フルリモートになりました。そうすると、新しく入ってくるメンバーと、コロナ禍前から働いている人たちとのコミュニケーション量にかなり差が生じてしまい、それが原因で問題が発生することもありました。
そんな経験もあって、3Sunnyに入社するときには既存メンバーと雑談の時間を多く取りたいと思っていました。これからチームを作っていく上では、それぞれがどのようなことに興味を持っていて、どんな価値観を持っている人なのか知っておきたかったので、あえて出社日を設けるスタイルを取ってます。

A.A
僕も、最初からフルリモートだったらここまで打ち解けるのは難しかったかもしれません。入社当初は何もかもわからない状態だったので、出社して気軽に相談できるのはとっても助かりましたし、gather(バーチャルオフィス)があったのも嬉しかったですね。リモートのときでもちょっと話しかけにいこう、相談しようと思える環境はやっぱり大切だなと思います。

A.A
最近、プロダクト開発はエンジニアチームだけで完結することは少なく、営業やカスタマーサクセス、オペレーションなど、エンジニアチーム以外との連携が重要だと感じています。他チームとのコミュニケーションを円滑にするために意識していることはありますか?

Y.O
エンジニアが動きやすいような環境整備や情報共有の仕方は色々と考えてきましたが、今、改めて方法を模索しています。CAREBOOKは、今1900以上のユーザーが使用するプロダクトに成長していますが、関わる人数も増えたことで「この情報はここまでの人しか知らない」というようなセクショナリズムも発生しています。規模がもっと小さかった頃は今のコミュニケーションスタイルでも問題なかったけれど、今の組織に合わせたコミュニケーションに変えていかなければ情報共有もうまく進まないのかなと感じています。そこは、今まさに模索しているところですね。

「圧倒的現場主義」を体現し、ユーザーの解像度を上げていく

A.A
Y.Oさんが作るエンジニアチームが2年目となり、新しいメンバーを迎える段階になっています。これから僕たちにどんな成長を求めているのか、そして新しく加わるメンバーにはどのようなマインドを求めてますか?

Y.O
エンジニアとしてどう成長してほしいかという話は、エンジニアチームとしてのカルチャーが確立した後に、よりはっきりと見えてくると思います。技術的にもっと成長してもらってとか、一人前のエンジニアになってほしいと言うのは簡単なんです。しかし、今いるメンバーに何よりも求めているのは「興味を持つ」こと。自分たちが使っている技術やサービス、ユーザーに対してもさらに興味を持ってほしいですね。

システム開発をしてると、必ず「行間(文章には直接表現されていない真意)」が発生します。ドキュメントを書いても行間は必ず生まれていて、そこに色々な要素が含まれているんです。ユーザーは多様な通信環境で使用しているので、自分たちが理想とする環境では起こらないエラーが多く発生します。一言に「通信エラー」と言っても様々な要素が含まれているので、使ってるPCのスペックがどれくらい低かったらどんなことが起こるのかといった、行間まで考えられるようになってほしいですね。

これから仲間になってくれる方に対しても、どんなマインドを持っていたらいいか、どんな人が3Sunnyに合っていそうかというのも現時点でははっきりと伝えられないです。ただ、3Sunnyがリリースしているプロダクトや、これから自分が作るプロダクトに「こだわり」を持てる人であってほしいですね。たとえば、プロダクトごとによって見た目や使い心地が大きく変わらないようブランディングしていくのもこだわりだし、ボタンを押したときにアクションが返ってくる秒数を追求するのもこだわりです。

A.A
そこをこだわっていくにはユーザーへの寄り添いも必要ですよね。

Y.O
そう。だからエンジニアもユーザーのことをもっと深く知って、解像度をさらに上げてもらいたいです。3Sunnyのスピリットの一つに「圧倒的現場主義」がありますが、まさに求めるものはスピリットの体現。技術面は自分で磨くことができますが、技術以外のものの考え方はそう簡単に身につけられません。スピリットやチームのクレドをいかに体現していくかを、3Sunnyのエンジニアとしてはまず大切にしてほしいです。

3Sunnyの理念マップ

将来的に目指したいエンジニアチームとは

A.A
Y.Oさんが描く理想のエンジニアチームとは、どんなチームでしょうか?

Y.O
一言で言えば、私が3Sunnyに入社した目的でもある「カミサイ」を発揮できるチームです。そのためには、自分たちのプロダクトに対する責任感をもっと高めていく必要があります。たとえば、ユーザーの通信環境でエラーが出てしまうというケースもあります。私たちが意図して引き起こしたものではないとしても、私たちがベストだと判断して選択した技術の結果として発生しています。そうである以上、その結果に対する責任を持ち、適切に対応するべきです。

A.A
最近、エンジニアもプロダクトの初期設計から入っていくべきだと思うことが多いです。まだ自分にその技術はないのですが、最終的にそうなっていくのが理想だと思っているし、それがプロダクトへの責任を持つことにも繋がっていくと感じています。

Y.O
もちろん、最終的には皆さんにも関わってもらいたいです。今はその辺りにも私が入っているけど、それをちょっとずつ皆さんにも入ってもらわないと組織としても、事業としてもスケールしていかないですから。

A.A
僕も自分なりにCAREBOOKの今後について考えることが多いのですが、まだ一人前にもなっていないレベルで話すには早いのかなとも思って。

Y.O
そういった話もどんどんみんなとしてほしい!
人と話すことでひらめくことも多いので、エンジニアだけじゃなくて他チームともどんどん会話をしていくべきだし、一度自分たちの足元を見て、「今立っている位置はどこなのか」「今やってることが本当に正しいのか」といった疑問を持って会話をしていくべきですね。

A.A
そこは、今顕在化してきているコミュニケーション課題でもあるかもしれないですね。急成長しているからこそ、十分な会話をする余裕がないのかもしれないです。

Y.O
だからこそ、ルールが必要なんです。あれこれとルール化することに賛否はあると思いますが、一定のルールを決めることで余計な議論が減って余裕が生まれます。そうすれば、もうちょっと先々を見据えた会話ができる時間も作れると思うんです。

エンジニアチームのカルチャーが確立され始めたとき、本当の意味でエンジニアチームとしてのスタートで、「カミサイ」にこだわっていくタイミングです。まだまだ未完成なチームだからこその面白さは、かなりあるんじゃないかなと感じています。今のメンバーも、これから加わるメンバーも、自分たちのチームを作り上げていく楽しさを実感してもらえたら嬉しいですね。

(終)

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