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いのち・ポートレート

風に跳ねる枯葉 裏返る思い出
戻れない枝先をもう決して見ない
突っ伏した地面に根があると知って
よりこの心の滾る冬
お互い越えてきたであろう
もろもろを 目の奥の本当を
暴き合わないで受け止める包み込む
側にいることで証明する
出囃子は鼓動 誰も一緒のはじまりだろう
足下に溜まった後悔を探って眺めても
気づけば泣きたいことだらけでも
生きるなら今日以外にない

手にしたものより無くしたものばかり
記憶の中の君は今の僕をどんな目をして
見つめているんだろうって少し気にしちゃうよ
夏の夜 花火のよう 儚いね

いつだってアルバムの君は無責任で恐れ知らずな眼差しを
ただ投げかける 僕はそれでも背を向けて進んでく
離れれば離れていくほど記憶は輝きを増す幻
きっといつかは今も輝いて見えるよ そんな時が来るはず


ジャン=フランソワ・ミレー「落穂拾い」

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